第 57 回 広島大学教育学部国語教育学会 プログラム

第 57 回 広島大学教育学部国語教育学会 プログラム
日時 平成 28 年 8 月 11 日(木)・12 日(金)
11 日…10:30(受付 10:00)~17:00*懇親会18:00~
12 日…10:00(受付 9:30)~12:30
会場 広島大学教育学部 L 棟 L205
参加費 1,000 円(学生会員は無料)
第1日 8 月 11 日(木)
研究発表(午前) 10:30~12:30
1.考える力を養う「読むこと」の授業実践
─自ら問いかける「読み」を用いて─
岡山県立倉敷工業高等学校村上 裕亮
2.「テクストに主体的に関わる生徒」の育成を目指した授業実践
─高二現代文の年間実践を振り返って─
広島女学院高等学校川鍋 元広
3.ジェンダー・センシティブを育む国語教育の実践
関西大学第一中学校・高等学校 秋吉 和紀
4.アクティブ・ラーニングを支える基礎的学力の育成の試み
―「聞く力」の伸長を中心に―
愛知県立西春高等学校 近松 成仁
休憩 12:30~13:40 総会 13:40~14:10 研究発表(午後) 14:20~15:50
5.アクティブ・ラーニング型授業と読むことの対話的交流を目指す授業との架橋
─梶井基次郎『檸檬』による学習者の解釈比較─
広島市立沼田高等学校 松本 誠司
6. 自己の関わる世界に対する、言語を用いた概念化と特殊化の試み
─教科書教材をもとにした、思考の流れを導くアクティブ・ラーニング─
大阪教育大学附属高等学校池田校舎 植村 和美
7.ことばの教育をどうつなげるか
─国語土曜塾 大阪国語教育アセンブリーの試み─
大阪府立今宮高等学校 小山 秀樹
(休憩)
特別研究発表 16:00~17:00
近代中等作文教育における修辞学の受容と実践展開
広島大学 田中 宏幸
懇親会 18:00~20:00 会場 西条 HAKUWA ホテル 会費 5,500 円
第2日 8 月 12 日(金)
研究協議 10:00~12:30
中学校・高等学校国語科における古文の授業
【司会】 広島大学 間瀬 茂夫
【報告・提案】岡山県立勝山高等学校蒜山校地 深井 謙作
広島大学附属中・高等学校 古田 尚行
安田女子高等学校 安積 英司
【お願い】 参加費および懇親会費は、できるだけ事前にお振り込みください(別紙参照)。
【研究協議会テーマ・趣旨文】
中学校・高等学校国語科における古文の授業
教育政策の影響がますます大きくなる昨今、学校現場では、
「アクティブ・ラーニング」をキーワ
ードとして、次期学習指導要領の動向を見据えた議論や実践的な取り組みがなされるようになって
います。また、2020 年度からの実施が計画されている大学入試改革に向けて、社会的な関心も高ま
ってきています。一方で、現行学習指導要領下における国語教科書の部分改訂が昨年度から小学校
ではじまり、今年度は中学校国語教科書の部分改訂が行われました。将来を見通しながらも、今の
学習者にとって有意義な学びを実現するため、日々の授業は続いています。
本学会では、2011 年~2013 年の 3 年間にわたって、「言語活動の充実」「習得・活用・探究」「伝
統的な言語文化」を協議会テーマに取り上げてきました。これらは、もはや改訂に際しての鍵概念
というにとどまらず、日常的な授業づくりの課題となっています。とくに、それぞれについての「評
価」をどのように進めていけばよいのかということについては、既にさまざまな指摘がありますよ
うに、依然として大きな課題であると言えます。
2014 年度からの 4 年間は、国語科における各領域の授業について、日々の実践を報告していただ
き、それぞれの領域での授業実践上の課題を共有し、課題解決の糸口をともに探っていこうと考え
ました。2014 年度は現代文を中心とした「読むこと」の授業について、2015 年度は「書くこと/話
すこと・聞くこと」の授業について、充実した協議を行いました。
本年度は、中学校・高等学校における「古典」領域のうち、
「古文」の授業についての研究協議を計
画いたしております。近年では、2013 年度の協議会テーマ「伝統的な言語文化」が本年度の協議会
テーマと関連しています。その研究協議会まとめ「小・中・高等学校における学びの連続性・系統
性の構築を目指して」
(『国語教育研究』第 55 号)のなかで、司会者の田中宏幸先生は「教材の開発
と選択」「言語活動の充実」「課題の設定」の三つの観点から「今後の実践研究への課題と展望」を
指摘なさっています。
どのような教材をどのように見出し、選び、いかなる言語活動を組み入れ、探究の出発点となる
課題をどんなふうに設定すればよいのか。学びの連続性・系統性を確かなものにし、さらなる充実
を図るために「古文」授業をどのように進めていけばよいのか。
日々の授業実践において先生方が取り組まれていることを持ち寄り、かねてより抱いておられる
国語科授業への疑問を示していただいて、それらを共有し、知恵を出し合って、明日の授業への糧
となるような協議を重ねていきたいと願っております。
※なお、来年度(2017 年度)の研究協議会のテーマは、
中学校・高等学校国語科における漢文の授業
を予定しています。趣旨文は、広島大学国語教育学会ホームページに掲載いたしますので、ご覧くだ
さい。ご発表を希望される方は、本年度末までに事務局宛ご連絡ください。