リポソームの粒子サイズをきちんと 認識していますか! ―サブミクロン粒子アナライザー N5― サブミクロン粒子測定装置 N5 は、現在研究が進められている DDS(ドラッグ・デリバリー・システム)の輸送 物質であるリポソームの粒子径を測定することができます。 リポソームの粒子径が大きすぎる場合は、血管内に詰まってしまい、また、小さすぎる場合には血管壁の穴 に入り込んで、幹部まできちんと到達させるのが難しくなります。 リポソームのサイズをコントロールすることが、幹部にスムーズに薬物を送る指針にもなります。 また、測定を連続的に行うことで、到達時の状態変化を追うことも可能になります。 1. 測定装置 ベックマン・コールター社製 N5 ・ 測定範囲 : 3~3,000nm ・ 測定原理 : 光子相関法†1 2. 測定サンプル リポソーム(推定 250~350nm) DDS 用リポソームの測定データ 3. 測定結果 測定結果はグラフの通りです。 平均粒子径は 299nm なのでリポソー ム製造時の推定値(推定 2~300nm) に合う結果が得られました。 このように現在作成されたリポソーム が考え通りに作られているかの指針 となります。 弊社の粒度分布測定装置 LS シリーズの光散乱・回折法を静的光散乱法というのに対し、この方法のことを動的光散乱ということもある。流体中 でブラウン運動を行っている粒子からの散乱光を検出して拡散係数を測定し、粒子径を決定する方法。 †1 PCF30-0610
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