Kobe University Repository : Kernel Title <紹介及批評>高島教授著「金本位の後に來るもの」 Author(s) 田中, 金司 Citation 国民経済雑誌,53(6):907*-909 Issue date 1932-12 Resource Type Departmental Bulletin Paper / 紀要論文 Resource Version publisher URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/00054501 Create Date: 2016-12-28 理的論 述 であり乍 ら'種 々な る間題 を提 親し・其 れ に麿 答 し乍 ら 、次 から次 へと論 を薬 めら れ行 - やー又し ても 抽 象 無味 に終 り防 ちな る理論 が生 活 の緑 野 に撃 ずるか の 思 ひを漂- させら れ る のであ るo攻 に船 舶捧 梶倍 が法典 中 の順序 と異 り て. こ ・,で は ﹃離船﹄ 論 中 で取叡 ほれ て 愚鶴 の所有樺 と並 び て海 上 に於 け M : ・ ..I: 申 ・ ] ・ ・: :. : I . I 高島 教 授 著 「 金 本 魔 の後 に来 る も のL 脚 本 菩 提 向島 教 授 が我国金 再禁 止以後 に於 て章表 せる諸 ち る物嬉論 を構 成す る のであ る.琴 衰 ﹃撃 望 論 で は特 論 文 を取 銀盤 地し て 1つの鰻系 に纏 め上げ 牢 も の で あ ゐる ことであ るO撃 に海 上労働 法 に つ5て の立放論 の数 々を うか ゞひ得 る。 ろo s. つれ も現 下緊切 な る金 融 間質 に対 し教授 が平 素 の ( 九 〇 七) 山二九 に於 て教 授 は苗典 的金 本位 の白 勘 的機 構 に今 を ほ執着を べき こと に ス・ Lレスが置 かれ居 る のみ であ る0 こ の意 味 制 せら れた も のであ る J Jと.即 ち所謂 管 理的金 本 位た る に於 て言明 され宿 る と ころ であ るo た ゞそれ が適 切 に統 界 の幣 制 が依然 とし て金 本位 たる べき J Jと笹 本苔 の諸 所 ぬが、教 授 は決 し て金本 経歴 止論者 ではな い。 静養 の世 以外 の制度 豊 思想 せるが如 き誤 解 を抱 かしむ る かも知 れ 本 書 の題名 は人を し て教 授 が将来 の幣 制 とし て金 本位 誼竃 を傾 けし も のにし て好個 の文献 たるを失 はな S。 以上甚 だ 不完全 で鰻 を博 士並 に語 者 に既 - がp攻 の横 倉 に譲 る ことを許 さるれ ぼ車 であ る。 最後 に 二表し度 い J Jとは'永富 は法撃 垂集中 の同著 者 による ﹃海 商 汝﹄ と は垂離 別鰭 のも のであ る と云 ふ ことであ る。(終り) 高島教授者「 金本紋別の後に残るもの こ 第 五十 三番 第 六魂 持 て得 ざ る国 際聯盟 金委 員 骨 品終報 骨 よりも .寧 ろ管 理 的 金 本位 の理想 並に葦 接 を強調 し て験 す と ころな き マク ( 九〇 八) 〓ニ O と命 名す る ことも出渡 るだら う。 そ こで刻 下 の対策 とし て教 授 の主 張 の基 調を覆す も の の蔑割 は勢 ひ金 を離 れた る現 下 の金融 政策 が 何を指 桜と す べき であ る と云 ふ のが教授 の主 張 であ る。 か- て問 題 能 なら しむ べき団 際経 済 的諸侯件 の熟 し来 るを静観 待望 離 れ て純粋 管 班通 貨制を営 み つ 1徐 ろ に金本 位 復蹄を 可 ん と焦慮 す る は賢 明 でな -t J Jl菖 分 の中 は金 の東縛 を 以 てし ては金本 位 の復 蹄 は困難 にし て早急 に之 を茸 規 せ 曲 を壷 した説 明 が施 され て居 るO国 際軽 酒 税 下 の紙 勢 を 崩 壊 に導 きし所謂 静態 的 並 に動態 的 の詔 矛盾 ととも に委 ならず '其 の催件 の何た るか に就 いて は戦後 の金 本 作を 本 位 が固滑 に運 用 され る馬 め の諸 候件 が熟 成 Lな ければ べき鐸 趨 たる ことを認 む る と些 茶 へ'それ には国際 的金 然 し暇 令管 理的 金 本位 が結 局 に於 て詔闘幣 制 の落 着 - 国 の有 す る需要 の弾力 性 と の、 相野 的強 味 の商 量 であり' か ら の主 要 輸入 品 ( 例 へぼ米国 から の棉花) に酎 し て我 生 綜) に封し て相 手国 の有す る需要 の弾 力 性 と'刑 事囲 であ り にも英 国 に成立し蛮 適 し来 る であ ら う物慣 永準 と の比較 あ る。 