東海3県の金融経済動向

公表時間
10 月 14 日(金)14 時 00 分
2016 年 10 月 14 日
日本銀行名古屋支店
東海3県の金融経済動向
(2016年10月)
【概況】
東海3県の景気は、幾分ペースを鈍化させつつも緩やかに拡大している。
最終需要の動向をみると、輸出は、熊本地震等の影響から脱するもとで、緩やかに
増加している。設備投資は大幅に増加している。住宅投資は、振れを伴いつつも、持
ち直しの動きが続いている。個人消費は、一部に弱めの動きもみられるが、底堅く推
移している。この間、公共投資は下げ止まっている。
こうした中で、生産は、自動車関連の挽回生産等から、緩やかに増加している。ま
た、雇用・所得情勢をみると、労働需給が引き締まっているほか、雇用者所得は着実
に改善している。この間、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は小幅のマイナスと
なっている。
9月短観をみると、企業の業況感は概ね横ばいとなっている。企業収益は減益計画
となっているものの、企業の積極的な設備投資スタンスは維持されている。
先行きについては 、 為替・金融資本市場や海外経済の動向が企業・家計の支出行
動に及ぼす影響、各種政策の効果等を注視していく必要がある。
金融面をみると、東海3県の金融機関(国内銀行+信金)の貸出は、資金需要が幾
分持ち直しつつあることから、前年比伸び率が+1%台となっている。また、預金は、
法人預金が増加していることを主因に、前年比伸び率が+3%台となっている。
東海3県とは、愛知県、岐阜県および三重県を指します。
本稿の内容について、商用目的で転載・複製を行う場合(引用は含まれません)は、予め日本銀行名
古屋支店までご相談ください。引用・転載・複製を行う場合は、出所を明記してください。なお、本稿
は、日本銀行名古屋支店のホームページ(http://www3.boj.or.jp/nagoya/)でもご覧頂けます。
1
【 実 体 経 済 ・ 物 価 ( 1 )】
現状判断
関連統計の動き
鉱工業生産は、4~6月に前期比増加した後、7月、8月も
前月比増加した。
生産
業種別にみると、自動車・同部品は、挽回生産がみられてお
自動車関連の挽回生産等か
り、緩やかに増加している。電子部品・デバイスは、持ち直し
ら、緩やかに増加している
の動きがみられている。化学、鉄鋼は横ばい圏内の動きとなっ
ている。はん用・生産用機械(工作機械等)は、このところ弱
めの動きとなっている。
輸出は、7月に前月比減少した後、8月は再び増加に転じた。
輸出
設備投資
財別にみると、自動車・同部品は、熊本地震等の影響から脱
するもとで、増加している。はん用・生産用機械(工作機械等)
熊本地震等の影響から脱す
は、このところ弱めの動きとなっている。電子部品・デバイス
るもとで、緩やかに増加し
などは、横ばい圏内の動きとなっている。
ている
地域別にみると、米国向けは増加傾向にある。欧州向けは緩
やかに増加している。中国向けやその他の新興国向けは、総じ
て横ばい圏内の動きとなっている。
大幅に増加している
短観をみると、2016 年度については、製造業では、幅広い業種・
規模で維持・更新投資や新製品・省力化対応投資を積極化している
ことなどから、前年を大幅に上回る計画となっている。非製造業で
も、インフラ関連投資の更なる増加や都市部での再開発投資の継
続、物流施設の新設などから、前年を大幅に上回る計画となってい
る。
先行指標をみると、8月の非居住用建築着工床面積は前年を上回
った。この間、8月の工作機械国内受注額は前年を下回った。
労働需給をみると、失業率は 1995 年4~6月期以来の低水準ま
労働需給が引き締まってい
で低下したほか、有効求人倍率は高水準で推移している。
雇用・所得 るほか、雇用者所得は着実
一人当たり名目賃金は、特別給与の振れから前年を下回ったほ
に改善している
か、常用労働者数の伸びも縮小したため、雇用者所得は減少した。
個人消費
各種売上指標をみると、百貨店売上高、スーパー売上高は、
台風等の天候の影響もあって、前年を下回っている。家電量販
一部に弱めの動きもみられ 店売上高、乗用車販売台数は、横ばい圏内で推移している。旅
るが、底堅く推移している 行取扱額は、底堅く推移している。
