2 主要食品の栄養学的特徴|食事摂取基準|食

ー
維
繊
食
物
125
グレープフルーツジュース
牛乳
卵
納豆
めし
25
0
繊
物
維
C
2
B
1
B
A
50
鉄
75
食
物
ウ
ム
化
質
脂
質
ル
シ
カ
水
炭
ー
ギ
ぱ
く
ん
た
ル
ネ
エ
各食品から摂れる栄養成分
C
2
150
B
1
50
B
75
A
100
鉄
物
カ
ル
シ
ウ
ム
化
炭
水
脂
質
質
ぱ
く
た
ん
ギ
ル
エ
ネ
1日の必要量に対する割合 (%)
150
125
100
納豆
めし
25
0
バナナ1本から摂れる栄養成分
(成人女性18∼29歳、生活活動レベルII)
90
80
70
60
バナナ1本
50
40
30
20
10
維
繊
食
物
C
2
B
1
B
A
鉄
物
カ
ル
シ
ウ
ム
化
炭
水
脂
質
質
ぱ
く
た
ん
ル
ギ
ー
0
エ
ネ
1日の必要量に対する割合 (%)
100
各メニューから摂れる栄養成分
(成人女性18∼29歳、生活活動レベルII)
90
80
コーヒー
カロリーメイトブロック(チョコレート味4本)
70
60
50
40
30
20
10
維
繊
食
物
C
2
B
1
B
A
鉄
物
カ
ル
シ
ウ
ム
化
炭
水
脂
質
質
ぱ
く
た
ん
ル
ギ
ー
0
エ
ネ
1日の必要量に対する割合 (%)
100
各メニューから摂れる栄養成分
(成人女性18∼29歳、生活活動レベルII)
牛乳(コップ1杯)
カロリーメイトブロック(チョコレート味4本)
90
80
70
60
50
40
30
20
10
維
繊
食
物
C
2
B
1
B
A
鉄
物
カ
ル
シ
ウ
ム
化
炭
水
脂
質
質
ぱ
く
た
ん
ル
ギ
ー
0
エ
ネ
1日の必要量に対する割合 (%)
100
健康運動指導士養成講習会テキスト
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図5 食 事摂取基準
不
十
分
︵
欠
乏
︶
の
危
険
度
副
作
用
︵
過
剰
︶
の
危
険
度
0 5
栄 養成分摂 取
米 国 ・名称
日本 ・名称
based Dietary Reference intakes)
食事摂取基準
套準事ラ■考摂取 量 (DRls i Nutrient―
A i 推 定平均必要量 ( E A R : E s t i m a t e d A v ea「
ge Requ rements)
A:推
定平均必要量
B : 推 奨栄養 所要 量 ( 1 国
人のための) ( R D A i R e c o m m e n d e d D i e t a r y A l o w a n c e ) B : 推 奨量
C i 道 正 摂取 量 ( A : A d e q u a t e i n t a k e s )
Ci目
安量
D : 許 容上 限摂取 量 ( レベ ル) ( U L i T o e r a b e U p p e r i n t a k e L c v e l )
D:耐
容上 限量
E i 副 作用非発現 量 ( N O A E L : N o O b s e 「v e d A d v e r s e E f f e c t L e v e l )
E:健
康障害非発現 量
F i 最 低 副作用発 現量 ( L O A E L i L o w e s t O b s e r v e d A d v e r s e E f f e c t L e v e l )
F i 最 低健康 障害発現 量
G i 摂 取 安 全 域 ( S a f e R a n g e o f N uite「
nts intake)
Gi(摂
取安全域)
健康運動指導士養成講習会テキスト
何をどのくらい摂っ
たから問題が起きた
のか
問題を起こさないた
めの方法
関係組織・国民への
情報伝達
HACCP
Hazard Analysis (and)
Critical Control Point
危害分析(に基づく)
重要管理点(監視)方式
健康運動指導士養成講習会テキスト
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「食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ・・・」
脂肪の糞便中排泄量 (g)
1.5
20
15
1.0
1.44
0.5
0
0.77
なし
10
5
あり
難消化性デキストリン
