情報提供⽤資料 マ - ケ ッ ト 情 報 ⼤統領選後の⽶国株式市場の⾒通し 2016年10⽉28⽇ -インフラ、クリーン・エネルギーへの投資に注⽬- ⽶⼤統領選における直近の世論調査では、クリントン⽒の⽀持率がトランプ⽒を上回る状態が継続 しています。また、選挙⼈の獲得⾒込みについてもクリントン⽒が伸びており、クリントン⽒が勝利 に近づいていると⾒られます。仮に、クリントン⽒が⼤統領となった場合には、政策⾯からインフラ やクリーン・エネルギーの関連セクターに恩恵が期待される⼀⽅、⾦融や医薬品セクターは規制強化 などの影響を受ける可能性があると考えられます。 (図表1)クリントン⽒・トランプ⽒の⽀持率推移 クリントン⽒勝利の可能性が⾼まる 投票⽇まであと2週間弱となるなか、クリントン ⽒は、世論調査の⽀持率でトランプ⽒に対し、 4.7%ポイント ※1 の差をつけてリードしています (図表1)。 ※1:2016年10⽉26⽇時点 また、両候補者の選挙⼈※2の獲得予想でも、クリ ントン⽒が勝敗ラインの270⼈に近づいており、ク リントン⽒が勝利する可能性が⾼まっていると考え られます(図表2)。 ※2:有権者は⼤統領の名前に投票しますが、形式的に各党が指名 (%) 55 ⽀持率の差(右軸) (2016/7/1〜2016/10/26)(%) 第3回 クリントン⽒(左軸) 50 25 第2回 トランプ⽒(左軸) 第1回 20 45 15 10 40 5 35 0 した計538⼈の「選挙⼈」を州ごとに選ぶ間接選挙となって います。票は州ごとに集計され、ほとんどの州では、得票数が 1位の候補者が州ごとに割り当てられた選挙⼈をすべて獲得し ます。過半数の選挙⼈を獲得した候補者が勝者となります。 激戦州でもクリントン⽒が優勢 ただ、クリントン⽒のリードは、同⽒が⽀持を広 げたというよりは、⼥性蔑視発⾔などによりトラン プ⽒の⽀持率が低迷するという敵失の⾯が強いこと -5 30 (⽉/⽇) 7/1 8/1 9/1 10/1 (注)第1回:9⽉26⽇テレビ討論会、第2回:10⽉9⽇テレビ討論会、 第3回:10⽉19⽇テレビ討論会 (出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成 (図表2)両候補者の選挙⼈獲得予想 勝敗ライン270⼈ 流動的 160⼈ クリントン⽒ 252⼈ トランプ⽒ 126⼈ から、クリントン⽒の⽀持が盤⽯という訳ではない (注)予想は2016年10⽉26⽇時点 と思われます。世論調査の結果と実際の投票⾏動が (出所)Real Clear Politicsより岡三アセットマネジメント作成 必ずしも⼀致しないことを考えれば、トランプ⽒勝 利の可能性はゼロではないと⾔えます。しかし、フ ロリダなど選挙⼈が多い⼤票⽥の激戦州でも、クリ ントン⽒が優勢と⾒られる州が増えてきており、ク リントン⽒が着実に票を固めつつあると⾒られます (図表3)。 選挙戦も投票⽇まで2週間を切りラストスパート となるなか、今後は、テレビCMでのキャンペーン や選挙区での⼾別訪問などが選挙運動の中⼼となる ため、選挙資⾦が豊富で、挙党体制で動員をかけて いるクリントン⽒が残りの期間も選挙戦を優位に進 める可能性が⾼いと考えられます。 30 (図表3)主な激戦州における両候補者の⽀持率 激戦州 クリントン⽒ トランプ⽒ 差異 フロリダ(29) 46.4% 44.8% 1.6% ペンシルバニア(20) 45.7% 41.3% 4.4% オハイオ(18) 43.7% 44.8% 1.1% ジョージア(16) 42.3% 46.3% 4.0% ノースカロライナ(15) 45.8% 43.8% 2.0% アリゾナ(11) 43.5% 42.0% 1.5% ネバダ(6) 45.7% 42.1% 3.6% (注)データは2016年10⽉26⽇時点 ※カッコ内は選挙⼈の⼈数 差異:クリントン⽒優勢の場合は⻘、トランプ⽒優勢の場合は⾚ (出所)Real Clear Politicsより岡三アセットマネジメント作成 <本資料に関してご留意いただきたい事項> ■本資料は、投資環境に関する情報提供を⽬的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を⽬的として作成し たものではありません。■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での当社の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、 将来の運⽤成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するもの ではありません。