異 の対決となる 国 統領選挙

情報提供⽤資料
経 済 環 境 レ ポ - ト
異⾊の対決となる⽶国⼤統領選挙
-政策の実効性を占う上で議会選挙にも注⽬-
2016年5⽉12⽇
全⽶各州における予備選挙・党員集会を通じて、共和党はトランプ⽒、⺠主党はクリントン⽒が
7⽉の党⼤会での⼤統領候補としての指名をほぼ確実にし、11⽉8⽇に⾏われる⽶国の⼤統領選挙は
両⽒の間で争われることが濃厚になりました。実業家で政治経験のないトランプ⽒と政治経験が豊
富なクリントン⽒による異⾊の対決として、世界中の注⽬を集めるとみられます。
これまでに明らかになっている両⽒の経済政策などを考慮すると、世界経済や⾦融市場に与える
影響については以下の点がポイントになると考えられます。
ポイント①
-対照的な経済政策-
まず、有権者へのスローガンを⾒ると、トランプ⽒は「⽶国を再び偉⼤な(強い)国にする」ことを
掲げています。シンプルでわかりやすいことに加えて、偉⼤な(強い)⽶国ということにおいては、80
年代のレーガン元⼤統領(共和党)の減税を柱とする“レーガノミクス”による強い⽶国が連想され、有権
者へのアピール度は⾼いと思われます。
⼀⽅、クリントン⽒には明確なスローガンがない模様ですが、⽶国を「ガラスの天井」のない国にす
ることを謳っています。⼥性が活躍できる社会の実現を⽬指すことによって、⼥性票を獲得する狙いが
あると思われます。
経済政策⾯では、両⽒のスタンスの違いが際⽴っています。トランプ⽒は法⼈税減税と所得税減税を
柱に挙げています。具体的には、連邦法⼈税率を現⾏の35%から⼀気に15%へ引き下げる考えです。⽶
国企業の国際競争⼒を⾼めるという点でプロビジネス(企業寄り)の政策と評価され、競合国並みの法
⼈税率にすることで⽶国企業の海外移転を防⽌するとしています。また、個⼈所得税についても、控除
額の引き上げによって低中所得者層向けの減税を⾏う⽅針です。減税規模は合わせて10年間で10兆ドル
を超えると試算されており、財源の問題から実⾏を疑問視する声もあります。
⼀⽅、クリントン⽒は増税が柱となっています。年収500万ドル超の⾼額所得者に付加税を課すほか、
巨⼤銀⾏の課税強化を図る⽅針です。貧富の格差の是正が狙いにあり、所得分配を重視する⺠主党の伝
統的な政策が打ち出されていると⾔えます(図表1)。
(図表1)主な政策等の⽐較
トランプ⽒(共和党)
スローガン等 ⽶国を再び偉⼤な国に
経済政策
内政問題
⽶国を「ガラスの天井」のない国に
法⼈税の引き下げ(35%→15%)
年収500万ドル超の⾼額所得者に付加税を課すなど
所得税の控除額引き上げによる低中所得者層の減税
富裕層や銀⾏への課税を強化
減税規模は10年間で10兆ドル超(試算)
海外移転企業には出国税
企業の海外所得に課税
企業の海外所得に課税。課税の抜け⽳防⽌
不法移⺠の強制送還
男⼥の賃⾦格差を解消
銃規制の強化に反対
銃規制の強化を推進
⽶国を最優先(アメリカ・ファースト)
アジア重視
外交・安全保障 イスラム教徒の⼊国禁⽌
TPP
通貨政策
クリントン⽒(⺠主党)
「イスラム国」への空爆強化
イランとの核合意破棄
イランとの核合意を⽀持
強く反対
基準を満たしていない(現時点では賛成不可)
⽇中は為替操作国。通貨安誘導は許さない
⽇本は円安誘導と批判
(出所)各種の報道資料より岡三アセットマネジメント作成
<本資料に関してご留意いただきたい事項>
■本資料は、投資環境に関する情報提供を⽬的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を⽬的として作成し
たものではありません。■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での当社の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、
将来の運⽤成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するもの
ではありません。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付⽬論⾒書)をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、投資判断はお客
様ご⾃⾝で⾏っていただきますようお願いします。
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ポイント②
-外交政策にも⼤きな違い-
外交政策にも⼤きな違いが⾒られます。トランプ⽒は、⽶国第1主義(アメリカ・ファースト)の原
則の下で、⽶国⺠の利益と⽶国の安全保障を最優先するとの考えから、⽶軍の海外への関与を縮⼩する
