全国学力学習状況調査結果分析(算数) [PDFファイル/106KB]

1 算数
(1)考察(現状分析・実態)
算数A(主として知識)、算数B(主として活用)ともに全国平均を上回っている。領域や観点別でも全ての項
目で全国平均を上回っている。算数A問題では、単位量あたりの設問以外は全国平均を上回っており、基
礎基本が概ね身に付いていると考えられる。算数B問題でも、図形の構成の設問以外は、全国平均を上
回り、活用力も身に付いている。しかし、単位量あたりの設問では、他の設問に比べ、算数A・Bで共通して
正答率が比較的低く、苦手としている児童が多いと考えられる。
(2)強みと課題
本校の強みは、すべての領域・観点別で全国平均を上回っていることである。このことからも国語と同様に
基礎基本が身に付いている児童が多いと考えられる。また、算数でも非常に無回答率が低く、全設問の
内、約三分の一の設問では、無回答児童は一人もいない。このことからも、学習への意欲が高い児童が多
いことが分かる。しかし、全国平均と比べ、設問ごとに分析していくと、算数A・B問題共に「単位量あたり」
の設問や「問題解決力」が必要とされる問題に課題があるということが分かった。
(3)各学年における重点指導事項
各学年に関連する重点指導事項
1年
2年
3年
4年
5年
6年
【重点目標】基礎的・基本的な知識・技能を確実に身につけさせ、筋道を立てて考えたり説明したりする力の育成。
【具体的な取組】・TTによる個に応じた指導。 ・既習事項の暗唱。・算数的活動を多く取り入れる。
【問題解決力に関わる教材】「どんな計算になるのかな」
【重点目標】 基礎的・基本的な知識・技能を確実に身につけさせ、既習事項を生かして筋道を立てて考えたり説明し
たりする力の育成。
【具体的な取組】・TTによる個に応じた指導。 ・説明する活動を毎時間取り入れる。・算数的活動を多く取り入れる。
【問題解決力に関わる教材】「どんな計算になるのかな?」
【重点目標】 基礎的・基本的な知識・技能を確実に身につけさせ、既習事項を生かし問題を解決する力の育成。
【具体的な取組】・少人数指導による個に応じた指導。 ・計算ドリルを繰り返し活用し、基礎基本の定着をする。
・言語活動充実のため、話合い活動を取り入れる。
【単位量あたりの大きさの関連】「わり算」
【問題解決力に関わる教材】「どんな計算になるのかな?」
「かたちであそぼう」(タングラム・ペントミノ)
「考える力をのばそう」
【重点目標】 基礎的・基本的な知識・技能を確実に身につけさせ、既習事項を生かし問題を解決する力の育成。
【具体的な取組】・少人数指導による個に応じた指導。 ・計算ドリルを繰り返し活用し、基礎基本の定着をする。
・言語活動充実のため、話合い活動を取り入れる。 ・授業の振り返り活動を継続する。
【問題解決力に関わる教材】「どんな計算になるのかな?」
「かたちであそぼう」(コンパスを使って・デジタル数字)
「考える力をのばそう」「算数おもしろ旅行」
【重点目標】 基礎・基本の定着を図り、筋道を立てて考え表現する力の育成。
【具体的な取組】・論理的に自分の考えを伝え合う学習を取り入れる。 ・習熟度別学習(学年)を実施する。
・レディネス等で児童の実態を把握する。
・グループ学習、ペアトーク等多様な学習形態を取り入れる。
【単位量あたりの大きさの関連】「単位量あたりの大きさ」「百分率とグラフ」
【問題解決力に関わる教材】「どんな計算になるのかな?」「算数の目で見てみよう」
「かたちであそぼう」(ブロック遊び・一筆書き)
「考える力をのばそう」「算数おもしろ旅行」
【重点目標】 基礎・基本の定着を図り、筋道を立てて考え表現する力の育成。
【具体的な取組】・計算力向上のための学習を継続する。 ・前学年までの学習の振り返り活動の実施。
・論理的に自分の考えを伝え合う学習を取り入れる。 ・多様な学習形態を取り入れる。
【単位量あたりの大きさの関連】「速さ」「資料の調べ方」
【問題解決力に関わる教材】「どんな計算になるのかな?」「算数の目で見てみよう」
「かたちであそぼう」(不思議な輪の変身・紙を切って)
「考える力をのばそう」「算数卒業旅行」
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