Press Release 大阪労働局 北大阪労働基準監督署発表 平 成 29年 1月 10日 労働安全衛生法違反の疑いで書類送検 ―派遣労働者が屋根の解体作業中に墜落― 平成29年1月10日、北大阪労働基準監督署(署長 み う ら か ず し 三浦一志)は、下記の とおり、有限会社ジェイ・ワイ・ネット及び同社の主任を労働安全衛生法違反の 疑いで、大阪地方検察庁に書類送検した。 記 1 被疑者 (1)有限会社ジェイ・ワイ・ネット 本社所在地 大阪府寝屋川市緑町 事業内容 総合建設業 (2)同社主任(被疑者A) 2 違反条文等 労働安全衛生法違反 同 法 第 21 条 第 2 項 同 法 第 27 条 第 1 項 労 働 安 全 衛 生 規 則 第 518 項 第 1 項 同 法 第 119 条 第 1 号 ( 罰 則 ) 同 法 第 122 条 ( 両 罰 ) 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関す る 法 律 第 45 条 第 3 項 3 事件の概要 被 疑 会 社 の主 任 で あ る被 疑 者 A は 、 被 疑 会社 が 請 け負 う 解 体 工 事 現 場 の 現 場 責 任 者 であ る が 、 平成 2 8 年 6 月 2 3 日、 大 阪 府寝 屋 川 市 の 解 体 工 事 現 場 に お い て 、同 人 は 、 派遣 労 働 者B に 屋 根 の解 体 作 業 を 行 わ せ るに あ た り、 作 業 床 を 設 ける 等 の 墜 落防 止 措 置を 講 じ て い な か っ た も の で あ る。 4 参考事項 ( 1 ) 解 体 作 業 中 の 建物 の 屋 根に 取 り 付 けら れ て いた 幅 1 5 セン チ メ ート ル の 鉄 製 梁 及 び 幅8 セ ン チ メー ト ル の 木 製 梁 に 足を 乗 せ て作 業 を し て い た 派 遣 労 働 者 B が 、作 業 箇 所 から 約 5 メー ト ル 下 の 地 面 に 墜 落 し 、 死 亡し た も ので ある。 ( 2 ) 派 遣 労 働 者 B は、 下 請 け事 業 場 の 労働 者 で あっ た が 、 被疑 会 社 の主 任 で あ る 被 疑 者 Aか ら 直 接 指揮 命 令 を受 け て 作 業 を 行 っ て い た も の であ っ た こと か ら 、「 労 働者 派 遣 事 業 の 適 正な 運 営 の 確保 及 び 派 遣 労 働 者 の保 護 等 に関 す る 法 律 」 の規 定 に よ り、 被 疑 会 社 を 派 遣 労働 者 B に対 す る 労 働 安 全 衛 生 法 上 の 措 置 義務 者 と み なし た も の で あ る 。 ( 3 ) 適 用 法 条 文 は 別紙 の と おり 。 別添 労働安全衛生法 (事業者の講ずべき措置等) 第二十一条 事業者は、掘削、採石、荷役、伐木等の業務における作業方法か ら生ずる危険を防止するため必要な措置を講じなければならない。 2 事業者は、労働者が墜落するおそれのある場所、土砂等が崩壊するおそれ のある場所等に係る危険を防止するため必要な措置を講じなければならない。 (事業者が講ずべき措置) 第二十七条 第二十条から第二十五条まで及び第二十五条の二第一項の規定により事業者 が講ずべき措置及び前条の規定により労働者が守られなければならない事項は、厚生労 働省令で定める。 (以下略) (罰則) 第百十九条 次の各号のいずれかに該当する者は、六月以下の懲役又は五十万円以下の罰 金に処する。 一 第十四条、第二十条から第二十五条まで、(中略)の規定に違反した者 (第二号以下略) (両罰規定) 第百二十二条 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、そ の法人又は人の業務に関して、第百十六条、第百十七条、第百十九条又は第百二十条の違 反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対しても、各本条の罰金刑 を科する。 労働安全衛生規則 (作業床の設置等) 第五百十八条 事業者は、高さが二メートル以上の箇所(作業床の端、開口部等を除く。) で作業を行なう場合において墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、足 場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならない。 (以下略) 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件等に関する法律 (労働安全衛生法の適用に関する特例等) 第四十五条 (第1項、第2項略) 別添 3 労働者がその事業における派遣就業のために派遣されている派遣先の事業に関しては、 当該派遣先の事業を行う者を当該派遣中の労働者を使用する事業者と、当該派遣中の労 働者を当該派遣先の事業を行う者に使用される労働者とみなして、労働安全衛生法第十 一条、第十四条から第十五条の三まで、第十七条、第二十条から第二十七条まで、 (中略) までの規定並びに当該規定に基づく命令の規定(これらの規定に係る罰則の規定を含む。 ) を適用する。(以下略) (第4項以下略)
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