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付⽬論⾒書)をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、投資判断はお客 様ご⾃⾝で⾏っていただきますようお願いします。 1 情報提供⽤資料 マ - ケ ッ ト 情 報 (図表4)クリントン⽒の主な経済政策 インフラ、クリーン・エネルギーへの投資に注⽬ ⾦融市場には織り込みが進んでいると思われるも のの、クリントン⽒が⼤統領選に勝利した場合、不 確実性の後退を好感して株⾼、ドル堅調となること が予想されます。 ただ、その後は次第にマーケットの関⼼は政策の 中⾝に移るものと考えられます。クリントン⽒は、 経済政策ではインフラやクリーン・エネルギーへの 投資を重視しています。政策の具体化を睨みながら、 インフラ関連企業やクリーン・エネルギー関連企業 に物⾊が向かう可能性があると思われます。⼀⽅、 投資 ・5年で2,750億ドルのインフラ投資 ・クリーンエネルギーに投資し、10年以内に家庭向け 電⼒を全て再⽣可能エネルギーに ・⽯油の消費量を1/3に削減 税制 ・本社機能を海外に移転する会社に課税 賃⾦ ・最低賃⾦を連邦レベルで時給15ドルに引き上げ 社会保障 ⾦融 (図表5)⽶議会獲得議席予想 過半数51⼈ 上院(100議席) 下院(435議席) から、⾦融や医薬品など関連する業種の株価の上値 また、⼤統領選と同⽇に⾏われる議会選挙の予想 では、上院では⺠主党と共和党が拮抗している⼀⽅、 下院では共和党が過半数を占める可能性が⾼い情勢 流動的 7⼈ ⺠主党 47⼈ ⽰唆しているほか、社会保障分野では、薬価に上限 が抑えられる可能性があります(図表4)。 ・規制強化を検討 (出所)各種報道より岡三アセットマネジメント作成 ⾦融については、クリントン⽒は規制強化の検討を を設けて医療費を抑制することを⽰唆していること ・オバマケアの拡充 ・薬価に上限を設けて医療費を抑制 ⺠主党 190⼈ 共和党 46⼈ 過半数218⼈ 流動的 21⼈ 共和党 224⼈ (注)予想は2016年10⽉26⽇時点 (出所)Real Clear Politicsより岡三アセットマネジメント作成 (図表6)⼤統領就任初年の株価推移(過去40年間) ⼤統領 初年 ⼤統領 政権 となった場合、下院で共和党の抵抗に遭う、いわゆ 1977年 ジミー・カーター ⺠主党 ⺠ ⺠ -17.3% る“ねじれ”の問題が起き、政策が停滞する可能性が 1981年 ロナルド・レーガン 共和党 共 ⺠ -9.2% 1985年 ロナルド・レーガン 共和党 共 ⺠ 27.7% 1989年 ジョージ・H・W・ブッシュ 共和党 ⺠ ⺠ 27.0% 1993年 ビル・クリントン ⺠主党 ⺠ ⺠ 13.7% 1997年 ビル・クリントン ⺠主党 共 共 22.6% 権 時 の 株 価 騰 落 率 は 平 均 で 約 13 % 上 昇 ( 勝 率 2001年 ジョージ・W・ブッシュ 共和党 共 共 -7.1% 80%)、共和党政権時が約8%上昇(勝率40%)と 2005年 ジョージ・W・ブッシュ 共和党 共 共 -0.6% かった時の株価騰落率の平均は約2%上昇、“ねじ 2009年 バラク・オバマ ⺠主党 ⺠ ⺠ 18.8% れ”があった時は平均で約19%上昇となっています。 2013年 バラク・オバマ ⺠主党 ⺠ 共 26.5% となっています(図表5)。クリントン⽒が⼤統領 あることには留意が必要と思われます。 ⺠主党政権の初年は株価上昇率が⾼い傾向 過去40年間の⼤統領就任初年の株価の年間騰落 率を⾒ると、⺠主党政権時の株価パフォーマンスは 概ね良い結果となっています(図表6)。⺠主党政 なっています。また、議会との間に“ねじれ”がな マーケットでは“ねじれ”現象の株価への影響を懸念 する声がありますが、過去のケースを⾒る限り、株 価の上昇を妨げるものではないと考えられます。 上院 下院 株価騰落率 (注)株価騰落率:NYダウの年間騰落率(前年末終値〜当年末終値) (注)上院・下院:議席の過半数が⺠主党の場合は「⺠」、共和党の場合は「共」 2001年の上院は同数のため、議⻑の属する共和党の「共」としています。 (出所)Bloombergのデータ、各種資料より岡三アセットマネジメント作成 以上(作成:投資情報部) <本資料に関してご留意いただきたい事項> ■本資料は、投資環境に関する情報提供を⽬的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を⽬的として作成し たものではありません。■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での当社の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、 将来の運⽤成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するもの ではありません。