「如ち. そ の Tは' 同 じ -金本 位離 脱闘集 配 こと す べ きやに就 いて教 授 の容 げら れ る鮎 は凡 そ次 の如- で る。而 し て イ ンフ レ エシ ヨ ンの適富 な る限 界を 何慶 に劃 ンフ レ エシ ヨンは教授 の蛍も彊 -警 しむ る と こ ろ で あ れ たる イ ンフ レ エシ ヨ ンた る ことを要 し、無計 慮 な る イ 然 し乍らそ のイ ンフ レ エシヨ ンた る や飽 - まで統 制 せら 第 三章 '第 凶章 に於 て こ の間魁 が詳論 を超 され て居 る。 にし て書 中随 所 に其 の必要 が力 説 され居 るを見 る。特 に はイ ンフ レ エシ ヨ ン( 通 切 に云 へぼリ ブ レ エシ ヨ ン) 政策 し て如 何 に施 設 平らる ペき ゃに移 らざ るを得 覆 いのであ そ し て其 の三 は、 1因 の有 す る間際 的横 棒 ◎金 在 高 が他 ・ ミ フン報 骨 に多大 の共 鳴 を感 ぜら る ゝ如 - であ る。 って水苔 の主 要 内容 を構 成す るも のは茸 にこ の 鮎 に あ 国 のそれ ら に封 し ても つと ころ の比較 的数 量 であ るだら そ の二は、 1困主 要 輸 出 品 ( 例 へぼ我国 から の る。 こ の意 味 に於 て本 書或 ひは「金 本位 の前 に来 るも の」 シ ヨンの限界 が考 曝 され罵 る跡 を見 る のであ る。 思 ふに かo J J lに雷巻 相場 によ って制約 せら るべき イ ンフ レ エ 然 とし て金保 有高 への執 着を去 り得 ぬ のは何 故 で あ る 現在 は金本 緒を談す べき とき にあらず となす教授 が依 の金 の大 部 分を領 有す る倍 藤田特 に米傍 同国 より蔑 出 す 五 !頁) J Jもに於 て教 授 はイ ンフ レ エシ ヨンが先 づ世 界 るも のに外 ならざ る所 以を指 摘す る J Jとも忘 れな いo(一 封 L不常 に廉愛 し勤労 所得者 の生酒程度 を過富 に引 下ぐ 利金 にあらず し て'そ は結 局 に於 て 一因 の努 力を外 国 に により て促 進 せら る 1輸 出 の増加 が必ず しも国 民経 済 の 馬 琴 の過 度な る 下蕗 は 7閉経 済 のよ-耐 える と ころ にあ る ことが他国 のイ ンフ レ エシ ヨン政策 の驚行を甚 だ しく う」 と。 〇 二 京頁) らや P r雷 替相場 低落 の限界を 大 よそ の 一軒 に保 たん とす 容 易 にす る ことを強調 し '然 らざれ ぽ有効 を る薄絹性な し となし' 世界 不況 打開 の第 7歩を こ の鮎 に期待 され る る かぎり に お いて、金 の現蓬 にう つた へねぼなら ぬ必要 Jつて来 るも のであ る。 」 (山三関貫)故 に数段 は随 時 に お J 如 - であ る0(九 五員 以下' 1二六頁 ' 一三 三貫 . l≡ 欠 ヨ ンの前 には' 必ず しも ロオ レライ の岩 あ る ( 九°九 ) 7 三i 軽 々に宕 過 せざら ん ことを希 望 せざ るを椙 な S. ( 終 り︺ 約 欄 の筆 鋒 に魅 せら れ てー行 間 に隠 約 せら れた る最 意を を慣 らす し て宜 し と (二 二頁)と云 ふ如 き教 授 の高 違 ンフ レ エシ ら ぬぽならす」 (七 三質)とか 「S意思蓄 され つもあ る イ 知 る べ-.読 者 が 「金本 位 の謎 言葉 は必然 '忌 み詞 であ て憶 重 なる諸考慮 の前 提 の上 に築 かれしも のな る ことを か-試 み来 れば本書 に展開 された る教 授 の主 張 は極 め 貢等) は「各 国 の金在 高 をどを無 税し て のイ ンフ レ エシ ヨンは、 為替 の暴 落 と不安 定な -し て' 叉 は他 E :の甚 し き寧債 の 切 下げ の隷想 な -し て'更 には叉 p馬事 の低落 ほど には 国 内物慣 水準 は騰貴 せず 文物倍 騰貴 ほ ど には大 衆所得 は 槍加 せ ぬも のな るが故 に大 衆 の資質 的 斯得 の切 下げ なく し て は.大規模 のそれ (ィ ンフ レ エシ ヨン ) が営 まれ得 な いP と云 ふ の前提 」 に堅 -立 って居 られる のであ る。 (1四 八員) ま た教 授 は物憤騰 貴率 が属 巻 の下落 率 に及 ぼざ る J Jと 高島教授管「 金本位制の後に光るもの」
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