「革新的技術開発・緊急展開事業(うち先導プロジェクト)」 研究開発計画名:ロボット・ICT技術を活用した野菜生産の 労働ピーク削減化技術の開発 〔分野〕園芸 〔分類〕個別提案型 〔代表機関〕パナソニック(株)(野菜RT&ICT利用コンソーシアム) 〔共同研究機関〕スキューズ(株) 1 研究の背景・課題 農業従事者の減少・高齢化に伴う労働力不足に対応して、ロボット技術を施設園芸における 「収穫作業」に適用し、労働ピークの削減を具現化する。 収穫ロボットの実用化に向けて、作業効率の向上、低価格化に向けた研究開発を加速する。 2 研究の目標 【アウトプット目標】 連続自動作業(8時間以上)が可能で、複数品目(3品目以上)の作物が収穫可能なロボットを実現 する。 【アウトカム目標】 収穫ピーク時の人代行における収穫作業の代替で、収量の50%以上の収穫を達成する収穫ロボット システムを中心に、労働ピークを削減するとともに、通年の栽培管理労働力を圧縮することにより、就 農者不足による人的課題を解決する。 3 研究計画の概要 1.収穫ロボットシステム(軌道走行)に関する研究 ・昼夜連続可能な果実認識技術の確立およびダメージレスハンド部の開発を行う。 ・上記要素技術を搭載したシステム技術開発および市販機試作を行う。 2.収穫ロボットシステム(不整地走行)に関する研究 ・狭小な通路に対応した全方位クローラおよびインホイールモータによる走行技術開発を行う。 ・画像センサを利用した自動走行技術、自動収穫を想定したハンド技術開発および市販機試作を行う。 ロボット・ICT技術を活用した野菜生産の労働ピーク削減化技術の開発 (自動収穫ロボットによる野菜収穫で、収穫ピーク時の人手作業低減) 代表研究機関 ■収穫ロボットシステム(軌道走行)に関する研究 (大規模施設、房なりトマト) ・昼夜収穫可能な認識技術の確立 ・ダメージレスハンド部の開発 ・システム技術開発 (畝往復連続動作、複数ロボット管理システム) ・市販機試作 パナソニック(株) 共同研究機関 ■収穫ロボットシステム(不整地走行)に関する研究 (小~中規模施設、中玉以上の個別トマト) ・狭小な通路に対応した全方位クローラ走行による 走行技術開発 ・画像センサを利用した自動走行ならびに 自動収穫技術開発 ・自動収穫を想定したハンド技術開発 ・市販機試作 スキューズ(株) 1 収穫ロボットシステム(軌道走行)に関する研究 ハンド技術 認識技術 距離画像センサと画像処理アルゴリ ズムで、色、形、場所を正確に判断 カラー画像 房、果実検出 赤外画像 果実、果梗検出 収穫用 エンドエフェクタ 距離画像 正確な位置検出 果実と果梗を引き伸ばし 離層で分離 システム技術 ①自動で畝を移動し、トマトを収穫 ②収穫したトマトはかごへ収納 ③満杯のかごと空かごを自動で交換 ③ ② ① 2 収穫ロボットシステム(不整地走行)に関する研究 ①全方位クローラを採用する事で、狭小な不整地の 自動走行を実現 (最小回転半径900mm カニ歩きの実現) ②高精度画像センサならびに認識アルゴリズム による自動収穫を実現 ③直線的なインターフェイスの採用による、 操作性の向上 問い合わせ先:パナソニック(株) TEL:06-6905 –6149
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