小中高で討論型授業

小中高で討論型授業、IT化対応
8 月 2 日(火)
8月になりました。夏休みの4分の1が終わった
ことになります。課題などは順調に進んでいるでし
ょうか。3年生は学習やオープン・ハイスクールな
ど忙しい中、体育大会の準備も進めてくれています。
体育大会の横断幕も完成間近です。
本日の朝刊の一面には、文部科学相の諮問機関・
中央教育審議会の特別部会が1日に、2020年度
から小中高校で順次実施する次期学習指導要領の中
間報告(審議まとめ)を公表したことが大きく報じられていました。
社会のグローバル化やIT(情報技術)化に対応できる力を育むため、小中高校に討論な
どを通じて主体的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」を導入し、小学校では5、6年生で英
語を教科化し、高校では日本史と世界史を融合した新科目「歴史総合」や「地理総合」など
を設けるなど科目の大幅な見直しを行います。
授業時間は中学と高校は現状維持、小学校は英語の分だけ増え、現行指導要領の「脱ゆと
り」を踏襲した形となりました。文科相は中教審から年内に答申を受け、年度内に告示し、
実施は小学校が20年度、中学校が21年度、高校は22年度となります。
審議まとめ案のポイント
○小学校5年生から英語を教科化し、外国語活動は3年生に前倒し
○小学校3~6年生の授業時間数は週1コマ増
○必修科目「歴史総合」の新設など、高校主要教科の科目を大幅再編
○児童生徒が主体的、能動的に授業に参加する「アクティブ・ラーニング」を全教科で導
入
中学校の改定の主な内容は以下の通りです。
○社会科
地理的分野の防災・安全教育の中で、空間情報に基づく危険の予測関する指導を充実さ
せるほか、公民的分野で選挙権年齢引き下げに伴い、政治参加の扱いを充実させる。
○外国語(英語)
授業は英語で行うこと(オールイングリッシュ)を基本とする。現行で 1200 語程度指
導する単語数を、1600~1800 語程度に増やす。また、3年生を対象に、2019 年度から3
年に1回程度、全国学力・学習状況調査の中で実施する方針の新テストで指導改善を勧め
る。
○技術・家庭
技術分野に、ネットワークやデータを活用して処理するプログラミングなど、新たな指
導内容を盛り込み、情報セキュリティーについても充実させる。
○保健体育
2020 年東京五輪・パラリンピックの成果を次世代に引き継ぐため、知識に関する領域
で、五輪・パラリンピックの意識や価値などの内容を改善する。
○部活動
少子化が進む中、学校単独での運営体制から、一定規模の地域単位での運営を支える体
制を構築する。また、市区町村教育委員会で休養日の基準を設けているのが3割にとどま
っていることなどを踏まえ(丹波市は基準を設けています)
、休養日や活動時間を適切に
設定することや、教員の負担軽減の視点から地域の協力や各種目団体との連携など、運営
上の工夫を設ける。現行学習指導要領で示した「生徒の自主的・自発的な参加により行わ
れる」といった位置づけは維持する。
○特別支援教育
特別支援学級に在籍する児童生徒や、通常学級に在籍しながら必要に応じて別室指導
を受ける「通級指導」の児童生徒全員を対象に、小中高校で一貫した支援をするための「個
別の教育支援計画」と、具体的な指導目標や指導内容などを盛り込む「個別の指導計画」
を作成する。
国語で文章を目で追いながら音読するのが難しい場合は、読む部分だけが見える道具
を活用するなど、障がいに応じた指導上の工夫を、初めて全ての教科別に示した。
(引用:読売新聞、神戸新聞)