短期予報解説資料1 2016年10月21日15時40分発表 気象庁 予報部

短期予報解説資料1 2016年10月21日15時40分発表
気象庁 予報部
1.実況上の着目点
① 21 日 9 時、オホーツク海の低
気圧は 976hPaに発達。北日本は
気圧の傾きが大きく、
海はオホー
ツク海側を中心に大しけ。
同時刻、
札幌の 850hPa気温は -7.3℃で
12 時間前と大きな変化はないが、
日本海北部の筋状雲の領域は縮
小傾向で、
北日本の下層寒気移流
のピークは過ぎた様子。
②東シナ海の 500hPa 5880m付近
に対応し、
21 日9 時前線が発生。
前線の北側では上中層雲が広が
り、西日本から東日本を覆う。九
州では 10mm/h程度の雨。
③先島諸島を中心とした南西諸島では、うねりを伴ったしけの状態が続いている。
2.主要じょう乱の予想根拠と解説上の留意点
①週間予報支援図(ヘッダ FXXN519)の5日平均図に見られるように、今予報期間、日本付近の500hPa
高度場はオホーツク海付近で平年より低い。また、30~40N帯では150~160E付近が気圧の谷となり、
北日本から西日本は東谷の場となる。
② 21日朝に千島近海にある水平スケールの大きな500hPa低気圧は、21日夜には千島の東に進むが、22
日にはシベリア方面から別の低気圧が進み、23日 オホーツク海は再び大きな気圧の谷となる。地上で
は、1項①の低気圧は21日夜には消滅し、別の低気圧がオホーツク海で発達する。このため23日にかけ
て、北日本は北海道オホーツク海側を中心に気圧傾度の大きな状態が続く。北海道はオホーツク海側
を中心に、22日前半まで高波・暴風に警戒し、23日にかけて注意。
③ 22日は、1項②の前線に向かって850hPa相当温位345Kの暖湿気が流入する。前線近傍の九州南部や
南西諸島では23日にかけて、落雷や突風・短時間強雨に注意・警戒。23日には台風第22号から変わっ
た低気圧が接近するので、雨が一段と強まるおそれがある。また、東日本から西日本の500hPa高度場
は西北西流場が続き、前線は23日にかけてほとんど位置を変えないため、前線近傍では降雨時間が長
くなり、雨量の多くなるおそれがあることに留意。
④沖縄地方を中心とした南西諸島では、22日にかけてうねりを伴った高波に注意。
3.数値予報資料解釈上の留意点
①総観場は最新 GSM を基本。雨や風の分布や強度は MSM を参考。
4.防災関連事項 [量的予報と根拠]
①大雨ポテンシャル(18 時からの 24 時間):九州南部 200、奄美 100mm。
②波浪(明日まで):北海道 7、東北・沖縄 4、九州北部・九州南部・奄美 3m。
5.全般気象情報発表の有無 発表の予定はありません。
1
量的な予報については、今後の状況により変化する場合がありますので、注意報・警報や全般気象情報等に記述する数値を利用願います。