教員の自己点検・自己評価報告書

教員の自己点検・自己評価報告書
所属学部
人間学部
所属学科
職 位
人間健康学科
教 授
最終学歴
中央大学 法学部法律学科 卒業
学 位
学士(法学)
氏
名
榊 直樹
専門分野
歴史学
Ⅰ 教育活動
○目標・計画
(目標)
学長でかつ学園理事長であることを意識し、校訓「真面目」と建学の精神「真に信頼して事を任せう
る人格の育成」の周知と理解を図り、浸透に努める。
(計画)
講義では担当科目「東邦学園と中部圏」を通じて、学園創設の経緯と歩みを理解させ、本学で学ぶこ
とについて、誇りを抱かせる。
入学式では、学長式辞で新入生に校訓「真面目」を掲額し、特にその意義を強調する。
スポーツ・音楽推薦奨学生には、とりわけ校訓と建学の精神を基礎に置いて、模範生たる行動を促す。
○担当科目(前期・後期)
(前期)
「東邦学園と中部圏」
(後期)
なし
○教育方法の実践
1.講義では「記述への抵抗感の払拭化」に努める。本学には、書くことに強い苦手意識や抵抗感を抱
く学生が多い。レポートに毎回3項目の質問を設けて、ひたすら記述を促す。記述量が不十分であれば
受け取らず、出席扱いにしない毅然とした姿勢で臨み、否が応でも受講生に文章を書く習慣を身に付け
させる。
2.社会人となれば、正解や唯一の答えを探す、或いは教えてもらうという安直な姿勢では、通用しな
いことを認識させる。二者択一、正邪・善悪ではあっさりと割り切れない社会の現実を具体的に示し、
考えに考え、自らの意見をまとめさせる。
3.「ミニ・プレゼンテーション」の訓練。レポートを書けた学生には、受講生の前で発表させて、人
前で話す躊躇感や、他人から聞かれる恥ずかしさを取り除いていく。ささやかな自信を芽生えさせ、他
の学生にとっては、レポート作成上の参考にさせる。
4.期末試験では 1,000 字以上の作文を課す。2週間ほど前に設問を示し、十分な準備期間によって構
想を練ること、全体として文意が通るようにし、頭の中に記憶した知識、教養の段階にまで高めさせる。
○作成した教科書・教材
パワーポイントとプリントを作成するほか、日本の近現代史を凝縮したビデオを鑑賞させる。
○自己評価
シラバスの通りには進めなかったが、本学への進学が消極的選択と受け止めてきた学生にとっては、
本学に在籍する新たな意義や誇りを見出せたのではないかと考える。
思考し、記述することを通じて、どんな発想や考えであろうとも、
(私が)学生の発表を真面目
にコメントした結果、少々の自尊心が生まれかけたと感じる。
受講生には「難しかったが、これまで学校では経験しなかった教わり方だった」と受け止められ
た。オリジナリティを評価されたと考える。
Ⅱ 研究活動
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○研究課題
現代の日本の姿や取巻く諸情勢が、どのような歴史的背景から生まれたかを研究テーマとする。
○目標・計画
(目標)
名古屋地域で生き続けていく本学と、その卒業生が、今後も役割を果たすためには、教育上どのよう
な将来像を示すべきか。
(計画)
本学が有する能力と外部からの現在の評価を冷静に受け止めつつ、出身学生が社会から求められる人
材として、どんなポジショニングで、どこまでの「質の保証」をしていくべきか、学長の舵取りとして、
具体的に示したい。
○過去の研究業績(特許等を含む)
(著書)
毎日新聞論説室『論憲の時代』
(日本評論社)
毎日新聞社『20 世紀事件史 歴史の現場』
(毎日新聞社)
毎日新聞政治部『ドキュメント新元号 平成』
(角川書店)
毎日新聞官邸クラブ『検証 首相官邸』
(朝日ソノラマ)=いずれも共著
(学術論文) なし
(学会発表) なし
(特許)
なし
(その他)
研究ノート「東邦学園初代理事長 下出義雄の歩んだ道」
(
『東邦学誌』第 36 巻第2号・125~136 頁)
