平成28年度 政策レビューシート 作成責任者 政策の柱 5 文化・スポーツ・観光の交流拠点 施策名 ①多彩な文化芸術の振興 担当課 ◎文化課、まなび課、障害福祉課、学校教育課 施策概要 文化・スポーツ交流局 文化課長 施策分野 (1)文化 ◎は担当課が複数の場合の施策管理課 ○10年後の目指す将来像 障害のある人もない人も、また、あらゆる世代の誰もが、日々の暮らしの中で、 多彩な文化芸術に出会い、鑑賞し、楽しみ、自らも取り組んでいる。 ○課題・対応1 文化芸術の分野は多種多様にわ たるため、多彩な文化芸術に出会 い、楽しむ機会を提供することに より、文化芸術に親しむ人の裾野 を広げるとともに、取り組む層を 厚くしていくことが必要である。 ○課題・対応2 障害のある人もない人も、またあら ゆる世代の県民が、それぞれの興味・ 関心に応じて、日々の暮らしの中で普 通に文化芸術に接し、体験できるよう にしていくことが必要である。 ○取組方針1 ・文化芸術に親しむ人の裾野を広げるとともに、取り組む層を 厚くするため、多彩な文化芸術を楽しむことができる環境や、 理解を深めるための機会の充実・拡充 ・展覧会の開催や各種コンサートの誘致によるライブツーリズ ムの促進 ・小・中学校、高等学校の学校教育や公民館等の社会教育の中 で、文化体験・鑑賞教室などによる文化芸術に理解を深める機 会を充実するととともに、文化芸術活動の発表の場を設ける ・誰もが、いつでも文化芸術に関する情報が収集できるよう情 報発信に努める 指標1 県立博物館等施設の観覧者数 ○課題・対応3 文化芸術活動の拠点となる県立の博 物館、美術館等施設は、老朽化が進ん だものも多く、耐震化や良好な展示館 の維持に向けた緊急の対応はもとより、 博物館等施設に求められる新たな機能 に向けた対応が必要である。 ○取組方針2 障害のある人も参加しや すい文化芸術イベントや ワークショップの開催を 通して、文化芸術に親し む障害者が増えるように 取り組む 指標2 障害者作品展における出展作品数 ○取組方針3 ・佐賀県の特色ある歴史や文化へ の理解を深められるよう、県立博 物館等施設の展示運営の充実や 来館者サービスの向上などに取り 組む ・気軽に文化芸術を鑑賞し、心地 よい集いの空間となるよう県立博 物館等施設の在り方や施設整備 の方向性について検討する 指標1 県立博物館等施設の観覧者数 スライド 1 1.施策の現状と課題、要因分析、対応方針 現状・課題 • 多彩な文化芸術に触れる機会として展覧会等を中心に事業を実施し、企画内容やPR等の工夫で博物館施設 への来館者数は目標を達成しているが、まだまだ、誰もが文化芸術を身近に感じ日常の暮らしの中で気軽に 参加するということが定着していない。また、鑑賞するだけでなく、気軽に体験したり制作に参加する機会、 音楽など展覧会以外の分野のイベントが少ない。社会情勢やICTの進展等に伴い、文化芸術の分野において も、新たな領域が創造されており、県民がそういった新しい文化芸術を享受する機会が少ない。 • 博物館施設は、それぞれに年数を経ているが、耐震化(県博のみ)や老朽化対策が十分になされておらず運 営に支障をきたしている。併せて収蔵庫や展示のためのスペースが不足していることから資料の保存と活用 に支障をきたしかねない状況である。社会情勢等の変化に伴い博物館施設に必要とされる機能が変化してい る中、それに対応できておらず、ミュージアムカフェ、ショップやワークショップのための空間など来館者 サービスのため機能が十分ではない。 • 障害のある人は、身近な場所で日常的に文化を鑑賞したり、自ら文化芸術活動に取り組んだりする機会が十 分ではなく、文化芸術に親しむための環境が整っていない。