こうした中、消費者心理関連指標は、横ばい圏内の動きとな
っている。
住宅投資
新設住宅着工戸数は、7月に前月比増加した後、8月は横ばいと
振れを伴いつつも、持ち直 なった。
しの動きが続いている
利用関係別にみると、持家は持ち直しているほか、貸家は緩やか
な増加傾向にある。この間、分譲は横ばい圏内の動きとなっている。
2
【 実 体 経 済 ・ 物 価 ( 2 )】
発注の動きを示す公共工事請負金額は、2016 年度予算の前倒し
執行の影響から、7~9月に前期比増加しており、既発注分を含め
た公共投資は下げ止まっている。
公共投資
下げ止まっている
物価
消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、食料品を中心に多
前年比は小幅のマイナスと くの品目の価格が前年を上回っている一方、ガソリン価格や電
気代・ガス代が前年を下回っていることから、小幅のマイナス
なっている
となっている。
【金融】
現状判断
貸出
関連統計の動き
東海3県の金融機関(国内銀行+信金)の8月の貸出は、資
前年比伸び率が+1%台と 金 需要 が幾分 持ち 直しつ つあ ること から 、前年 比伸 び率 が
+1%台となっている(末残前年比6月:+1.3%→7月:
なっている
+1.7%→8月:+1.7%)。
東海3県の地元地域銀行の8月の貸出約定平均金利(ストッ
クベース・総合)は、積極的な貸出姿勢に変化はなく、引き続
き 低 下 し て い る ( 6 月 : 0.996 % → 7 月 : 0.988 % → 8 月 :
0.978%)。また、地元信金も同様に低下している(6月:1.408%
→7月:1.397%→8月:1.385%)
。
貸出約定
平均金利
引き続き低下傾向にある
預金
東海3県の金融機関(国内銀行+信金)の8月の預金は、法
前年比伸び率が+3%台と 人預金が増加していることを主因に、前年比伸び率が+3%台
となっている(末残前年比6月:+2.8%→7月:+3.6%→8
なっている
月:+3.3%)。
以
3
上
(図表1-1)
東 海 3 県 の 主 要 経 済 指 標 (1)
▽輸出
実
(
質
輸
出
<季調済前期比%>
実
質
輸
(
入
<季調済前期比%>
(
14年度
15年度
0.3
-0.2
15/10-12月
16/1-3月
4.3
-3.0
1.7 ) (
-0.1 ) (
2.8 ) (
1.1 ) (
1.5
1.5
-0.1
1.6 ) (
-0.9 ) (
-1.0 ) (
4-6月
7-9月
-1.6
-0.6
0.9 ) (
1.0 ) (
16/6月
n.a.
6.5
n.a. ) (
-1.4
n.a.
r
-1.3 ) (
n.a. ) (
7月
)内は全国
8月
-3.3
p
9月
1.7
n.a.
4.2 ) ( r -3.1 ) ( p
1.2 ) (
n.a. )
1.4
1.1
n.a.
r -4.9
p
0.4 ) ( r -1.2 ) ( p -0.6 ) (
n.a. )
(資料出所)名古屋税関、財務省、日本銀行
▽設備投資
12年度実績
13年度実績
*
*
12.5
-4.8
設備投資額(全産業)
<前年比%>
非
着
居 住 用 建
工
床
面
(
築
積
<前年比%>
工
作
機
械
受
(
注
<前年比%>
(
4.7
)(
14年度
15年度
2.4
-0.8
-17.1
-4.6 ) (
17.9
10.0
24.8 ) (
-9.3 ) (
-11.8
9.9 ) (
-6.8 ) (
15年度実績
16年度計画
前回調査
8.5
5.3
15/10-12月
-6.5 ) (
14年度実績
)(
16/1-3月
12.4
-4.4 ) (
-14.8
-5.1 ) (
14.2
4.6
4-6月
7.8
-0.7 ) (
-15.8
)(
7-9月
n.a.
n.a. ) (
n.a.
-20.4 ) ( p -10.0 ) (
11.2
3.9
16/6月
16.9
4.2 ) (
)(
7月
4.6 ) (
8月
11.8
4.3 )
9月
-37.3
15.2
n.a.
-19.1 ) (
16.7 ) (
n.a. )
-18.6
-19.0
-15.8 ) (
-14.3 ) (
-29.8
n.a.
