平成27年度 太田市立強戸小学校 校内研修 自ら学び、考えを深める児童の育成 ~指導過程の工夫を通して~ 学年研究計画 重点単元計画および授業プラン 第1学年 研究計画表 H27.4.30 校内研修のテーマ 自ら学び、考えを深める児童の育成 ~指導過程の工夫を通して~ 1.学年の研究課題 教 科 等 国語 【めざす児童像】 (1)事柄や文章表現上の順序に気づいて、進んで文章を読むことができる児童 (2)教師や友だちと進んで意見を交流し、考えを深めることができる児童 (3)経験したことなどを順序にそって、具体的に表現できる児童 2.課題解決に向けて具体的な手立て (1)事柄や文章表現上の順序に気づいて、進んで文章を読むことができる児童 ・登場人物の行動を表す叙述に気づけるように、挿絵から登場人物を取り出して、テープサートなど にして演じさせる。 【発言・観察】 (2)教師や友だちと進んで意見を交流し、考えを深めることができる児童 ・意見を交流する場面での、グループの形態を工夫して活動させる。 【発言・観察】 (3)経験したことなどを順序にそって、具体的に表現できる児童 ・簡単な構成や順序を表す言葉を意識できるようなワークシートを活用して表現させる。 【ワークシート・作文】 ・作品や発表について意見を交流しあう活動を持たせる。 【発表】 第1学年 研究教科・国語 1.重点単元名: 「はたらくじどう車」 学習課題(単元を通しての共通課題) 自動車の「役割」と「作り」に気をつけて読み、乗り物のことを紹介する文章を書く。 2.重点単元設定の理由 本校は、2014 年 2 月実施の標準学力調査において、国語科では各学年で「読むこと」に課題が見られ、 叙述に即して正確に文章を読み取る力を育てる必要があるとの考察がなされている。 これを踏まえて、 「すずめのくらし」 、 「だれが、たべたのでしょう」の二単元で「問い」に対して「答 え」の説明文の学習を行ってきた。本単元では、 「問い」に対する「答え」という説明文の学習のまとめ にあたり、論理的なものの見方や考え方を育成することを意図している。文の構成に着目して読み取りを 行い、簡単な文で乗り物について書くことによって、論理的な構成を理解することができると考え、重点 単元設定を行った。 3.単元の流れ(全16時間計画) つ か む 深 め る 【 学 習 課 題 】 の り も の ず か ん を つ く ろ う 。 時 学習活動 指導上の留意点 1 ○自動車のおもちゃで遊び、い ○乗り物のおもちゃで遊ばせ、乗り物に興味を ろいろな自動車に興味を持つ。 持たせ、学習意欲を高める。 ○第一段落を読み、 「つくり」 ○範読や音読を通して、用途に合わせて作られ や「やくわり」を確認する ていることを理解できるようにする。 ○新出漢字を学習する。 ○書き順に気をつけながら、手順を確認しなが 2 ら書かせる。 3 ○第二段落のバスの「やくわ ○写真などからバスのつくりが、「やくわり」に り」や「つくり」を読み取る。 合わせて作られていることを理解させる。 4 ○第三段落のコンクリートミキ ○コンクリートとはどのような場所で使われて サー車の「やくわり」や「つくり」いるのかを考えさせ、コンクリートミキサー車の を読み取る。 5 「やくわり」を理解させ、それにあった「つくり」 ○第四段落のショベルカーの「や を正しく読み取る。 くわり」や「つくり」を読み取る。○ショベルカーの写真や模型を使って、うでの部 6 ○第五段落のポンプ車の「やく 分とバケットの部分を理解させる。 ○写真を見たり、模型を活用したりして、ポン わり」や「つくり」を読み取 る。 プ車のしくみを理解させる。 7 「やくわり」 ・ 「つくり」 ・の ○「はたらくじどう車」の学習の ○四種類の自動車が、 順番に書かれていることに気づかせる。 まとめをする。 8 ○「のりもののことをしらせよ ○これまでに乗ったり、見たことのある自動車に ついて班で話し合ったり、図書室で参考になる本 う」 を読み、乗り物図鑑に載せる自動 を探して、調べたい自動車を決める。 ○大切な言葉だけで簡潔にメモに書く。文章にな 車を自分で選んで決める。 