また、県内の民間団体が、国の「障害者の芸術 活動支援モデル事業」に採択され、障害のある人の芸術活動に係る相談窓口やアトリエスペースの設置、絵 画や音楽など専門家の派遣、展示会の開催、関係者のネットワークづくりに取り組むなど、行政のみならず、 民間団体が主体的に障害者の芸術活動を支援する動きがでてきているが、まだ十分に浸透・定着しておらず、 日常的に障害のある人の芸術活動を支援することまではでてきない。 スライド 2 3 要因分析 • • • 文化芸術の分野が多岐にわたる中、多彩な事業に取り組んではいるが、十分に提供できていない分野がある ことと、まず行ってみたいと思わせるような工夫など親しみやすさの観点と事業のPRが不足している。ま た、多くの参加者がリピーターとなっていくことが裾野を広げることにもつながる、そのためには、感動を 与えるような優れたものに触れる機会や体験できる企画を継続し定着させることが大切だと考えるが、まだ、 至っていない。 博物館という特殊な施設の改修には多額の費用と専門的見地からの判断が必要なこと、また、複数の施設が あることから整備には施設全体を考慮しながら方向性を検討する必要があり時間を要している。 障害のある人が気軽に文化芸術に触れたり、体験できる機会を十分に提供することができていない。また、 日常的に障害者の芸術活動を支援していくためには、障害のある人の芸術活動を支援する人材の確保・育成 や支援者間のネットワークを確立することが必要であるが、それがまだ十分ではない。また、障害のある人 が作成した作品等を展示したり、販売するなど、障害のある人の作品を多くの人に知ってもらう取組が十分 ではない。 対応方針 • • • 一流アーティストによる展覧会や多くの人が親しみを感じるアニメーション、幅広いジャンルの音楽イベン トなど、常に新しい切り口で、多彩な文化芸術を提供することにより、文化に親しむ人の裾野を広げる。ま た、魅力あふれるイベントを実施することにより、夢を生み出し、県民に感動を与える事業を展開していく。 博物館施設として備えるべき機能を整理しながら、耐震化を見据えた施設整備の方向性を検討する。 県内各地で文化芸術イベントやワークショップを開催することにより、障害のある人が気軽に文化芸術に触 れ、体験できる機会を提供していく。また、県内の民間団体が取り組んでいる「障害者の芸術活動支援モデ ル事業」について、当該事業の協力委員会のメンバーとして行政(文化課、障害福祉課、美術館)からも参 加し、芸術活動の支援の方法や作品の展示方法、効果的な広報活動、県事業との連携などについて、側面的 な支援を行うことにより、障害のある人の芸術活動の支援の充実を図り、文化芸術に親しむための環境づく りを行っていく。 スライド 2.各指標の達成状況 単位:人 ○ 指標1:県立博物館等施設の来館者数 H27年度 目 標 750,000 実 績 833,061 H28年度 800,000 H29年度 900,000 H30年度 1,000,000 達成状況の要因分析 【現状値(H26年度): 748,265 】 宇宙科学館科学館や美術館のリニューアルに伴う、展示物改編や 記念展覧会等が話題となり来館者増につながった。 出典:文化課調べ 単位:作品 ○ 指標2:障害者作品展への出展作品数 H27年度 目 標 420 実 績 365 H28年度 430 H29年度 440 H30年度 450 達成状況の要因分析 【現状値(H26年度): 416】 障害者事業所等での文化芸術活動は実施されており、バラエ ティ・アート・フェスタさがの来場者数も平成26年度と比較し て増加するなど、文化芸術に親しむ人の裾野は広がりつつあるが、 障害者作品展に出展することまでは結び付かず、目標値には及ば なかった。 出典:文化課調べ <参考>指標以外の注目データ 指標以外で施策に 関連するデータ等 (地方創生関係交付金 KPI等) スライド 4
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