子ども・子育て支援新制度 施行に関する条例の制定について

第2回基準検討部会
資 料 1
子ども・子育て支援新制度
施行に関する条例の制定について
©和光市
©和光市
条例案の概要①
平成24年8月に子ども・子育て支援法が成立し、平成27年度から子ども・子育て支援新制
度がスタートします。子ども・子育て支援新制度に係る条例制定については、児童福祉法及び子
ども・子育て支援法において、厚生労働省令又は内閣府令で定める基準に従い定めるものと
し、その他の事項については、厚生労働省令及び内閣府令で定める基準を参酌することとして
います。
和光市では、平成27年度からの子ども・子育て支援新制度の円滑なスタートに向けて、施設
整備や保育認定の事務を行うため、平成26年度6月議会において必要な条例を定めます。
① 家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例
② 特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定
める条例
③ 放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条
④ 支給認定(保育の必要性の認定)に関する基準を定める条例
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条例案の概要②
条例制定に関する基準類型
【基準類型に基づく条例制定の方向性】
条例の内容を直接的に拘束する、必ず適合しなければなら
ない基準。各規定の趣旨を踏まえ、地域の実情に応じて国で
定める基準に上乗せすることは可能であるが、緩和することは
できない。 地方自治体が十分参酌した結果であれば、地域の実情に応
じて、異なる内容を定めることが許容される。
和光市の課題を解決するため
一部、和光市の独自基準を定める
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条例案の概要③
和光市独自基準の視点
条例案では、和光市が下記目標を達成するため、条例を制定により解決すべき事
項を明らかにし、現行制度(法令)の運用状況を勘案して、下記の視点により和光市
独自の基準を定めています。
【目標】
地域包括ケアシステムの構築による子ども・子育ての自立支援の確立
視点1 子ども及び保護者の安全・安心の確保
医療機関との連携 視点2
虐待通告の義務 保険加入の義務
教育・保育サービスの質の確保及び向上
苦情への対応
事業者連絡会への加入
人材育成
市の評価基準に基づく評価及び情報公表 4
【視点1】
子ども及び保護者の安心・安全の確保
① 医療機関との連携
② 虐待通告の義務
③ 保険加入の義務
3つの条例(案)に共通する和光市の独自基準
(追加)
医療機関との連携
~利用者の安全・安心と適切な教育・保育サービスを提供するために~
目標
利用者の安全と安心を確保するための安定した医療との連携
課題
子どもに急変が起きた際に速やかな対応が不十分
迅速に解決するための対応の統一(標準化)
解決策
市が医療機関の協定を結び、事業者と医療機関の連携を
義務化することで対応を統一化します。
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3つの条例(案)に共通する和光市の独自基準
(追加)
虐待通告の義務
~利用者の安全・安心と適切な教育・保育サービスを提供するために~
目標
虐待の予防及び早期発見による子どもの安心・安全の確保
課題
虐待を発見した場合に的確に対応することができる連絡体
制の構築と、早期解決のための仕組づくり
解決策
① 事業者等が虐待を発見したときは、市に通告するととも に、市と協力して対応に当ることを義務付ける。
② 市は、通告した者が不利益を受けることがないよう留意
することを義務付ける。
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3つの条例(案)に共通する和光市の独自基準
(追加)
保険加入の義務
~利用者の安全・安心と適切な教育・保育サービスを提供するために~
目標
事故発生時の速やかに損害賠償対応
課題
省令には保険加入についての規定がない。
解決策
保険加入の義務化をします。
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【視点2】
教育・保育サービスの質の確保及び向上
① 苦情への対応
② 事業者連絡会への加入
③ 人材育成
④ 市の評価基準に基づく評価及び情報公表
3つの条例(案)に共通する和光市の独自基準
(追加)
苦情への対応
~教育・保育サービスの質の確保と向上をするために~
目標
サービスに対して寄せられる苦情に、迅速かつ適切
に対応する。
課題
事業者により対応のスピードと内容に差があるため、
平準化・標準化を図る必要がある。
解決策
市が苦情対応マニュアルを作成し、それに則った対
応を義務化します。
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3つの条例(案)に共通する和光市の独自基準
(追加)
事業者連絡会への加入
~利用者の安全・安心と適切な教育・保育サービスを提供するために~
目標
事業者が有機的に連携し、均一かつ質の高いサービスを
利用者に提供する。
課題
市の方針等を共有・理解するための機会を設ける必要が
ある。
解決策 事業者連絡会の加入を義務化します。
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3つの条例(案)に共通する和光市の独自基準
(追加)
人材育成
~教育・保育サービスの質の確保と向上をするために~
目標
専門性の高い人材の育成によるサービスの質的向上
課題
市の方針や制度に関する最新の情報等を共有し、理解するた
めの場を設ける必要がある。
人材育成に特化した研修の実施とOJTへの展開。
解決策
市が独自の研修を設置し、子ども・子育てに従事する人材(サ
ービス・マネジメント)の専門性の向上を図ります。
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3つの条例(案)に共通する和光市の独自基準
(追加)
市の評価基準に基づく評価及び情報公表
~教育・保育サービスの質の確保と向上をするために~
事業の透明性を確保し、利用者が安心してサービスを選択し、
利用することができる環境の整備
課題
解決策
市民のサービス選択における統一指標がない
各事業者のサービス内容の明確化がされていない
市が統一した事業の評価基準を設け、その評価基準に基づく
評価及び情報公表を義務化し、市が指導・支援します。
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