-9.7 ) ( p -5.0 )
(資料出所)日本銀行、国土交通省、中部経済産業局、日本工作機械工業会
▽個人消費
百
貨
店
売
上
高
<前年比%>
(
ス ー パ ー 売 上 高
<前年比%>
(
家電大型専門店販売額
<前年比%>
(
乗用車販売台数(含軽)
<前年比%>
旅
行
取
扱
(
額
<前年比%>
14年度
15年度
3.1
-0.4
16/1-3月
4-6月
7-9月
16/6月
7月
8月
9月
0.3
-2.1
-4.3
-5.9
-3.0
-1.7
-6.1
-1.4 ) (
-4.0 ) (
n.a. ) (
-3.6 ) (
-0.2 ) ( p -6.0 ) (
-10.9
2.1 ) (
0.5 ) (
0.5 ) (
0.5
0.6
0.7
1.4
-0.7
n.a.
-0.2
0.1
0.3 ) (
0.3 ) (
0.3 ) (
1.7 ) (
-0.1 ) (
n.a. ) (
-0.3 ) (
1.1 ) ( p -2.6 ) (
n.a. )
n.a.
n.a.
-7.2
-0.6
-0.6
n.a. ) (
-6.3 ) (
-1.8 ) (
-1.7 ) (
-7.8
-7.2
-8.6
-7.9 ) (
-7.6 ) (
-3.0
(
15/10-12月
1.3 ) (
0.3
3.2 ) (
4.3
2.5
-0.1 ) (
n.a. ) (
2.6 ) (
1.6 ) ( p -11.1 ) (
n.a. )
-7.0
-1.3
n.a.
-6.3
0.8
2.2
n.a.
-9.0 ) (
-7.5 ) (
-2.1 ) (
n.a. ) (
-5.7 ) (
-2.1 ) (
3.0 ) (
n.a. )
-1.0
-2.1
-2.6
n.a.
-4.8
-4.3
-3.0 ) (
n.a. ) (
-2.2 ) ( p -3.1 ) (
3.7 ) (
p -14.2
n.a.
n.a.
3.1 ) (
1.2
p -2.8
n.a. )
n.a.
n.a.
n.a. ) (
n.a. )
(資料出所)中部経済産業局、経済産業省、日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会、中部運輸局、国土交通省
▽住宅投資
新 設 住 宅 着 工 戸 数
<季調済年率 万戸>
(
14年度
15年度
7.5
8.1
88 ) (
15/10-12月
7.5
92 ) (
87 ) (
16/1-3月
8.5
95 ) (
4-6月
7-9月
16/6月
7月
8.2
n.a.
8.2
8.4
101 ) (
n.a. ) (
100 ) (
101 ) (
8月
9月
8.4
96 ) (
n.a.
n.a. )
(資料出所)国土交通省
▽公共投資
公 共 工 事 請 負 金 額
<季調済前期比%>
(
14年度
15年度
3.1
-1.3
2.0
-1.9
-3.8 ) (
0.3 ) (
-0.3 ) (
-0.3 ) (
15/10-12月
16/1-3月
4-6月
-2.0
8.3 ) (
(資料出所)北海道建設業信用保証㈱ 東日本建設業保証㈱ 西日本建設業保証㈱
(資料出所)北海道建設業信用保証㈱、東日本建設業保証㈱、西日本建設業保証㈱
7-9月
8.4
-0.3 ) (
16/6月
7月
-0.9
-4.7
-2.4 ) (
-0.6 ) (
8月
35.9
9.8 ) (
9月
-2.9
3.7 )
(図表1-2)
東 海 3 県 の 主 要 経 済 指 標 (2)
▽生産
鉱
(
工
業
生
出
3.2
-4.7
0.4
n.a.
4.9
-1.0 ) (
0.1 ) (
-1.0 ) (
0.2 ) (
n.a. ) (
2.3 ) ( r -0.4 ) ( p
-0.3
3.3
-4.5
0.4
n.a.
3.5
-1.2 ) (
-1.2 ) (
0.4 ) (
-2.0 ) (
0.2 ) (
n.a. ) (
1.7 ) ( r
17.8
-1.2
2.7
n.a.
