ポケモン廃人がアニポ ケの世界に降り立つ! やきそば@nikonikoしてます ︻注意事項︼ このPDFファイルは﹁ハーメルン﹂で掲載中の作品を自動的にPDF化したもので す。 小説の作者、 ﹁ハーメルン﹂の運営者に無断でPDFファイル及び作品を引用の範囲を 超える形で転載・改変・再配布・販売することを禁じます。 ︻あらすじ︼ ポケモン廃人をアニメのポケモンの世界にぶん投げました。基本はバトルとラブコ メメインです。オリジナル主人公 瀬戸口 夏猪 とサトシ達の成長を描きます。 │││││││ 1 目 次 1 君に決めた ! 1 君に決めた ⋮⋮ポチポチポチポチ ﹁落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ ーー急所急所急所急所急所﹂ レート対戦に潜り続けてきた。その結果が ン の プ レ イ 時 間 は 3 桁 を 軽 々 と 越 え る よ う に な り、そ う し て 日 々 研 鑽 に 研 鑽 を 重 ね、 あの時の衝撃は忘れない。ひたすら孵化作業に没頭し良個体を粘り続けた。ポケモ イ済み。しかし個体値や努力値を知ったのはブラックホワイトの時代からだっけな。 ポケモン自体は初代から今手にしているポケットモンスターORASまで全てプレ ポケモンしか持っていない。 学校から帰ってきて俺がまず手に握るのは3DSだ。ソフトはポケモン。というか 時刻は深夜2時。 仰向けに床の上で寝転がりながら手でタッチペンを自在に躍らせる。 ! チポチポチポチポチポチ。 ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポ もう深夜2時だというのに興奮した様子で画面に食いつく。 ! 1 ボタン連打の嵐。いくらボタンを連打したところで急所が出る確率が高くなる事な ﹄ どないことは重々承知している。 ﹃きゅうしょに あたった これがあるからやめられんよなぁ ﹁いええええええええええええええええええええええっっっっっす たまらんわー !? ﹂ !!!!!!! ! ﹂ !? ! 何時だと思ってるの ! 俺は腕を組んで高らかに笑う。 ﹁夏猪︵かい︶うるさい ﹂ 地元の同年代の友達には通信対戦で負けたことはない。 レ イ 時 間 は 遂 に 4 桁 の 大 台 に 乗 り 育 成 済 み ポ ケ モ ン は 1 0 ボ ッ ク ス 分 埋 ま っ て い る。 いつのまにか毎シーズンレート2000代に乗れるぐらいの実力を付けていた。プ ﹁今シーズンもレート2000代乗ったか﹂ まったあの時からボタン連打で確率アップ説を盲目的に信じている。 俺 は フ ァ イ ア レ ッ ド を プ レ イ し て い た 時 に ボ タ ン 連 打 し た ら カ ビ ゴ ン が 一 発 で 捕 ! ﹁ふっはっはははははははは 1 君に決めた! 2 motherに怒られてしまった⋮⋮。motherに勝てる者は我が家には誰1 人としていない。というか普通に考えてこんな時間に騒いでた俺が悪いよな。 ピロリーン。 くる虫の鳴き声以外に音は無い⋮⋮はずだった。 部屋は窓から差す月明かりでほんのり明るく涼しげだ。外からコロコロと聞こえて 思い出そうとしたところで眠りにつく。 ﹁︹⋮⋮そういえばもう直ぐポケモンの最新ソフト出るんだっけ、名前は確か⋮⋮︺﹂ そのまま30分程経過。大分興奮も冷めて眠気がどっと襲ってくる。 ラッシュバックしていた。 熱 中 し て き た の で そ う そ う 眠 れ な い。頭 の 中 で は さ っ き の バ ト ル で の 読 み 合 い が フ ベッドに飛び乗り仰向けに大の字になり目を閉じる夏猪。ついさっきまでゲームに 3DSに充電器を差し込み電源を切り部屋の明かりを消す。 ﹁⋮⋮寝よ﹂ 3 ⋮⋮それは勝手に3DSが起動した音だった。 ーーーーーーーーー ーーーーーーーーーー ﹁え、え ﹂ なにこれ ザザーンっ え⋮⋮は ? ﹂ す。その時手からサラサラと顔に砂がこぼれ落ちてくる。 眼が覚めると同時、瞼に燦々と輝く太陽が照りつける。その光に思わず目を手で隠 ﹁まぶしっ !!!!??? ? る夏猪。 