9 10 ○自分が選んだ乗り物の「名前・ らないようにする。 ○「役割」「作り」の順番に説明文を書けるよう 役割・作り」をメモに書く 11 ○自分の選んだ乗り物について、 に、教科書の文章を視写したり、正しい原稿用紙 12 メモをもとに、順序に気をつけて の使い方を理解させたりする。 説明文を書く。 ○自分で推敲し、班でお互いの作品を読みあっ 13 ○説明文を読み直したり、友だち て、間違い等を指摘しあう。 14 と読みあったりして、推敲する ま 15 ○直した文章を正しく清書する。 ○図鑑にまとめることを想起させ、丁寧に清書で と きるようにする。 め 16 ○文章を読み合い、友だちの作品 ○班ごとに文章を読み合い、友だちの良いところ る の良さを見つけて伝えあう。 をみつけて伝えあう。 4.1単位時間の流れ(モデル) (1)ねらい:順番に気をつけて読み、バスの使い道である「やくわり」 、それに合わせて作られている 「つくり」を正しく読み取ることができる。 (2)準 備:ワークシート・プロジェクター・書画カメラ (3)展 開 学習活動(児童の意識) 1、前時までの学習を振り返る 時間 教師の支援及び留意点 5 ・前時に行った漢字を復習しながら、音読を ・第1、2段落を読む。 2、本時の課題をつかむ する。 30 ・さまざまな車には、この「やくわり」 (使 ・第1段落の内容を読み取る。 い道)があることを気づかせる。 ・第 2 段落の内容を読み取る ・写真でバスの「つくり」を示し、本文と照 (バスの中には、どんなものがありま らし合わせながら読み取らせる。 すか?) ・ 「ですから」という本文中に出てくる語句 ・バスの「つくり」について、名称 を押さえ、そのあとに「つくり」の内容があ やわかったことを、発表する。 ることに気づかせる。 なぜ、バスには座席やつり革、手すりがついているのか。 ・本文のどこに「やくわり」があるの ・バスは、何を目的に作られているのか、座 か、個々で考えてから、班になって、 席やつり革、手すりは誰が使うのかに着目 話し合う。 させ、班の意見を比較する。 ・班の代表に、本文から「やくわり」 ・2 カ所に役割が書かれていることに着目 (使い道)を発表する。 させる。2 カ所目に気がついた班の意見を大 ・バスはおおぜいのおきゃくをのせ 切にする。 てはこぶじどう車です。 3、本時のまとめ ・ワークシートに感想を書かせる。 10 ・ 「やくわり」と「つくり」が出てきたこと を確認する。わかったことを書くように伝 える。 評価項目 第2学年 研究計画表 H27.4.30 校内研修のテーマ 自ら学び、考えを深める児童の育成 ~指導過程の工夫を通して~ 3.学年の研究課題 教 科 等 国語 【めざす児童像】 ・目的を持って、進んで文章を読もうとする児童。 ・分かったことなどを、順序を示す言葉に気をつけて書こうとする児童。 ・読書によって知る喜びを味わい、目的を持って調べようとする児童。 4.課題解決に向けて具体的な手立て ・文章の内容をより的確にとらえるため、鍵となる言葉に注目させる。 ・物語文や説明文の違いを考えさせ、文の特性に合った読み取り方を身につけさせる。 ・漢字学習などの機会を捉え、多くの語彙に触れさせ、言語感覚を身につけさせる。 ・自分の目的にあった図書資料を探し出し、進んで読もうとする態度を養わせる。 ・日記などを継続させることで「書く」習慣を身につけさせる。 第2学年 研究教科・国語 1.重点単元名: 「さけが大きくなるまで」 学習課題(単元を通しての共通課題) :教科書の文を参考にしながら、視点(題名)にあった説明文 を書く。 ・順序を表す言葉に気をつけて、鍵となる言葉をつかみながらさけの大きくなる様子を読み取る。 ・ 「いつ」 「どこで」 「何が」 「どのように」に当てはまる言葉を考えたり文章から選び出したり付け加 えたりすることで、説明文の読み方や書き方を知る。 ・さけの何を書きたいか(視点)により、同じ写真でも扱い方が違ってくることを知る。 2.重点単元設定の理由 昨年度(小学1年時)の標準学力テストの結果を見ると、国語では書く能力は平均を超えているが、 言語についての知識・理解・技能は平均よりも落ちている。