全国学力学習状況調査結果分析(国語) [PDFファイル/129KB]

平成28年度全国学力・学習状況調査分析(小学校)
1 国語
(1)考察(現状分析・実態)
国語A(主として知識)、国語B(主として活用)ともに全国平均を大きく上回っている。領域や観点別でも全
ての項目で全国平均を上回っている。国語A問題では、正答率が非常に高い設問も多くあり、基礎基本が
全体的に身に付いていると考えられる。しかし、問題ごとにみていくと国語A・Bともに叙述を基にする問題
に苦手な傾向がある。また、全国平均は上回っているもののローマ字に関する問題では、他の問題に比
べ正答率が低い傾向にあった。
(2)強みと課題
本校の強みは、全ての領域、観点において全国平均を大きく上回り、基礎基本が定着していることであ
る。今後身に付いている基礎基本を生かし、さらに学習への活用へとつなげていきたい。また、無回答率
が非常に低く、設問によっては無解答児童がまったくいないことからも、設問に真剣に取り組む姿勢や最
後まで取り組む粘り強さをもっている。
課題としては、物語的文章で叙述をもとに人物像をとらえることやグラフを基に、分かったことを的確に書く
ことである。また、ローマ字の読み書きに課題をもっている。
(3)各学年における重点指導事項
各学年に関連する重点指導事項
1年
2年
3年
4年
5年
6年
【重点目標】事柄の順序や場面の様子などに気付いて読む能力の育成。
【具体的な取組】・音読の場面を多く取り入れ、すらすらと読める能力を身につける。
・事柄や様子、挿絵などから想像しながら読む能力を身につける。
【教材名】「おむすび ころりん」「おおきな かぶ」「くじらぐも」「ずうっと、ずっと、大すきだよ」
「たぬきの糸車」「だってだってのおばあさん」
「くちばし」「うみのかくれんぼ」「じどう車くらべ」「どうぶつの赤ちゃん」
【重点目標】文章の内容と自分の経験を結びつけて読む能力の育成。
【具体的な取組】・自分の思いや考えを発表する活動を多く取り入れる。
・読書活動を推進し、読んだ本の好きな場面などを紹介し合わせる。
【教材名】「スイミー」「ミリ-のすてきなぼうし」「お手紙」「わたしはおねえさん」「スーホの白い馬」
「たんぽぽのちえ」「どうぶつ園のじゅうい」「しかけカードの作り方」「おにごっこ」
【重点目標】文章を正しく読み取るための力の育成
【具体的な取組】・短い文章を書く活動を取り入れ、正しく表現する力を身につけさせる。
・ローマ字を学習後、継続的に活用する場面を設定する。
【教材名】「きつつきの商売」「もうすぐ雨に」「里山は、未来の風景」「ちいちゃんのかげおくり」「三年とうげ」「モチモチの木」
「言葉で遊ぼう」「こまを楽しむ」「すがたをかえる大豆」「ありの行列」
「ローマ字」
【重点目標】相手や目的に応じ調べたことなどについて、筋道を立てて話す力の育成
【具体的な取組】・目的をはっきりさせてからの話す活動・語彙量を増やすために全領域で国語辞典の活用。
・漢字の反復練習を行い、小テストで習熟度の確認をする。
【教材名】「白いぼうし」「一つの花」「かげ」「ごんぎつね」「プラタナスの木」「初雪のふる日」
「大きな力を出す」「動いて、考えて、また動く」「アップとルーズで伝える」「ウナギのなぞを追って」
【重点目標】自分の考えを的確に表現する力の育成。
【具体的な取組】・スピーチや討論などの活動を取り入れる。・読書の記録を活用し、読書活動の充実を図る。
・パソコンを使った学習では意図的にローマ字に入力を活用する。
【教材名】「なまえつけてよ」「大造じいさんとがん」「百年後のふるさとを守る」「わらぐつの中の神様」
「見立てる」「生き物は円柱形」「千年の釘にいどむ」「天気を予想する」「想像力のスイッチを入れよう」
【重点目標】相手の意図を考えながら話を聞き、目的や場に応じ考えを伝える能力の育成
【具体的な取組】・ICTを活用したスピーチなどを取り入れ、筋道を立てて話したり、話の主旨をとらえながら聞いたりで
きるようにする。
・自分の考えを書く活動を通し語彙力を高め、豊かに表現する力を育成する。
【教材名】「カレーライス」「森へ」「やまなし」「海の命」「かなえられた願い」
「笑うから楽しい」「時計の時間と心の時間」「『鳥獣戯画』を読む」「自然に学ぶ暮らし」
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