○科学研究費補助金等への申請状況、交付状況(学内外)
なし
○所属学会
なし
○自己評価
研究活動に関しては、大学が担う三本柱の一つでありながら実績が極めて乏しく、反省する。
Ⅲ 大学運営
○目標・計画
(目標)
大学が時代の変化と社会的要請に応えるべく、学長のもとでのガバナンス体制を確立して、小規模大
学ならではの特性を活かしつつ、迅速かつ的確に教学活動を充実させる。
(計画)
教員は出来る限り教育・研究活動に専心させ、実務面の運営には、優れた事務処理能力を発揮する大
学職員を積極的に登用する。学生募集や就職支援はもとより、採択制の補助金獲得、社会人を新たに受
け入れるための事業展開等に関しても、大学職員の能力向上を図って、特色作りにまで力を借りる。
○学内委員等
運営委員会の議長役、全学教職課程委員長を務めた。
○自己評価
学力評価では決して高くない本学ではあるが、学生にとっての満足度、アメニティーは高いと思量さ
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れる。それは教職員が個々の学生に示す丁寧で、かつ真摯な対応から生まれていると考えられる。この
数年における学生層の目に見える変化に表れていると判断できる。
Ⅳ 社会貢献
○目標・計画
(目標)
本学が、近隣や地域社会から信頼され、親しまれる存在となるための諸活動を幅広く展開する。
(計画)
学長或いは理事長として学外から依頼された公職の任務を全うすることによって、人的面から信望を
集めて外部から大学を支える。結果的に大学の社会的評価向上にも資するものと考える。
○学会活動等
なし
○地域連携・社会貢献等
1.愛知県私学協会並びに愛知県私学経営者協会のいずれも副会長として、県内 55 の私立高校が教育
上の役割を全う出来るよう、加盟校の意見調整と意思統一を図りつつ、新たな入試制度や補助金制度に
対応した政策を立案した。このため、県議会、県市私学行政部署と教育委員会、中学校と意見交換や折
衝を年間通して行った。
2.愛知県私学審議会の会長として、私立学校の運営に関わる諸事項について、知事からの諮問案件を
有識者にはかり、答申する責任を果たした。
3.社会福祉法人「愛知いのちの電話協会」の監事として、自殺予防のボランティア活動が健全かつ持
続的に運営されるよう、適切な助言を行った。
4.国立大学法人 名古屋工業大学の経営協議会委員、並びに学長選考会議議長を務め、同大学の諸活
動のより充実を図るための諸方策と運営に関して、適宜意見を述べ、学長に対する中間的なレビューの
とりまとめにも関わった。
○自己評価
小規模の歴史も浅い本学が、所定の活動を日々、内向きに淡々とこなすだけでは、社会からの多
様なニーズに的確に対応することは困難である。本学も含む大学進学者を増やすためには、社会と
の連携を通じて学外の動向を探りつつ、裾野を耕し、理解者やファンを広げる活動が肝要であると
考える。それが引いては本学に何らかのプラスとなって還ってくる。だからこそ、社会連携・貢献
活動に全力で取り組む意義があると判断している。
Ⅴ その他の特記事項(学外研究、受賞歴、国際学術交流、自己研鑽等)
なし
Ⅵ 総括
自ら「自校教育」を担って、校訓と建学の精神の浸透に微力ながら注力しているのは、本学が特
色やアイデンティティを軽んじてきたのではないかと憂慮しているからである。校章も校歌も、大
学発足から 12 年間余、短大時代からは半世紀近くなかった。式典が開かれても壇上を飾る旗も、
学校に思いをはせる校歌もない。大学、とりわけ私立大学にとって「軸」や「イメージ」
「合言葉」
は、不可欠である。校章や校歌の「ないことが特色」という説明がなされ、校門も貧弱だったこと
は、大いに反省を要する。確固とした「たたずまい」を築き上げていきたい。
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