聞き慣れないーーというか絶対部屋の中では鳴らないはずの音に勢いよく顔をあげ ﹂ !! !??? ? ﹁ザザーンっ 1 君に決めた! 4 そこには終わりの見えない青い海が広がっていた。どうやらここはビーチのようだ。 何故自分は今こんなところに居るのか。昨夜ベッドで眠ったはずではなかったのか。 ーー先ずそんな疑問が浮かぶべきだろう。しかし、夏猪にとってそれは目の前で繰り 広げられている光景により一瞬にして粗末な問題になった。なぜなら ﹂ がいる。 ? ﹁なんだあのポケモン ﹂ 頭を振って脳内メモリから慌てて削除する。と、 ビキニを着ている熟女ーーおえ﹂ おっぱいの大きなお姉さん、横顔が美しいお姉さん、将来が楽しみなお嬢さん、大胆な ﹁ホエルコ、ラプラス、サメハダー。ゴーリキー、キングラー、ヒトデマン、フシギソウ、 夏猪は改めて水上や砂浜を見渡していく。 頬を焼く太陽の光や温度、押し寄せる波に肌に当たる風はまるで本物のようだ。 ﹁しかしよくできた夢だなぁ。﹂ ついにポケモンのやりすぎで夢にまでポケモンが出てきやがったかと嘆息する夏猪。 ﹁あーこれ夢か﹂ トレーナー 海の上でポケモンに乗る人々、続いて砂浜を見渡すと合計で30匹以上のポケモンと ﹁な、え、ポケモン ?? 5 ? 空に黄色い閃光が見えたかと思うと、飛行機のように視界の右から左へ飛び去る。遠 くてあまり形は見えなかったが、見たことのないポケモンだったことは確かだ。 ﹁まぁ、いっか﹂ ﹂ せっかくの夢なんだし、楽しむとしますかぁ。 取る。 カウント3秒前 狙うはボッキュンボンのお姉さんとたわむれるイーブイだ ! 俺はまるでトラックを今から駆け抜けるかのようにクラウチングスタートの構えを ⋮⋮というわけで 本当にまさかの結果である。 まさかこんな感情を天秤にかける日が来るとはな。そして勝ったのはポケモン。 ! やっぱり触ってみたい。 ﹂ 夢だし多分自分が経験したことない触り心地は再現できないだろうけど、それでも ﹁よし、先ずはポケモンに触ってみよう ! ﹁今の俺はおっぱいよりもポケモンに触りたい 1 君に決めた! 6 ⋮⋮え 2秒前 ボッキュンボン 1秒前 おっぱ、 パンッ 向かってダッシュ。え、間違ってないよね だって夢の中だよ 法律適用外だよ ? ? ﹁っへぷ ﹂ 飛び込むつもりが、 美しいスタートダッシュを決めた俺は推定20メートル離れたお姉さんに向かって ? 脳内でスタートの銃声を響かせた俺はまっすぐ﹃イーブイとたわむれるお姉さん﹄に ? ? ! ! 7 目の前に現れた巨大なバルーンに上半身を飲み込まれる。そのまま突っ切ろうとも がく夏猪にバルーンは破裂。中から出てきた大量の水が頭からかかる。 自慢のアップバングが崩れ目の前に前髪が被さった夏猪。水は結構冷たく、薄いパ ジャマを着ていた夏猪にとっては外気との温度差によりくしゃみが出た。 ﹂ ﹁な、なんなんだよ今の﹂ ﹁す、すみません ん アシマリ ﹁うちのアシマリが申し訳ありません﹂ ⋮⋮髪の毛が青い。 女がいた。 振り返るとそこには謝罪の意を前面に押し出したような顔をした10歳くらいの少 背中越しに声がかけられる。 !! ? ﹁はい。あしかポケモンのアシマリです ? みたことないポケモンだ。 ほら、アシマリ挨拶して﹂ ! ﹂ よく見ると腕にはアシカのようなポケモンが抱えられている。 ? ﹁その子がアシマリ 1 君に決めた! 8 少女の腕からアシマリが飛び出しポンポンと両手を叩いている。よろしくってこと か ﹁はい ﹂ ? ﹂ ﹁なぁ君 ﹁︵夢だし年下でも何してもいいよな⋮⋮︶﹂ このままではやられっぱなしだ。 年下の女の子にそんな台詞を言われてさらに恥ずかしくなる夏猪。 ﹁すいません。別にバカにしているのではなくて。ただ面白い人だなぁと。﹂ 恥ずかしくなって顔をうつむける夏猪。 いきなりポンポンと手を叩きだした変人。やばい奴と思われても仕方ないじゃいか、 目の前の少女が笑っていることに気づいた。はたから見ればポケモンの真似をして ﹁ぷ、うふふ﹂ すると、 俺も真似してポンポンと叩いてみる。 ポンポンポンポン ? 