ローカル・イノベーション・プロジェクトの標準モデル(PDF:343KB)

ローカル・イノベーション・プロジェクトの標準モデル
地域ぐるみで産学官金等が連携し、持続的に新産業・新需要等を生み出す取組み(=ローカル・イノベーション・
プロジェクト)が、一定の成果を上げるために望ましいと考えられる、体制・手続き等に関する標準的な要素。開始
当初に全てを満たす必要はないが、事業実施期間中に絶えず目指すべきもの。
①自治体の主体的な関与
-1 「地方版総合戦略」等の自治体の施策の方針を規定する文書において、プロジェクトの推進が明記
されていること。 【◎】
-2 自治体において担当部署、担当者が設定されていること。 【◎】
②地域の産学金の主体的な参画と事業推進体制の構築
-1 人員・資源・資金等の拠出により、場合によっては一定のリスクテイクを行って、地域の産学金が主体
的に参画していること。 【◎】
※「産」の関与については、産業支援機関に加えて中核企業の積極的な参画が重要
※「学」の関与は望ましいが、プロジェクトの目的・内容によって参画が無い場合もありうる
-2 地域の産学官金による事業推進体制(協議会等)が形成されていること。【○】
-3 事業推進体制における産学官金の役割が決まっており、責任主体(機関)が明確であること。【○】
※役割分担は実施体制図、規約等により明示されていることが望ましい
③地域の構造的課題・危機感又は明確なビジョンの共有
-1 地域経済や産業の構造的課題・危機感が存在していること。もしくは、地域における明確かつ夢の
ある将来ビジョンが存在していること。そして、これらが地域の産学官金に共有されていること。【◎】
-2 地域の産業構造や強み弱みが客観的なデータにより分析されていること。【◎】
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④新たに生み出す価値の明確な設定(どのようなイノベーションを実現するか)
-1 新たに生み出す価値(新製品・サービス、新プロセス、新需要等)の内容を特定の分野において有
すること。【◎】
-2 ターゲットとする市場を具体的に設定していること。【◎】
-3 具体的なマーケットを見据え、開始当初から事業化を視野に入れたプロジェクトであること(マーケット
インによる事業構築)。【◎】
⑤事業マネジメント機能の確立
-1 地域や企業の実態を熟知する経験豊富なプロジェクトマネージャーなど、プロジェクト全体の目的・方
向性を意識しながら各主体の利害を調整し、プロジェクトを牽引できる人材がいること。 【○】
-2 原則としてアウトカムベースで、費用対効果の測定が可能なKPIが設定されていること。【◎】
-3 目標・KPIの達成状況が定期的に検証され、その結果がプロジェクトの内容や実施手法に柔軟
に反映される仕組みがあること。【○】
⑥自立化に向けた道筋を描いていること
-1 地域金融機関との連携等を通じて民間資金の導入可能性について検討するなど、予算面の自立化
(=行政予算の逓減)に向けた道筋を描いていること。【○】
-2 産学金の自主的な取組みを次第に強めることにより、事業推進面の自立化(=行政の事業関与の
逓減)に向けた道筋を描いていること。【○】
【 】内は登録要件となる際の取扱いを示す。
◎:必須項目 ○:予定可(具体的内容の記載は必要)
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