動⼒機械基礎演習 4 第 11 回演習問題 学⽣証番号 ⽒名 1. 直径 D=300mm、厚み t=5mm の鋼円板の中⼼軸と同軸上に直径 d=200mm、 ⻑さ L=50mm の綱棒を取り付けた。さらに綱棒にワイヤを巻きつけ、F=10N の ⼒で引き回転させた。ワイヤ直径、巻き厚み、滑り、ワイヤ伸び等を無視し、綱 30 0 20 する。この部品の質量と重量を求 0 棒外周に F が作⽤していると仮定する。さらに軸受けの抵抗は無視できると仮 t5 定する。(1)綱の⽐重を s=7.8 と めなさい。(2)中⼼軸回りに回転さ せた時の慣性モーメント I を求め なさい。(3)静⽌状態から静かに回 F 転を開始した時、5 分後の回転数 N(rpm)、回転を開始してから回転 50 した回数を求めなさい。 (1)密度ρ、⽐重量γとする。⽔の値に添字 w をつけ、円板の質量を m1、棒の 質量を m2 とすれば、 ρ γ s= = ρw γ w ρ = sρ w = 7.8 × 1000 = 7.8 × 10 3 kg / m 3 π π m1 = D 2t ρ = × 0.32 × 0.005 × 7.8 × 10 3 = 2.76 kg 4 4 π π m2 = d 2 L ρ = × 0.2 2 × 0.05 × 7.8 × 10 3 = 12.25 kg 4 4 m = m1 + m2 = 15.0 kg W = mg = 15.0 × 9.81 = 147 N (2)慣性モーメントの表より 2 2 2 2 1 ⎛ D⎞ 1 ⎛ 0.3 ⎞ I1 = m1 ⎜ ⎟ = × 2.76 × ⎜ = 3.11× 10 −2 kgm 2 ⎝ 2 ⎟⎠ 2 ⎝ 2⎠ 2 I2 = 1 ⎛ d⎞ 1 ⎛ 0.2 ⎞ m2 ⎜ ⎟ = × 12.3 × ⎜ = 6.15 × 10 −2 kgm 2 ⎝ 2 ⎟⎠ 2 ⎝ 2⎠ 2 I = I1 + I 2 = 9.26 × 10 −2 kgm 2 (3)⾓速度をω、回転⾓をθとする。積分定数は初期条件から決めるとすると、 dω d = F dt 2 dω dF = dt 2I dF dF ⎧ ω = dt = t + c1 ∫ ⎪⎪ 2I 2I ⎨ ⎪θ = ω dt = dF t 2 + c1t + c2 ∫ ⎪⎩ 4I at t = 0 ω = 0, θ = 0 → c1 = 0, c2 = 0 I dF ⎧ ⎪⎪ω = 2I t ∴⎨ ⎪θ = dF t 2 ⎪⎩ 4I 0.2 × 10 ω t=5 = × 5 = 54 rad / s 2 × 9.26 × 10 −2 0.2 × 10 135 θ t=5 = × 5 2 = 135 rad → N = = 21.5 −2 4 × 9.26 × 10 2π 21.5 回転している。 提出期限 科目名 学生証番号 氏 名 採点 演習12 1.重量 Q の球が図のような射出装置に取り付けられている。ばねを δ だけ縮めてから球を発射したときの 2. 球の速度を求めよ。ただし、ばね定数を k とし、摩擦を無視する。 δ だけばねが縮められたとき、ばねが蓄えるポテンシャ ルエネルギ P は P 1 k 2 2 一方、球が加速されてばねを離れる瞬間に持っている運 動エネルギ K は、球の速度を v として K W 2 v 2g ばねが伸びて球を加速している間、ばねの持つポテンシャルエネルギは球の運動エネルギに変換され、球が ばねを離れる瞬間に、すべてのポテンシャルエネルギが運動エネルギになるので 1 k 2 W 2 v 2g 2 kg W v 3.2.重量 W の球をのせると1 cm 縮むばねがある。球を高さ h = 12 cm の位置からばねに落下させたとき、ば ねの縮み量はいくらになるか求めよ。なお、ばねの質量は無視する。 ばね定数を k とし、静かにのせたときの縮み量を δ0 とすると、フッ クの法則より W k k 0 W 1 0 落下した球によるばねの縮み量を δ とすると、ばねの持つポテン シャルエネルギは P 1 k 2 2 2 このポテンシャルエネルギが高さ h から落下する球の行う仕事量に等しいので 1 k 2 2 W h 3 球は静止するまでに h + δ 落下することに注意すること。式(1)を式(3)へ代入して整理すれば、 W 2 0 2 2 2 W h 2 0h 0 2 0 0 1 12 6 cm 0 2 0h 2 1 12
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