少女は一瞬目をパチクリさせたがそーですよねと首肯。 ﹁アシマリは分かったからさ、君の名前教えてよ。俺の名前は夏猪﹂ ? ! 9 スイレン﹁わ、わかりましじゃない。分かったよ夏猪。でもいいの れや﹂ ? 1が選ばれました。 5 その他 なにかいたずら 4 自分のアシマリを見せ付けるパオーン。 3 その他上記より軽度の猥褻行為 2 スイレンのおしりを触る 1 スイレンの胸を揉む 安価です ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー スイレン﹁へ ﹂ ﹂ 夏猪﹁ああいいぜ。だってこれから申し訳ないことするから。まあ、夢だし許してく ? 敬語堅苦しいしさ﹂ 夏猪﹁そっか、スイレンか。ならスイレン。俺の方が年上だけどタメで話していいよ。 ﹁私の名前はスイレンです﹂ 1 君に決めた! 10 11 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ここは俺の6V陽気アシマリを⋮⋮ってさすがにそれはダメだな。うん。 と疑問符を浮かべるスイレンに若干の背 俺は頭の中でやっていい事と悪いことの境界線を意味不明な理論で片付けて首肯。 そしてスイレンの顔を見る。首を傾けて いざ参る 徳感を感じる夏猪。しかしこれは夢だし大丈夫だと自分に言い聞かせて⋮⋮ ? ふにっ。ふにっ。 あらやだ柔らかいなんだこれ。 ふにっ。 俺はスイレンの前に跪くようにした後、両手を素早く突き出す。 ! 小さいが確かにある存在感。夢の中の筈なのに何故か今まで感じたことのない触感。 俺は手に感じる至高の感触を味わいながらだんだんと理解する。 ⋮⋮これは恐らく本物のおっぱいだ。 って、あれえええぇぇぇぇ 夫 え、嘘だろ。16才になったけどおれ大丈 高校1年の夏にしておれの人生はお先真っ暗なのか ? ﹂ ? 夏猪﹁ ﹂ スイレン﹁アシ、マリ﹂ぷるぷる ⋮⋮﹂ 夏猪﹁ごめんその胸モンスターボールかと思ったんだ。あるいは新種のポケモンかと 俺は流れるようにその場に膝をつき意味のわからない言い訳とともに謝罪。 !? ⋮⋮おれもしかして痴漢で逮捕される くなっておりプルプルと身体が震えている。 少し目線を上にしてスイレンの顔を見て気付く。スイレンの顔はりんごのように赤 ?? ⋮⋮こういう時は、とりあえず土下座だ。 ? スイレン﹁みずでっぽう !!! 1 君に決めた! 12 夏猪﹁え、みずでっぽうって威力40のゴミわゴッッッふ ﹂ !!!!!!!! あ、死 ん だ。女 の 子 の お っ ぱ い を 触 っ て 死 刑 か よ。か っ こ 悪 す ぎ だ ろ 俺。い て ぇ し やっぱ夢じゃねぇよな。 俺は数メートル吹っ飛んだ後気を失った。 え、 ﹂ ーーーーーーーーーー ーーーーーーーーー 夏猪﹁ああ ? ファの上だということに気付く。 あれ、俺は死んだんじゃないのか 生きてる ? ﹂ ﹁ワンワンワン ? 俺は何故かは分からないがゲームではない本物のポケモンが普通に闊歩している世 系ポケモンを生み出したのか。 いや、なんか違うぞこれ。これはポケモン ゲー⃝リのやつらまた四足歩行の可愛い ﹂ 夏猪﹁ーー犬 ! そんなことを考えていると視界の端に何かが映り込んでくる。 ? 目を覚ますとそこは見慣れない天井だった。寝返りを打とうとするとそこが狭いソ ? ? 13 界に来たらしい。夢じゃない理由は 犬のようなポケモンがいきなり身体に乗り移ってくる。重いと思いながらも可愛い ﹂ のでそのままにしていると、 夏猪﹁いだだだだだだっ 普通に痛い そのポケモンが首を擦り付けてきたまでは良いが、いかんせん岩のような物が擦れて !! ﹂ 俺の名前はククイだ。みんなからはククイ博士なんて呼ばれてる。そし ﹂ ! ﹂ ナーによく首を擦り付けるんだよ。許してやってくれ﹂ ククイ博士﹁ははは。イワンコには全く悪気はないんだ。むしろ気に入ったトレー だから痛いって⋮⋮。 グリグリとまたイワンコが首を擦り付けてくる イワンコ﹁ワン てそのポケモンはこいぬポケモンのイワンコ。﹂ ﹁初めまして 夏猪﹁え ﹁お、起きたみたいだね。﹂ ⋮⋮そう。痛いのだ。