証券論のレポートについて ○採点および成績評価との関係 採点は 15点満点とする。なお、その点数は学期末テストで合格点に達しない場合の救済 点として利用する。また、明らかに同一と判断されるレポートが存在した場合、それら の提出者の成績評価を不可とする。 ○提出期限 2016年 7月 28日 ○提出の形態 ワード等を利用して A4用紙にプリント・アウトしたもの。 ○レポートの内容 以下の本のいずれかを選択してそれぞれの設問について 200字程度で回答せよ。 ・ニーアル・ファーガソン著、仙名紀訳『マネーの進化史』早川書房、2 009年。 様々な金融商品がいかなるニーズを満たすために世の中に登場し、それらがどのように して利用されて行ったかを歴史的に論じる著作。また、金融バブルや金融商品を用いた 犯罪等の副作用についても触れている。少し専門的な部分もあるが、証券および金融市 場の意義に対する理解を深めることが出来る。 設問 ・「マネーの進化」をこの本では、どのように評価しているかについて記せ。 ・「債券」の仕組みおよびリスクについて述べよ。 ・連合オランダ東インド会社が発行する「株式」に付与されている権利について、まと めよ。 ・「不動産投資」を行う際に、考慮すべき問題点を挙げよ。 ・金融システムが「不安定」になりがちな理由を挙げよ。 ・ジョン・マクミラン著 、瀧澤 弘和、木村 友二共訳『市場を創る』NTT出版、2007年。 証券だけでは無く様々な財およびサービスを取引するために市場は存在する。しかしなが ら、市場を円滑に運営するためには仕組みが必要であるし、その限界があるのも確かであ る。この著作では、多くの例を利用しながら、それらについて論じている。 設問 ・「市場」という言葉の意味、 「市場取引」を特徴づける事柄について記せ。 ・江戸時代における我が国の「米の先物市場」について著された部分があるが、その内容 1 を簡単にまとめよ。 ・「談合」が行われる理由とそれが引き起こす問題について説明せよ。 ・「株式保有」を行う上での前提条件とその限界について述べよ。 ・著者は、「市場」の意義をどのように考えているかについて記せ。 ・マイケル・ルイス著、東江 一紀訳『ライアーズ・ポーカー』パンローリング、2006年 今は無きアメリカの大手投資銀行であるソロモン・ブラザーズの花形部署であった債券 部の内幕を暴いた小説。著者始め債券のトレーダーが主な登場人物であるが、彼らの仕 事ぶりについて面白おかしく書かれている。証券会社の本音ベースでの仕事内容やその 仕組みを知るための一助になるだろう。 設問 ・この小説における「ライアーズ・ポーカー(Liar’s Porker)」とはなにか説明せよ。 ・著者は、 「トレーディング・フロア」で成功を収める人間のタイプについてどのように 表現しているかに関して述べよ。 ・ソロモン・ブラザーズの中で「モーゲージ部」とはどのような立場であるのか。簡単 に説明しなさい。 ・筆者がソロモン・ブラザーズを辞めた理由はなにか。 ・投資銀行(証券会社)のビジネスに対する感想を述べよ。 2
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