東京オフィスマーケット アップデート Tokyo Office Market Update JLL 日本 リサーチ 2016年12月 7-9 月期 実質 GDP 成長率 3 四半期連続のプラス成長 7-9 月期の実質 GDP 成長率は前期比 0.5% の増加となった(季節調整済み年率換算は同 2.2% の増加)。3 四半期連続のプラス 成長。成長項目は民間住宅投資と輸出となっているが、個人消費と設備投資は勢いを欠いている。 11 月 A グレードオフィス空室率 7 か月連続低下 11 月末時点の東京 A グレードオフィスの空室率は 1.2% と、前月比 0.1 ポイントの低下、前年比 1.7 ポイントの低下。7 か月 連続の低下となり、3 か月連続で 1.5% を下回る水準を示した。品川、神谷町等における新規需要等を反映した。 11 月 A グレードオフィス賃料 前月比横ばい 11 月末時点の東京 A グレードオフィスの賃料は月額坪当たり 35,981 円となり、前月比横ばい、前年比 2.4% の上昇。賃料は 引き続き上昇フェーズに位置しているが、早くも 2018 年以降に予定されている新規供給をにらみ、上昇の勢いにはばらつき がみられ始めている。 アクティビア・プロパティーズが汐留ビルディングを追加取得 11 月に発表された投資事例には、アクティビア・プロパティーズによる「汐留ビルディング」(10% 準共有持ち分)の追加取 得が挙げられる。価格は 209 億円、NOI 利回りは 3.8%。同 J-REIT が 2015 年 1 月と 12 月に取得した持分と今回取得した持分 を合算すると、35% を所有することとなる。 主要経済指標 2016年7-9月期 前期 見通し 実質GDP成長率 前期比 (%) 0.5 0.2 ↑ 設備投資 前期比 (%) 0.0 -0.1 - 2016年10月 前年 前年比 99.8 99.6 -0.4% 2016年10月 前月 前月比 コア消費者物価指数 完全失業率 (% ) 3.0 3.0 0.0 2016年11月 前月 前月比 0.021 -0.049 +0.07 1,796.89 1,785.97 +10.92 2016年11月 前月 前月比 1.2% 1.3% -0.1ポイント 35,981円 35,981円 0.0% 10年国債利回り (%) 東証REITインデックス 出所: Oxford Economics、内閣府、総務省統計局、財務省、日本取引所グループ オフィス指標 空室率 賃料 月/坪 新規供給 2016年1-11月 2016年12 月 2016年 469,000㎡ 0㎡ 469,000㎡ 出所: JLL 主要取引事例 賃貸事例 入居日 物件名称 2016年12月 住所 賃借人 産業 住友不動産六本木グランドタワー 港区 株式会社マネーパートナーズグループ 金融業 2017年1月 西新宿三井ビルディング 新宿区 SETソフトウェア株式会社 情報通信業 2017年2月 W ビル 港区 飛島建設株式会社 建設業 2018年3月 新日比谷プロジェクト 千代田区 株式会社ファーストロジック 情報通信業 引渡日 物件名称 住所 買主 2016年12月 汐留ビルディング 港区 売買事例 売主 価格 東急不動産が匿 アクティビア・プロ 名組合出資して 20,900 百万円 (準共有持分10%) パティーズ いる SPC 連絡先 赤城 威志 岩永 直子 リサーチ事業部/事業部長 リサーチ事業部 03 5501 9235 03 5501 9239 [email protected] [email protected] COPYRIGHT © JONES LANG LASALLE 2016 本レポート内容の無断転載を禁じます。 NOI利回り 3.8%
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