-0.5 ) (
0.6
(
庫
<季調済前期比%>
在
-0.6
荷
在
同
1.8
(
<季調済前期比%>
同
15年度
産
<季調済前期比%>
同
14年度
庫
6.1 ) (
(
率
<10年=100、季調済>
(
15/10-12月
1.8 ) (
16/1-3月
-1.3
0.7
-0.5 ) (
2.4 ) (
4-6月
-1.3 ) (
7-9月
n.a. ) (
16/6月
-1.3
7月
r
r
0.1
1.5
p
r 149.4
9月
n.a.
1.5 ) (
n.a. )
p -2.3
p -2.3
-2.4 ) ( p
)内は全国
0.1
0.7 ) ( p -1.3 ) (
r -3.0
0.0 ) (
8月
0.1 ) (
130.9
133.1
129.6
137.0
160.9
n.a.
173.2
p 125.0
112.0 ) (
115.0 ) (
114.9 ) (
116.3 ) (
116.5 ) (
n.a. ) (
116.0 ) ( r 117.3 ) ( p 113.2 ) (
n.a.
n.a. )
n.a.
n.a. )
n.a.
n.a. )
(資料出所)中部経済産業局、経済産業省
▽雇用・所得
完
全
失
業
効
求
人
倍
用
者
所
用
労
働
者
2.6
2.5
2.9
2.4
n.a.
3.6 ) (
3.4 ) (
3.3 ) (
3.2 ) (
3.2 ) (
n.a. ) (
率
(
得
<前年比%>
常
2.8
(
<季調済 倍>
雇
15年度
率
<季調済%>
有
14年度
(
数
<前年比%>
(
一人当たり名目賃金
<前年比%>
(
15/10-12月
16/1-3月
4-6月
7-9月
16/6月
7月
8月
9月
-
-
-
-
3.1 ) (
3.0 ) (
3.1 ) (
n.a. )
1.44
1.52
1.53
1.57
1.62
n.a.
1.61
1.61
1.58
n.a.
1.11 ) (
1.23 ) (
1.26 ) (
1.29 ) (
1.36 ) (
n.a. ) (
1.37 ) (
1.37 ) (
1.37 ) (
n.a. )
-0.6
n.a.
n.a.
1.4
2.2
2.7
1.5
1.3
n.a.
4.0
2.2 ) (
2.3 ) (
2.4 ) (
2.8 ) (
2.6 ) (
n.a. ) (
3.4 ) ( r
3.2 ) ( p
0.3
1.1
1.3
0.9
0.5
n.a.
0.7
0.3
1.7 ) (
2.1 ) (
2.2 ) (
2.1 ) (
2.0 ) (
n.a. ) (
2.0 ) ( r
2.0 ) ( p
1.1
1.1
1.4
0.6
0.7
n.a.
3.3
0.5 ) (
0.2 ) (
0.2 ) (
0.7 ) (
0.6 ) (
n.a. ) (
1.4 ) ( r
-0.9
2.0 ) (
n.a.
2.2 ) (
n.a.
1.2 ) ( p -0.1 ) (
n.a. )
n.a.
n.a. )
n.a.
n.a. )
(資料出所)総務省、愛知労働局、岐阜労働局、三重労働局、厚生労働省、日本銀行、愛知県、岐阜県、三重県
▽倒産
倒
産
件
数
<前年比%>
14年度
15年度
-19.8
-9.4
-9.4 ) (
(
15/10-12月
-21.8
-9.0 ) (
-3.1 ) (
16/1-3月
-5.5
-5.6 ) (
4-6月
-11.1
-7.2 ) (
7-9月
16/6月
-4.4
-1.3
-0.1 ) (
-7.4 ) (
7月
-17.5
-9.5 ) (
8月
9月
15.8
-9.5
14.8 ) (
-3.4 )
(資料出所)東京商工リサーチ
▽物価
消費者物価<除く生鮮食品>
<前年比%>
(資料出所)総務省
(
14年度
15年度
15/10-12月
2.9
0.0
2.8 ) (
0.0 ) (
-0.1
0.0 ) (
16/1-3月
4-6月
7-9月
16/6月
7月
8月
9月
-0.3
-0.6
n.a.
-0.6
-0.7
-0.7
n.a.
