Column - 三井住友トラスト・アセットマネジメント

Column
ご参考資料
「投資のヒント」
2016年9月1日
※以下、ピムコジャパンリミテッド提供のレポートをご紹介します。
五輪終了およびルセフ大統領退陣後のブラジルレアル投資のポイント
 ブラジルレアル(以下、レアル)は昨年の下落要因が国内外で解消に向かい、2016年初来対米ドルで+22.3%、米
ドル/円相場が円高に進行する中でも対円で+5.2%とプラスを維持するなど、通貨市場の中でも際立つリターンに
 これまで低迷が続いてきた経済も、足元では貿易面の改善などが支えとなり底打ちの兆し
 五輪が終了し、大統領が正式にルセフ氏からテメル氏に交代した後も、インフラ整備による競争力改善や構造改
革の効果による経済の本格的な回復を待ちつつ、相対的に高いインカムを積み上げる姿勢は今後も有効に
2016年に入りレアルは堅調に推移し、年初来対米ドルでは+20%以上上昇(対円でもプラスを維持)
【主要国通貨の年初来騰落率(対米ドル、対円)】
 昨年までの状況からの好転を背景にレアルは年初来堅調に推移
マイナスリターン
• 2016年初来で対米ドルで円高が15%以上進み、主要通貨が対
円で下落する中、レアルはプラスのリターンを維持
• 対米ドルでは資源国通貨が総じて堅調に推移する中、レアルは
国内情勢の変化が更なる追い風となり、年初来20%超の上昇に
<昨年の下落要因>
<2016年初来の状況>
政治の不透明感
ルセフ大統領が罷免されテメル新政権が誕生
経済の悪化
一部の経済指標は最悪期を脱したことを示唆
格下げ懸念
非投資適格級への格下げは16年2月迄に一巡
期間:2015年12月31日-2016年8月31日
出所:WMロイター
ブラジル
レアル
ロシア
ルーブル
南アフリカ
ランド
インドネシア
ルピア
22.3%
5.2%
11.8%
-3.9%
5.3%
-9.4%
3.9%
-10.6%
豪ドル
3.3%
-11.2%
ユーロ
2.5%
-11.8%
インド
ルピー
トルコ
リラ
中国元
英ポンド
プラスリターン
-1.2%
-15.1%
-1.4%
-15.2%
-2.8%
対米ド ル
-16.4%
対円
-11.1%
-23.6%
-30%
-20%
-10%
0%
10%
20%
30%
低迷が続いてきた国内経済も、足元では貿易面の改善などが支えとなり底打ちの兆し
【実質GDP成長率の内訳の推移(前四半期比) 】
 経済はマイナス成長が続くものの、マイナス幅は縮小傾向に
• 2016年4-6月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前期比-0.6%
と景気後退局面が続くものの、マイナス幅は昨年後半以降縮小傾
向
• 個人消費や企業投資は回復にまだ時間を要すると見られる一方、
消費者信頼感指数は5月以降4ヵ月連続で100を超えるなど、経済
指標の一部からは景気底打ちの兆しも見えつつある状況
 貿易面の改善が国内景気回復の第一歩に
• 2012年以降、世界的な資源需要の減退とレアル高の影響により
輸出が頭打ちになる一方、減税などの刺激策による旺盛な国内
消費が輸入を下支えるかたちとなり、同国の貿易収支は急速に悪
化
• 過熱気味であった消費も2014年以降は落ち着きを見せるなかで
急速にレアル安が進んだ結果、国内製品の価格競争力が向上し、
貿易収支は2015年に入り黒字化し足元でも改善が続く状況
期間:(上図) 2013年3月末-2016年6月末 (下図) 2010年12月末-2016年7月末
出所:ブルームバーグ、ブラジル中央銀行
(%)
4.0
実質GDP成長率
固定資本形成
個人消費
純輸出
政府支出
その他要因
2.0
0.0
-2.0
-4.0
マイナス幅は縮小傾向
-6.0
13年
(億米ドル)
14年
15年
16年
【貿易収支の推移(12ヶ月平均)】
40
30
20
10
0
-10
10年12月
12年6月
13年12月
15年6月
※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
当資料はピムコジャパンリミテッドの情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基
づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。
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今後のブラジルレアル投資のポイント
五輪終了およびルセフ大統領退陣後のレアル投資:中長期ではインフラの継続的な改善も期待される
【五輪開催およびインフラ整備により期待される効果】
(イメージ図)
 五輪後も続く輸送インフラ改善は今後も経済を下支えする見込み
• 五輪開催を受けた渡航者増加や関連施設の建設といった需要
創出がもたらす効果は短期的なものに留まる見込み
五輪開催
• しかし、同国企業の国際競争力の足かせとなっていた輸送コスト
を削減するという観点から、これまでに進められてきたインフラ整
備の効果は中長期的に経済の下支えになることが期待される
短期
雇用や建設など
需要創出効果
インフラ整備による
輸送コスト低減
中長期
効果
• ルセフ氏の弾劾が進む中で成立したテメル政権は民間資金の活
用を含めたより現実的かつ持続可能なインフラ投資の枠組みを
発表しており、五輪終了後および政権交代後もこの傾向は続く見
込み
中長期的に
経済を下支え
テメル新政権下も
更なる投資が継続
出所:PIMCO 2016年8月末時点
見通しおよび意見は予告なく変更となる場合があります。
コラム:インカムを主軸とした投資姿勢は引き続き有効
【各新興国通貨の足元の利回り水準*】
 相対的に高いインカムの積上げが中長期で重要という点は不変
• レアルの利回りは世界的な低金利環境となる中で足元でも
10%を超え、新興国通貨の中でも相対的にインカムの魅力が
高い通貨
• レアル投資を通じて相対的に高いインカムを積み上げ、中長期
でブラジル経済の回復を待つ姿勢は、今後も神経質な展開が
続くと予想される為替市場において、有効な投資の選択肢に
(%)
14
12
10
8
11.5
9.7
8.6
7.8
6.2
6
5.6
3.9
4
2
0
*JPモルガン・ELMI+指数のサブインデックスの利回りを使用
2016年8月末時点
出所:BofAメリルリンチ、JPモルガン、ブルームバーグ
ブラジル ロシア トルコ 南アフリカ インド インド
レアル ルーブル リラ
ランド
ルピー ネシア
ルピア
メキシコ
ペソ
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当資料はピムコジャパンリミテッドの情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基
づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。
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