夢だったら痛くないし触ったことない感触は得られないはず。 ! ? ! ククイ博士﹁ところで君は ? 1 君に決めた! 14 15 夏猪﹁あ、初めまして僕は瀬戸口です。いきなりなんですがここは ﹂ モンを研究しているのさ﹂ 夏猪﹁ポケモンを ククイ博士﹁ああ、ポケモンって凄く不思議だろ ﹂ 特に俺はポケモンの技について ククイ博士﹁ああ。ここは俺の研究所さ。俺が博士なんて呼ばれてるのはそう。ポケ ? ﹂ ? ﹂ ? それやばくない ? ターボールすら持ってないみたいだとね﹂ え、ちょっとまってスイレンが俺のこと運んで来たの ? ククイ博士﹁いや、君をここに運んで来てくれたスイレンが言ってたんだ。モンス ないんだぞ。ポケモンなんて持ってる訳ないだろ。 こちとらいきなりこの世界に飛ばされて、寝てたからパジャマでなんの荷物も持って 夏猪﹁あ、はい。でもどうしてそれを はその歳でまだポケモンを持っていないのかい ククイ博士﹁おっとすまない。ポケモンの話をしだすと止まらなくてね。ところで君 たら下手したら骨も残らないんじゃ⋮⋮。 威力40のみずでっぽうで失神級なのに威力250の一致だいばくはつとか食らっ 夏猪﹁は、はあ﹂ 関心があってね。この目でだいばくはつ級の技を見てみたいんだ﹂ ? ? 1 君に決めた! 16 夏猪﹁あの、スイレンのやつ何か言ってませんでしたか ﹂ ククイ博士﹁ん いや今俺がいったことで全部だがどうした ズバットのおどろ ? ? ククイ博士﹁ところで瀬戸口くん﹂ ﹂ ﹂ ! 夏猪﹁はい ククイ博士﹁その歳でポケモンを持ってないなんて勿体無い ﹂ 何かの縁だ。好きなポケモンを1匹連れていってはどうだい 夏猪﹁え、良いんですか ここで出会ったのも ハラで訴えたらもう終わってた。まああいつも過剰防衛な気がするけど。 ーーよかったああああ。刑務所に叩き込まれるかと思ったぜ。正直スイレンがセク 夏猪﹁い、いえなんでもありません﹂ かすでも食らったような顔をして﹂ ? これあれだよあれ 最初から始めるでポケモン博士となんやかんやすると最初の ? ? ? はまさか主人公ポジション ! 新人トレーナーのために用意しているポケモンが3匹いるん !? 3匹からポケモン選んでもっていけるあれだ 毎回恒例のこのイベントを通れる俺 ! ククイ博士﹁勿論さ だ。﹂ キタコレ !!!! ! 17 ククイ博士が数分席を外してから大きな銀のスーツケースと共に戻ってくる。 差し出されたスーツケースを開けるとそこには3つのモンスターボールがあった。 ククイ博士﹁ここには3匹のポケモン、左から ひねこポケモンのニャビー、くさばねポケモンのモクロー、あしかポケモンのアシマ リがそれぞれ入っている。好きなパートナーを選んでくれて構わない﹂ やばいアシマリ以外聞いたことないポケモンだ。しかし夏猪はゲームの経験上、ニャ ビーが炎モクローが草アシマリが水タイプであろうことは大体予想がついていた。 ﹂ ﹂ 駄目だよ。それはその目で 夏猪﹁すいません、それぞれの最終進化の特性と種族値とタイプと覚える技教えて 貰ってもいいですか ククイ博士﹁え、いきなりそんな事を気にするのかい 確かめないとね。それもポケモンの面白いところさ。というか種族値ってなんだい 博士は種族値知らんのか⋮⋮。 俺は胸に手を当てて高鳴る鼓動を落ち着かせる。何もデータを与えられていない状 までもない。やっぱポケgoで投げるのとは訳が違うよな。 とはいえやはり初めてのモンスターボールの感触にとても心が躍らされるのは言う 世界なら仕方ないか。 まあ、ゲーム内でもそこら辺は一切触れられてないしここがゲームの世界を投影した ? ? ? 1 君に決めた! 18 況下でポケモンを選ぶ。まぁおそらく御三家だから四天王とかと戦う時もおそらく使 うだろう。そのポケモンを選ぶ。 夏猪﹁⋮⋮決めました。﹂ ﹂ 俺は1番左のモンスターボールを握りしめる。 そう心の中で呟く。 夏猪﹁ひねこポケモンのニャビーにします 君に決めた ! ーーポケモン廃人だった16歳の少年の冒険が今。幕を開ける。 !
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