⽅針を表明しています。また、当該国が経費負担を増やさなければ、駐留⽶軍の撤退を警告しています。
同盟国との協調を重視してきた近年の共和党の外交政策を⼤きく転換するものと⾔えます。
これに対してクリントン⽒は、同盟国と連携しながらアジアに安全保障の軸⾜を置く政策を継続する
⾒通しです。ただ、イスラエルとの関係強化を図り、「イスラム国」への空爆の強化を表明するなど、
オバマ政権に⽐べて中東にも積極的に関与する意向を⽰しています。
もっとも、通商・通貨政策は共通点が多く⾒られます。安倍政権が成⻑戦略の柱と位置付けている環
太平洋経済連携協定(TPP)については、トランプ⽒が強く反対、クリントン⽒も現時点では賛成でき
ないとしており、共に保護主義的なスタンスを⾒せています。また、通貨政策については、トランプ⽒
が⽇本や中国を為替操作国として批判しているほか、クリントン⽒も通貨安誘導を批判しています。過
度のドル⾼の進⾏やアジア諸国の意図的な為替操作が、⽶国の製造業の雇⽤を奪っているとの考え⽅が
背景にあると⾒られます。
ポイント③ -政策の実⾏には議会の協⼒が鍵-
各種の調査によると、⼤統領選挙はクリントン
(図表2)今後の主なスケジュール
⽒が⼀歩リードしている模様です。ただ、選挙は
⽔物とも⾔われ、テレビ討論会などの内容によっ
6⽉7⽇
て情勢は変動することが予想されます(図表2)。
仮に、トランプ⽒が⼤統領に選出されると、外
7⽉18⽇-21⽇
交⾯では⽇欧やアジア諸国との政治的な緊張関係
が⾼まる可能性が⾼く、世界の投資マネーがリス
ク回避に動くことも予想されます。また、保護主
2016年
な枠組みはオバマ政権の路線の継承と⾒られ、⽶
(ペンシルべニア州フィラデルフィア)
10⽉19⽇ 第3回⼤統領候補テレビ討論会
す。ただ、⽶国経済は⼤規模減税が成⻑の新しい
⼀⽅、クリントン⽒が⼤統領になると、基本的
⺠主党全国⼤会
10⽉9⽇ 第2回⼤統領候補テレビ討論会
迷を通じて世界経済を下押しする可能性がありま
考えられます。
共和党全国⼤会
(オハイオ州クリーブランド)
9⽉26⽇ 第1回⼤統領候補テレビ討論会
義的な動きが強まることによって、世界の貿易低
エンジンとなり、拡⼤が続く公算が⼤きくなると
7⽉25⽇-28⽇
予備選挙や党員集会
(カリフォルニア、ニューメキシコ州等)
11⽉8⽇ ⼤統領選挙・議会選挙
2017年
1⽉20⽇ 次期⼤統領就任
(出所)各種の報道資料より岡三アセットマネジメント作成
国経済や世界経済に⼤きな影響を与える可能性は
低いと考えられます。ただ、富裕層への増税強化
が⽶国経済の牽引役である消費に⽔を差す恐れが
あります。
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もっとも、両⽒が掲げる政策の実⾏には議会の協⼒
が必要です。その点では、⼤統領選挙と同時に⾏われ
る議会選挙が注⽬されます(図表3は現在の議席数)。
(図表3)上院と下院の議席数
上院
今のところ、下院は共和党が引き続き過半を占める
との⾒⽅が⼤勢ですが、上院については共和党の改選
議席が多い(共和党24、⺠主党10)こともあり、接
戦が予想されています。
共和党
⺠主党
54
44
トランプ⽒が⼤統領に選出され、上院でも共和党が
過半数を超える議席を獲得できれば、ねじれ現象が解
消され、政策の実⾏が⾏い易くなります。ただ、政権
その他2
を担当する政権党として過激な政治路線は修正される
可能性があります。
⼀⽅、クリントン⽒が⼤統領に選出され、⺠主党が
下院
上院で過半数を占めてもねじれ状態は続くことから、
政策のスムーズな実⾏にはハードルがあると考えられ
ます。
共和党
⺠主党
246
188
議会選挙の動向が、⽶国経済や世界の⾦融市場の⾏
⽅を占う上で⼤きな鍵を握っていると思われます。
その他1
(出所)⽶国議会の資料などから岡三アセットマネジメント作成
以上
(作成:投資情報部)
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登
録:⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第370号
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ジメント株式会社が運⽤するすべての公募投資信託のうち、最⾼の料率を記載しております。投資信託のリスクや費⽤は、個別の投
資信託により異なりますので、ご投資をされる際には、事前に、個別の投資信託の「投資信託説明書(交付⽬論⾒書)」の【投資リ
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