LED応用製品の開発・評価からJNLA試験まで(PDF

応用分野:光デバイス(LED、有機EL)
技術分野:測光・光源評価技術
LED応用製品の開発・評価からJNLA試験まで
~ 次世代光デバイス評価支援センター ~
シーズ保有機関 : 地方独立行政法人 大阪市立工業研究所
担
当
者 : 北口 勝久、齋藤 守、西﨑 陽平
技術の概要
LED関連の技術開発から製品の評価試験まで支援します
・「次世代光デバイス評価支援センター」では数mmのLEDパッケージから最大120cmの直管照明、リング型照明、液
晶ディスプレイ、電光表示板、ヘッドライトなど幅広いLED照明製品に対応する測定設備を有しており、様々な光学特
性を一カ所で評価することができます。
・センターの評価機能に加え、研究所の成果や技術をもってLED関連製品の機能、性能、耐久性などの評価や、その
周辺材料技術の開発に関して、中小企業等の研究開発をサポートします。
技術の特徴
全光束、配光、輝度、色度、演色性評価数など多様な光源評価が可能です
・全光束測定システム(図1):全光束、分光分布、色度、色温度、演色性評価数等が測定できるだけでなく、電球
形LEDランプのJNLA試験では世界74カ国に通用する試験成績書を発行できます。
・配光測定システム(図2):配光特性、光度、全光束の測定、iesファイルの作成ができます。
・2次元輝度分布測定システム(図3):液晶ディスプレイ等の輝度分布、色度分布、色温度分布を測定できます。
図1 全光束測定システム
図2 配光測定システム
図3 2次元輝度分布測定システムと色度座標測定例
大阪市立工業研究所は、工業標準化法試験事業者登録制度に
基づく登録試験事業者で、登録範囲に係る試験証明書には、
左の標章が付与されます。
150364JPは当研究所の登録番号です。
技術の活用例
様々な分野でLED関連の技術開発を支えます
機能性色材
演色性評価
画像情報処理
光応用計測
強度・振動・放熱
シミュレーション
LEDパッケージ
LEDモジュール
リング,直管型LED照明器具
ナノ粒子,
ペースト配線
LEDアレイ光源
各種電球
透明光学材料
放熱樹脂
バックライトなどの大型面照明器具
多様な評価試験
封止材・蛍光物質
高性能プリント基板
技術開発の経緯
関西に集積するLED関連企業への支援を強化拡大
LED光源は省エネ、長寿命であることから市場が成長しており、関西圏内の多く
の企業が関わっています。平成23年に大阪市立工業研究所は、関西では初の光
学特性評価を一カ所で総合的に行える「次世代光デバイス評価支援センター」を
開設し、関連中小企業の支援を始めました。また平成25年に電球形LEDランプ
がトップランナー制度の特定機器に追加されたことから、平成27年にJNLA試験事
業者の登録を受けました。この試験で発行する試験証明書には国際相互承認
マーク(ILAC-MRA)、JNLA標章が付与されます。
産官金による連携支援
産
官
金
・産業支援機関による共同研究、共同開発における体制構築、推進支援
・研究開発資金獲得支援、販路探索等の事業化支援
・多様な分野の専門研究者とのコラボによる共同研究の推進
・受託研究によるピンポイントの技術支援、技術指導による人材育成支援
・研究開発、事業化のための資金調達、融資支援
・事業化、企業経営コンサルティング
企業の方へ一言
大阪市立工業研究所の「次世代光デバイス評価支援センター」はLED関連事業に取り組む中小企業の皆様に上流
から下流までのステージで支援をいたしますので是非ご活用ください。
研究開発ステージ: LED関連の材料開発や新規機能の付加 ・・・ 多様な技術分野の研究者が支援
製品設計ステージ: 開発段階の試作品・新製品の性能試験評価 ・・・ センターの測光設備で支援
製造販売ステージ: 海外にも通用する試験成績書発行
・・・ 国際MRA対応のJNLA登録機関として支援
特許の情報、その他
■ 特許の情報
発明の名称:透明性放熱コーティング組成物
公開番号:WO 2011/111414(H23.9.15公開)
国際出願日:平成23年1月14日
出願人:合同インキ㈱、地方独立行政法人大阪市立
工業研究所
透明で放熱性に優れた塗料を開発しました。
LED照明の放熱板に塗布した場合にはLEDチップの温
度を下げることができ、発光効率の向上や長寿命化が期
待できます。また透明ですので製品の色の制約を受けま
せん。
■ その他の情報
JNLA:JIS法に基づく試験事業者登録制度で、事業
者は登録された試験区分に基づく試験結果について
JNLA標章付きの試験成績書、証明書を発行できます。
大阪市立工業研究所はこの登録試験事業者です。
iesファイル:北米照明学会やJISで規定された、配光
測定データをデジタル保存する際のファイル形式。照度計
算シミュレーションに使用される。
MRA:国際相互承認シンボルで大阪市立工業研究
所が発行する試験成績書は世界74か国で通用し、海
外取引にも活用できます。
この資料についての問合わせ先:近畿経済産業局 産学官連携推進室
公益財団法人 新産業創造研究機構
TEL
TEL
06-6966-6164
078-306-6805