-0.1 ) (
-0.4 ) (
n.a. ) (
-0.4 ) (
-0.5 ) (
-0.5 ) (
n.a. )
(注) 1. 特に断りのない限り、愛知・岐阜・三重の3県ベース。
2.各季節調整済計数において年次計数は、原計数もしくは原計数前年比。
3. 実質輸出(入)、新設住宅着工戸数、公共工事請負金額、有効求人倍率の季節調整済計数については、
全国ベースの計数が季節調整替えを行った時点で、X-12-ARIMAを用いた季節調整替えを行う。
その際、毎年12月まで(公共工事請負金額は3月まで)のデータをインプットデータとして季節調整替えを行うほか、
その後1年間は季節要素の予測値を用いて季節調整済計数を算出。
4. 実質輸出(入)は、名古屋税関管内(東海3県に長野・静岡を加えた5県)のうち、愛知、岐阜、三重、長野の4県分。
実質輸出(入)は、通関輸出(入)金額を輸出(入)物価指数で各々デフレートし、指数化したもの。
5. 設備投資額(全産業)の16年度計画は、16年9月の企業短期経済観測調査結果。
含むソフトウェア投資額、除く土地投資額ベース。なお、*は15年3月の調査対象企業見直し前のベース。
6. 工作機械受注は、中部経済産業局管内(東海3県に富山・石川を加えた5県)主要8社の工作機械国内受注額。
全国は、日本工作機械工業会が集計した受注総額のうち内需計。
7. 百貨店売上高およびスーパー売上高は、既存店ベース。
百貨店売上高は、名古屋市内に店舗を有する5百貨店の売上高を当店にて集計したベース。
スーパー売上高は、愛知県ベース。
8. 百貨店売上高、スーパー売上高、家電大型専門店販売額の年次計数は、暦年ベース。
9. 旅行取扱額は、中部運輸局管内(東海3県に静岡・福井を加えた5県)主要旅行会社の取扱額合計。
なお、13年10月以降の計数は、集計対象先企業の事業再編により過去の計数との間に段差が生じている。
10. 公共工事請負金額は、東海3県を工事場所とする公共工事に対応する請負金額。
11. 鉱工業生産は、3県ベース。同出荷・同在庫・同在庫率は、東海3県に富山・石川を加えた5県ベース。
なお、在庫の年度・四半期の数値は、年度末・期末値。
12. 完全失業率は、東海3県に静岡を加えた4県ベース。なお、同計数の年次計数は暦年ベース。
13. 雇用者所得は、常用雇用者数(指数)と一人当たり名目賃金(指数)を乗じて算出したもの。
常用労働者数、一人当たり名目賃金は、事業所規模5人以上ベース。
14. 消費者物価は、東海の指数。すなわち、東海3県に静岡を加えた4県ベース。
消費者物価の管内の四半期の前年同期比は指数から作成。なお、16年1月以降は新基準(15年基準)。
ただし、15年度は旧基準(10年基準)。
15. pは速報値、rは訂正・改訂値。
(図表2)
東 海 3 県 の 金 融 指 標 ▽貸出
(単位:前年比%、億円)
14年度
東海3県店舗ベース
15年度
15/10-12月 16/1-3月
4-6月
7-9月
16/6月
7月
8月
9月
直近残高
2.6
1.5
2.7
1.5
1.3
n.a.
1.3
1.7
1.7
n.a.
348,700
都銀等
1.2
-2.2
1.0
-2.2
-1.9
n.a.
-1.9
-1.9
-1.3
n.a.
74,757
地域銀行
3.0
2.7
3.5
2.7
2.3
n.a.
2.3
2.8
2.6
n.a.
170,899
地銀
3.8
2.8
4.1
2.8
2.4
n.a.
2.4
2.6
2.4
n.a.
114,159
地銀Ⅱ
1.3
2.4
2.3
2.4
2.2
n.a.
2.2
3.3
2.9
n.a.
56,739
3.2
2.5
2.7
2.5
2.2
n.a.
2.2
2.5
2.5
n.a.
103,042
信金
▽貸出約定平均金利
(単位:前期差%ポイント、%)
14年度
新
規
15年度
15/10-12月 16/1-3月
4-6月
7-9月
16/6月
7月
8月
9月
直近金利
地元地域銀行
-0.022
-0.168
-0.013
-0.196
0.005
n.a.
-0.054
0.131
-0.035
n.a.
0.960
地元信金
-0.108
-0.106
0.096
-0.191
0.097
n.a.
0.078
0.071
-0.033
n.a.
