菊池護 - 東北教区被災者支援センター・エマオ

201612月8日
感想文「台湾PCTリトリートに参加して」菊池護
台湾出発の直前まで「冷え性ないし冷え症状」が続き、プール通いと食事の量制限で
体調管理に努めていました。「台湾料理」を現地で「ベストコンデション」で味わいた
いという卑しい魂胆が頭を駆け巡っていたからです。
結論から言うと、「大当たり」の台湾旅行となりました。まず、仙台と台湾の気温差
です。台湾は 22~23℃、仙台のそれとは約 20℃違います。冷え切って寒気が抜けなか
った体が一気に解放され、筋肉や筋のこわばりがゆるみはじめました。「内蔵機能」の
血流も徐々に回復のきざしが感じられ、食欲が出てきました。ただし、「食べ過ぎ」に
は要注意と自覚していました。普段から「食べ過ぎ」が不調の原因となっていたからで
す。
台湾での食事は、期待以上に家庭的で、シンプル、新鮮な食材、私の体質に馴染んで
いる野菜・麺類・鶏ベースのスープ系・土地の旬の果物でした。加えて調理の隠し味と
して「薬膳料理」の通奏低音の響きが余韻を残していました。毎食、体調を考え、「食
べ過ぎ」に走らずお腹と相談しながら食事を選んだことが「好調」の原因でした。
現地での最後の朝食は、宿泊先の門前で朝 6 時から営業している露店食堂での「鶏ス
ープの暖かな細麺」と「八宝菜とぶたの蒸し焼きスライスのソース和え」。これに日本
から持ち込んでいた最後の一本となったサントリープレミアム缶ビール。もう思い残す
ことはありません。欲張らず「お腹とよく相談して」台湾滞在中の食事時間を毎回楽し
く過ごせました。お土産に買った「黒砂糖と生姜の粒菓子」を帰国後、冬場の血行促進
で毎日愛飲しています。台湾の食事は私にとっては「百薬の長」でした。
東日本大震災以来、5 年 8 カ月に亘るエマオと台湾PCTの被災地支援での交流体験
が今回の旅行の内実を支える基盤であったと思います。そういう意味では「総決算」の
時であつたと思います。企画推進の双方の関係者・担当責任者の皆様に深く感謝してい
ます。特に実務面では、PCT社会委員会林幹事とエマオ窓口佐藤真史専従の思い、熱
意がひしひしと伝わる旅行の組み立てでした。台湾各地でエマオで出会い、ともに汗を
流した仲間たちの笑顔に再会できました。彼らを送り出してくれた家族や教会の方々と
礼拝をともにする機会も与えれました。
林幹事から「台湾エマオ」の誕生宣言を聞かされました。日本のエマオが提唱・実践
してきた「スローワーク」が、海をわたり、
「体(実体)」を伴って、台湾の若者に受け
継がれました。実り多い台湾研修でした。