大阪労働局 Press Release 堺労働基準監督署発表平成２８年８月３１日労働安全衛生法違反の疑いで書類送検 −足場の解体作業中の墜落災害− 平成２８年８月３１日、堺労働基準監督署（署長樋上泰司）は、株式会社西川組及び同社の職長を労働安全衛生法違反の疑いで、大阪地方検察庁に書類送検した。記１被疑者にしかわぐみ（１）株式会社西川組本社所在地堺市南区事業内容足場の組立・解体業、土工工事業（２）同社職長 A（男性）２違反条文等労働安全衛生法違反同法第２１条第２項同法第２７条第１項同法第１１９条第１号（罰則）同法第１２２条（両罰規定）労働安全衛生規則第５１９条第１項３事件の概要被疑会社の職長 A は、被疑会社が請け負う堺市北区所在のマンションの修繕工事に伴う足場の解体作業において現場の安全管理を行う者であるが、足場の解体作業に伴ってマンションのエントランスの屋上に解体した足場材を仮置きする際に、同エントランス屋上にある開口部から配下の労働者が墜落する危険があったにもかかわらず、開口部に覆い等を設ける等の墜落防止措置を講じなかったものである。この結果、同エントランス屋上で作業を行っていた労働者が、地上から高さが４．３メートルある開口部から墜落し、頭部に重傷を負う災害が発生している。４参考事項適用法条項は別紙のとおり別紙労働安全衛生法 (事業者の講ずべき措置等) 第２１条第２項事業者は、労働者が墜落するおそれのある場所、土砂等が崩壊するおそれのある場所等に係る危険を防止するため必要な措置を講じなければならない。第２７条第２０条から第２５条まで及び第２５条の２第１項の規定により事業者が講ずべき措置及び前条の規定により労働者が守らなければならない事項は、厚生労働省令で定める。（以下省略） (罰則) 第１１９条次の各号のいずれかに該当する者は、６月以下の懲役又は５０万円以下の罰金に処する。一第１４条、第２０条から第二２５条まで、第２５条の２第１項、第３０条の３第１項若しくは第４項、第３１条第１項、２、第３３条第１項若しくは第２項、第３４条、第３５条、第３８条第１項、第４０条第１項、第４２条、第４３条、第４４条第６項、第４４条の２第７項、第５６条第３項若しくは第４項、第５７条の３第５項、第５７条の４第５項、第５９条第３項、第６１条第１項、第６５条第１項、第６５条の４、第６８条、第８９条第５項(第８９条の２第２項において準用する場合を含む。)、第９７条第２項、第１０４条又は第１０８条の２第４項の規定に違反した者（以下省略） (罰則) 第１２２条法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関して、第百十六条、第百十七条、第百十九条又は第百二十条の違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対しても、各本条の罰金刑を科する。労働安全衛生規則 (開口部等の囲い等) 第５１９条第１項事業者は、高さが２メートル以上の作業床の端、開口部等で墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある箇所には、囲い、手すり、覆（おお）い等(以下この条において「囲い等」という。)を設けなければならない。（第２項以下省略）