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付⽬論⾒書)をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、投資判断はお客 様ご⾃⾝で⾏っていただきますようお願いします。 2 情報提供⽤資料 マ - ケ ッ ト 情 報 皆様の投資判断に関する留意事項 【投資信託のリスク】 投資信託は、株式や公社債など値動きのある証券等(外貨建資産に投資する場合は為替リスクがあります。)に投資します ので、基準価額は変動します。従って、投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元 本を割り込むことがあります。 投資信託は預貯⾦と異なります。投資信託財産に⽣じた損益は、すべて投資者の皆様に帰属します。 【留意事項】 • 投資信託のお取引に関しては、⾦融商品取引法第37条の6の規定(いわゆるクーリングオフ)の適⽤はありません。 • 投資信託は預⾦商品や保険商品ではなく、預⾦保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。 また、登録⾦融機関が取扱う投資信託は、投資者保護基⾦の対象とはなりません。 • 投資信託の収益分配は、各ファンドの分配⽅針に基づいて⾏われますが、必ず分配を⾏うものではなく、また、分配⾦の⾦額 も確定したものではありません。分配⾦は、預貯⾦の利息とは異なり、ファンドの純資産から⽀払われますので、分配⾦が⽀払 われると、その⾦額相当分、基準価額は下がります。分配⾦は、計算期間中に発⽣した収益を超えて⽀払われる場合がある ため、分配⾦の⽔準は、必ずしも計算期間におけるファンドの収益率を⽰すものではありません。また、投資者の購⼊価額に よっては、分配⾦の⼀部または全部が、実質的には元本の⼀部払戻しに相当する場合があります。ファンド購⼊後の運⽤状 況により、分配⾦額より基準価額の値上がりが⼩さかった場合も同様です。 【お客様にご負担いただく費⽤】 お客様が購⼊時に直接的に負担する費⽤ 購 ⼊ 時 ⼿ 数 料 :購⼊価額×購⼊⼝数×上限3.78%(税抜3.5%) お客様が換⾦時に直接的に負担する費⽤ 信託財産留保額:換⾦時に適⽤される基準価額×0.3%以内 お客様が信託財産で間接的に負担する費⽤ 運⽤管理費⽤(信託報酬)の実質的な負担 :純資産総額×実質上限年率2.052%(税抜1.90%) ※実質的な負担とは、ファンドの投資対象が投資信託証券の場合、その投資信託証券の信託報酬を含めた報酬のこ とをいいます。なお、実質的な運⽤管理費⽤(信託報酬)は⽬安であり、投資信託証券の実際の組⼊⽐率により 変動します。 その他費⽤・⼿数料 監 査 費 ⽤:純資産総額×上限年率0.01296%(税抜0.012%) ※上記監査費⽤の他に、有価証券等の売買に係る売買委託⼿数料、投資信託財産に関する租税、信託事務の処 理に要する諸費⽤、海外における資産の保管等に要する費⽤、受託会社の⽴替えた⽴替⾦の利息、借⼊⾦の利 息等を投資信託財産から間接的にご負担いただく場合があります。 ※監査費⽤を除くその他費⽤・⼿数料は、運⽤状況等により変動するため、事前に料率・上限額等を⽰すことはでき ません。 ●お客様にご負担いただく費⽤につきましては、運⽤状況等により変動する費⽤があることから、事前に合計⾦額若しくはその上限 額⼜はこれらの計算⽅法を⽰すことはできません。 【岡三アセットマネジメント】 商 号:岡三アセットマネジメント株式会社 事 業 内 容:投資運⽤業、投資助⾔・代理業及び第⼆種⾦融商品取引業 登 録:⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第370号 加 ⼊ 協 会:⼀般社団法⼈ 投資信託協会/⼀般社団法⼈ ⽇本投資顧問業協会 上記のリスクや費⽤につきましては、⼀般的な投資信託を想定しております。各費⽤項⽬の料率は、委託会社である岡三アセットマネ ジメント株式会社が運⽤する公募投資信託のうち、最⾼の料率を記載しております。投資信託のリスクや費⽤は、個別の投資信託に より異なりますので、ご投資をされる際には、事前に、個別の投資信託の「投資信託説明書(交付⽬論⾒書)」の【投資リスク、⼿ 続 ・⼿数料等】をご確認ください。 <本資料に関するお問合わせ先> カスタマーサービス部 フリーダイヤル 0120-048-214 (9:00〜17:00 ⼟・⽇・祝祭⽇・当社休業⽇を除く) 3
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