食中毒事件の発生について

資 料 提 供
平成28年10月25日
担 当 課
生活保健課
担 当 者
辻本
電
話
内
線
(073)488 -5111
食中毒事件の発生について
(概要)
平成28年10月23日(日)午前8時頃、市民から「10月22日(土)12時頃に市内の飲
食店で食事をした後、下痢・嘔吐等の食中毒症状を呈している。他にも同様の症状を呈している者
がいる」との届出があった。
調査したところ、同日に同店を利用した2グループ27名のうち、同一メニューを喫食した22
名中8名の有症者が確認された。これら有症者に共通する食事は当該施設で提供された食事以外に
ないこと、有症者のうち2名の便からクドア・セプテンプンクタータが検出されたこと、有症者の
発症状況が同寄生虫によるものに類似していたことにより当該施設での食事を原因とする食中毒
と断定した。
なお、有症者は全員快方に向かっている。
また、原因物質がクドア・セプテンプンクタータであることから、当該施設における今後の食中
毒の拡大、再発防止が可能であるため、厚生労働省医薬食品局食品安全部長通知(平成24年6月
7日 食安発第0607第7号「クドアを原因とする食中毒の発生防止について」)に基づき営業
の禁止・停止は不要とした。
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発生日時
有症者数
主な症状
病因物質
原因食品
原因施設
平成28年10月22日(土) 午後6時頃から
8名(男性4名 女性4名:33歳~85歳)
下痢、嘔吐等
クドア・セプテンプンクタータ
ヒラメの刺身(推定)
営業者の氏名
株式会社いなさ 代表取締役 稲野純一
業
種
飲食店営業(すし屋)
営業所の名称
いなさ
営業所の所在地
和歌山市加太196
7 原因等についての調査
・有症者の喫食状況等の調査
・有症者及び従業員の検便
・原因施設の検査(施設、調理器具)
※クドア・セプテンプンクタータについて
クドア・セプテンプンクタータは、ヒラメに寄生することがある寄生虫(粘液胞子虫)の一種
である。大きさは0.01ミリメートル程度であり、肉眼では見えない。
食後数時間程度で、一過性の下痢・嘔吐などを発症するが、症状は軽症であり、1日程度で回
復する。
-15℃~-20℃で4時間以上の冷凍、又は、中心温度75℃5分以上の加熱により病原性
が失われることが確認されていることから 、一度凍結したのちに喫食したり、加熱調理するこ
とにより食中毒は防止できると考えられている。