1.331
-0.104
-0.098
-0.021
-0.029
-0.037
n.a.
-0.011
-0.008
-0.010
n.a.
0.978
-0.109
-0.110
-0.024
-0.030
-0.041
n.a.
-0.015
-0.011
-0.012
n.a.
1.385
ス
地元地域銀行
ト
ッ
地元信金
ク
▽預金
(単位:前年比%、億円)
14年度
東海3県店舗ベース
15年度
15/10-12月 16/1-3月
4-6月
7-9月
16/6月
7月
8月
9月
直近残高
3.7
3.4
3.1
3.4
2.8
n.a.
2.8
3.6
3.3
n.a.
723,173
都銀等
2.9
4.7
2.6
4.7
3.7
n.a.
3.7
5.2
4.8
n.a.
249,340
地域銀行
3.3
1.7
2.6
1.7
1.1
n.a.
1.1
1.9
1.7
n.a.
257,961
地銀
3.5
2.2
3.1
2.2
1.4
n.a.
1.4
2.1
1.9
n.a.
166,286
地銀Ⅱ
2.9
0.8
1.6
0.8
0.5
n.a.
0.5
1.7
1.3
n.a.
91,674
信金
5.1
3.9
4.3
3.9
3.8
n.a.
3.8
3.8
3.4
n.a.
215,872
一般預金
3.1
2.1
2.4
2.1
1.8
n.a.
1.8
3.3
2.9
n.a.
485,707
一般法人
5.6
5.2
4.9
5.2
5.8
n.a.
5.8
10.5
9.2
n.a.
145,155
個人
2.1
0.9
1.4
0.9
0.2
n.a.
0.2
0.5
0.4
n.a.
340,551
公金預金
4.5
33.1
3.7
33.1
19.2
n.a.
19.2
18.4
12.4
n.a.
15,676
▽銀行券受払高
(単位:億円)
14年度
15年度
15/10-12月 16/1-3月
4-6月
7-9月
16/6月
7月
8月
9月
銀行券受入高
46,652
47,119
10,617
13,661
11,840
11,597
3,998
3,594
4,305
3,697
銀行券支払高
47,971
49,113
16,314
9,795
11,213
11,462
4,033
3,883
4,103
3,475
1,318
1,994
5,697
-3,865
-626
-135
34
289
-202
-222
銀行券受(-)払超高
(資料出所)日本銀行名古屋支店、全国信用金庫協会
(注)
<貸出・預金>
1.貸出・預金の「東海3県店舗ベース」は、国内銀行(銀行本体の設立根拠が国内法に準拠している銀行<ゆうちょ銀行除く>)の
東海3県(愛知、岐阜、三重の3県)内店舗と、東海3県内に本店を置く信金の合計(末残ベース)。
2.貸出・預金の「東海3県店舗ベース」は、銀行勘定のみ集計(オフショア勘定を除く)。
3.貸出の「東海3県店舗ベース」は、中央政府向けを含まない。
4.預金の「一般預金」、「公金預金」は、国内銀行の東海3県店舗ベース。
<貸出約定平均金利>
(地元地域銀行)
1.「地元地域銀行」は、東海3県に本店を置く、地銀、地銀Ⅱの貸出金利を貸出金残高で加重平均したもの。
2.新規は、当該月中において実行した貸出(書替継続を含む)にかかるものをいい、銀行勘定の円貨貸出のうち、
当座貸越、金融機関向け貸出、銀行裏書手形、手形割引市場関係分を除いたもの。
3.ストックは、銀行勘定の円貨貸出のうち、金融機関向け貸出、銀行裏書手形、手形割引市場関係分を除いたもの。
(地元信金)
1.「地元信金」は、東海3県に本店を置く信金の貸出金利を貸出金残高で加重平均したもの。
2. 新規は、当該月中において実行した貸出(書替継続を含む)にかかるものをいい、当座貸越を除いたもの。
3.ストックは、貸出金(割引手形、手形貸付、証書貸付、当座貸越)にかかるもの。
<銀行券受払高>
1. 「銀行券受払高」は、東海3県において本行が取引先金融機関や官庁、個人等に対して銀行券を受払いした額。
2.「銀行券受(-)払超高」は、銀行券支払高から銀行券受入高を引いたもの。マイナス表示は受入超を、無表示は支払超を表す。