0
19.3
9.4
なし
あり
烏龍茶重合ポリフェノール
「血中中性脂肪」に言及する特定保健用食品の「許可を受けた表示内容」および宣伝広告
等の問題性 高橋久仁子(群馬大学)第67回日本栄養・食糧学会(2013年)
「食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ・・・」
糞便中排泄量
吸収量
60
中性脂肪 (g)
50
0.77
1.44
300
250
40
200
30
150
54.23
53.56
20
100
10
50
0
0
なし
あり
難消化性デキストリン
9.4
19.3
260.6
250.7
なし
あり
烏龍茶重合ポリフェノール
「血中中性脂肪」に言及する特定保健用食品の「許可を受けた表示内容」および宣伝広告
等の問題性 高橋久仁子(群馬大学)第67回日本栄養・食糧学会(2013年)
疫学研究の種類
観察研究(observational study)と介入研究(intervention study)
過去
現在
未来
後向き研究
(retrospective study)
生活習慣と疾病の関係
前向き研究
(prospective study)
生活習慣と疾病の関係
症例対照研究
(case-control study)
患者と健常者の生活習慣比較
介入研究
(intervention study)
●△摂取 vs ●△未摂取
交通事故の発生件数
相関関係と因果関係
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
洗濯機の普及率
このグラフは、洗濯機の普及率が高まると交通事故の
発生件数が増加することを示している。
・・
・
・
・
・
・・ ・
・・・・
自動車の普及率
所得が多いと自動車が普及して
交通事故の発生件数が増える。
洗濯機の普及率
交通事故の発生件数
平均所得
・・
・
・
・
・
・・ ・
・ ・・
・
・・
・
・
・ ・
・・ ・
・・・・
自動車の普及率
実際には・・・
平均所得
所得が多いと洗濯機の普及率
が高まる。
交通事故の発生件数
相関関係と因果関係
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
洗濯機の普及率
洗濯機の普及率と交通事故の発生件数には因果関係があると
は考えられない。こういうグラフを描いて、お互いに関係の
ないことに関係があるように見せることは正しくない。
食品成分Xの胃がん予防効果
緑黄色野菜・果物をよく食べる人は
血中成分X濃度が高い
血中成分X濃度
緑黄色野菜・果物の摂取量
緑黄色野菜・果物の摂取量
120
80
40
菜
0
緑
黄
色
野
類
血中成分X濃度
160
豆
・
・ ・・・
・ ・・ ・・
・
成分Xは緑黄色野菜・果物に多い
成分X含量
胃癌発生率
血中成分X濃度の高い人は
胃癌の発生率が低い
肉
胃癌発生率
・
・・ ・
・ ・・ ・
・ ・・
・・
・・
・・ ・・・
・・・・
緑黄色野菜・果物をよく食べる人は
胃癌の発生率が低い
以上のような関係があれば成分Xを摂ると胃癌の発生率を低下させる
ことが期待できると考えていいだろうか?
血中成分Y濃度
緑黄色野菜・果物の摂取量
緑黄色野菜・果物の摂取量
血中成分X濃度の高い人は
胃癌の発生率が低い
血中成分Y濃度の高い人は
胃癌の発生率が低い
・
・ ・・
・
・
・ ・
血中成分X濃度
胃癌発生率
胃癌発生率
・・
・・
・・ ・・・
・・・・
血中成分X濃度
緑黄色野菜・果物をよく食べる人は
血中成分Y濃度が高い
・・
・・
・・ ・・・
・・・・
緑黄色野菜・果物をよく食べる人は
血中成分X濃度が高い
・
・ ・・
・
・ ・・
血中成分Y濃度
•緑黄色野菜や果物の摂取量が多い人は血中成分Y濃度も高い。
•胃癌の発生率を低下させたのは成分Xではなく、成分Yかもしれない。
•血中成分X濃度が高いのは緑黄色野菜や果物の摂取量が多いことを示すが、
成分Xが胃癌の発生率を低下させたのかどうかは明らかではない。
胃癌発生率
・
・ ・・
・ ・・ ・・
・
・
緑黄色野菜・果物の摂取量
血中成分X濃度
血中成分Y濃度
•緑黄色野菜・果物をよく食べる人は
•血中成分X濃度の高い人は
•血中成分Y濃度の高い人は
胃癌の発生率が低い
がん細胞の増殖を成分Xが抑制するなどの
機序(メカニズム)による裏付けがないと
実際には因果関係のないことを
因果関係があると誤って結論してしまう恐れがある