ヤクアミド A および B に関する研究 ヤクアミド A および B は、屋久新曽根

テーマ:ヤクアミド A および B に関する研究
ヤクアミド A および B は、屋久新曽根産海綿より単離された 13 残基からなる
ペプチド系天然物である。P388 マウス白血病細胞に対し、強力な成長阻害活性
を有し、ヒトがん細胞株 39 系において既存の抗癌剤とは異なる特異な成長阻害
活性を示す。詳細な生物活性試験への量的供給と、構造未決定部位の決定を目
的とし、全合成研究に着手した。その結果、特徴的な不飽和アミノ酸を効率的
に構築し、合成法を確立した。今後はヤクアミドが有する不飽和アミノ酸に着
目し、活性発現機構や 3 次元構造の解明に向けたアプローチを行う予定である。