平成28年度 お口の健康づくり講演会(PDF文書)

平成28年度 歯科口腔保健普及啓発事業
ダイジェスト版
c o m p a n y歯科医師による健口教室
newsletter
講演
『健やかな人生と歯・口の健康』
~口腔外科の視点から~
●会場: 老人クラブ会場ほか
講師
沢田歯科医院 院長
沢田 隆郎 先生
口腔外科って知ってますか?
口の中の腫瘍、唾液腺疾患、舌、顎の疾患、外傷などを治療
する科目です。この領域の異常は、食事や発音・会話ができな
いなどの機能的な障害に加え審美的な障害も生じます。
治療により、口腔・顎・顔全体の自然な形態や機能が回復する
と、いきいきとし、健康的に美しさを取り戻すことができます。
そのお手伝いをするのが口腔外科です。
口の中にできものができています。どこに
受診するといいですか?
まずはかかりつけの歯科を受診しましょう。状態に
よっては口腔外科へ紹介してくれます。合わない義歯
やとがった人工歯で口の中が傷つくことにより、粘膜
に病変ができることがあります。アフタ性口内炎は、
通常一週間で治癒しますが、長引く時は必ず受診しま
しょう。
口が渇きます。何か方法はありますか?
年齢を重ねると、ホルモン低下や唾液腺
が細くなることが原因で唾液の分泌が低下
し、口が渇く症状が出ることがあります。
唾液腺を優しくマッサージすることにより、
唾液の分泌が促され、潤いのあるお口に近
づきます。
治療法としては、ビタミンB1,B6,B12等の
服薬や人工唾液スプレーにより改善します。
上の奥歯あた
りのほほを、指
全体でくるくる
マッサージ!
口が少ししか開きません。ガサガサと音も聞こえます。何の病気ですか?
顎関節症の可能性があります。大きな口を開けたり、頬杖をつ
く癖があったりすることで起こります。治療としては、義歯や歯
の咬み合わせの調整や、筋弛緩剤、レーザーの治療があります。
日常、顎に偏った力が加わる習慣(頬杖や偏りがある寝方)を
しないようにしましょう。
このダイジェスト版は講師の了承を得て、保健センターで作成しています。内容についてのお問合せは保健センターまで。無断転載禁止。