平成28年度 政策レビューシート 政策の柱 1 施策名 ③ 建築物の耐震化の推進 担当課 建築住宅課 施策概要 作成責任者 安全・安心のくらし さが 県土整備部 建築住宅課長 施策分野 (1)防災・減災・県土保全 ◎は担当課が複数の場合の施策管理課 ○10年後の目指す将来像 建築物の耐震化が進み、大規模な地震発生時の建築物の被害が軽減されるとともに、 防災上重要な建築物が有効に機能することによる早期の復旧・復興が図られる。 ○課題・対応1 平成25年11月に改正耐震改修促進法が施行され「大 規模建築物」の耐震診断が義務化された。また、県 及び市町が「沿道建築物」、「防災拠点建築物」に ついて耐震診断を義務化することができるように なったため、耐震化を促進する必要がある。 ○課題・対応2 住宅・建築物の耐震改修には多額の経費を要するこ と、また、民間建築物の所有者の多くは耐震化の重 要性についての理解が進んでいないことなどから、 住宅等の耐震化が進んでいない。このため、国の補 助制度の活用等を行い、市町と連携して住宅等の耐 震化を推進する必要がある。 指標1 大規模建築物の耐震診断実施状況 ○取組方針1 法改正で耐震診断が義務化された 「大規模建築物」の耐震化の推進 ○取組方針2 「沿道建築物」、「防災拠点 建築物」の耐震化の推進 ○取組方針3 「耐震診断」や「耐震改修」の 支援を行い、耐震化を促進 ○取組方針4 耐震化に関する啓発、 情報提供 指標2 定期報告の提出状況 スライド 1 1.施策の現状と課題、要因分析、対応方針 現状・課題 • • • • • 住宅・建築物の耐震化が進んでいないなか、熊本地震では、多数の住宅が倒壊し、また防災拠点となる庁舎 や病院なども大きく損傷したことで、発災後の対応に支障をきたしたことから、「地震被害の低減(住宅、 大規模建築物)」及び「発災後の対応の円滑化(沿道建築物・防災拠点建築物)」の観点から、住宅・建築 物の耐震化を加速する必要がある。 「住宅」については、これまで県のホームページ等で耐震化に関する情報提供や耐震診断補助を市町と連携 して行ってきたが、熊本地震を受けて「住宅」の耐震化の支援に関する問い合わせも多くなっているため、 これを契機に耐震化を加速させていく必要がある。 「大規模建築物 」については、建物所有者への啓発や耐震診断費に対する補助を市町と連携して実施したこ とより、H27目標の100%を達成することができたが、今後は耐震診断の結果、耐震性がないと判定された 「大規模建築物 」の耐震化を速やかに進める必要がある。 「沿道建築物」や「防災拠点建築物」については、熊本地震を受けて、耐震診断義務化の指定を急ぐ必要が ある。 建物性能の維持・保全につながる定期報告対象建築物の「定期報告書提出率」は、特殊建築物等定期報告制 度講習会(定期的な調査・点検等を行う意義や耐震化の重要性の啓発等、27年から年1回実施)に取り組ん だことから提出率が84.6%(H26末)→85.3%(H27末)と向上したものの、目標の86%達成には至らな かったため、さらなる制度周知を行う必要がある。 要因分析 • • • • 地震対策についての県民の意識がまだまだ低く、耐震診断及び耐震改修にかかる自己負担も大きい。また、 「住宅」の耐震診断の補助制度を設けた市町が6市町のみで、耐震診断補助の利用実績も少なく、耐震化を 支援する環境整備がまだ足りない。 「大規模建築物」の耐震改修には多大な費用がかかり、工事期間中の営業損失等検討する経営上の検討課題 も多く、意思決定に時間を要している。 「沿道建築物」や「防災拠点建築物」については、平成25年の法改正で耐震診断の義務化が可能となったが、 熊本地震を受けて診断義務化対象建築物の見直しが必要となった。 建物所有者に対し、建築物の防火性能や耐震性能等の維持・保全を図るための定期報告制度の周知が不足し ている。 スライド 2 対応方針 • • • 熊本地震で耐震化の関心が高い、このタイミングに、「住宅」の「耐震診断制度の拡充」や「耐震改修補助 制度の創設」を行うとともに、県民の意識を持続させるため、住宅・建築物の耐震化の重要性を認識しても らうための講習会等 (出前講座、定期報告制度講習会、沿道建築物の所有者への説明会)の開催を積極的 に行い耐震化を促進する。 「大規模建築物」については、平成27年度にすべての耐震診断が完了したことから、国の補助制度を活用し、 市町と連携して耐震改修の支援を行う。 「防災拠点建築物」、「沿道建築物」については、指定による耐震診断の義務化を行うとともに、国の補助 制度を活用し、市町と連携して耐震診断や改修の支援を行う。 スライド 3 2.各指標の達成状況 単位:% ○ 指標1:大規模建築物の耐震診断実施状況 H27年度 H28年度 H29年度 H30年度 目 標 100 - - - 実 績 100 - - - 達成状況の要因分析 【現状値(H26年度):73 】 ・市町と連携して所有者へ耐震診断の必要性について 説明を行い理解が得られたため 出典:建築住宅課調べ 単位:% ○ 指標2:定期報告書の提出状況 H27年度 目 標 86 実 績 85 H28年度 87 H29年度 88 H30年度 89 達成状況の要因分析 【現状値(H26年度):85 】 ・建物所有者等を対象とした講習会を次年度以降も開 催し定期報告書の提出を促していく (H26年度 84.6% → H27年度 85.3%) 出典:建築住宅課調べ <参考>指標以外の注目データ 指標以外で施策に 関連するデータ等 (地方創生関係交付金 KPI等) スライド 4
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