そこで、書くことを最終目標としながら、 書きたい事柄に沿った言葉を探したり、図書資料などを活用したりしながら、言語についての知識・理 解・技能を高めることが狙えると考えた。 3.単元の流れ(全11時間計画) つ か む 深 め る 【 学 習 課 題 】 教 科 書 の 文 を お 手 本 に し な が ら 、 自 分 た ち の 題 名 に あ っ た 説 明 文 を 書 こ う 。 時 学習活動 指導上の留意点 1 ・順序を表す言葉に気をつけて、 ・本文だけを抜き出したワークシート(読 鍵となる言葉をつかみながらさけ みが苦手な子には、漢字にふりがなをつけ の大きくなる様子を読み取る。 たものも用意する)を使用することによっ ・本文だけを抜き出したワークシ て、順序を表す言葉をチェックしながら読 ートを使い、順序に気をつけて読 む。 むという学習の見通しを持つ。 ・意味段落に番号をふることで、次時からの 学習がわかりやすくする。 ・使ったワークシートは、国語のノートに貼 ることで、学習のまとめや振り返りができる ようにする。 2 ・意味段落の1が問いかけになっ ・意味段落の2から7を、鍵となる言葉を見 ていることをつかむ。 つけながらワークシートにまとめさせる。 ・意味段落の2の中から、時(いつ)時(いつ)を赤線で、場所(どこで)を青線 場所(どこで)大きさや様子(どの で、大きさや様子(どのように)を黄色線で ように)を表す言葉をチェックしな 引かせることで、わかりやすくする。 がら、ワークシートにまとめる。 3 ・拡大したワークシートを使用することで、 ・意味段落の3から7を、同じよう 復習や見通しがもてるようにする。 ~7 にワークシートにまとめる。 ・国語の時間以外での学習も発表できるよう ・図鑑や資料などで知った事柄も なワークシートや掲示場所を工夫すること 付け加えることで、より意欲的に学 で、家庭学習ともつなげさせていく。 習が進められることを知る。 ま 8 と モデル 考え、どの場面から始めるかを決 ついて、題名が決まり、それを元にして調べ め ~ る ・班ごとに、さけの視点(題名)を ・さけのことについて、どのように見るかに め、紙芝居のように、写真に説明文 たり気がついたことを加えることで、よりわ 10 を書く。 かりやすい文章になることに気付かせる。 11 ・班ごとに発表をする。 3.1単位時間の流れ(モデル) (1)ねらい:さけが大きくなる様子を、教科書の写真をもとにして班で決めた順序で文章を書く。 (2)準 備:教科書の写真のコピー(マグネット付き)、ミニホワイトボード、ホワイトボード用ペン (3)展 開 学習活動(○は児童の意識・発言) 時間 1.写真を並べることで、さけの命がつながっ 10 ており、どこから始めても説明ができること 分 を知る。 指導上の留意点 ・初めは、教科書の順番で写真を見てい く。 ・命のつながりは順に回っていることを確 認する。 2.教科書とは違う写真からスタートする場合 2 5 ・視点を変えて考えていくと、様々な写真 の、視点と題名を考える。 分 ○「さけの放流」を考えると、卵からスタート できる。 ○「くまのえさになるさけ」を考えると、川を さかのぼっていくところからスタートでき る。 ○他の見方はないかな。 からスタートできることを確認する。 ・考えられる視点を発表していく。 ・発表された視点に対して、どんな題名をつ けると良いか考える。 ・ 「題名」が、説明する内容を示していること を知る。 ・ここで出された「題名」は、班で決める材 料となるようにする。 3.さけについて、どのような視点(題名)で 10 書くかを班で決め、そのためにはどの写真か 分 ら始めるのかを考える。 ・班ごとにホワイトボードを使って、題名 を考えたり、順番を決めたりする。 ・早く決まった班には、教科書の文章以外 にどんなことが分かると良いかを考えさ せる。 第3学年 研究計画表 H27.4.30 校内研修のテーマ 自ら学び、考えを深める児童の育成 ~指導過程の工夫を通して~ 1.学年の研究課題 教 科 等 算数 【めざす児童像】 (1)課題をつかみ、既習事項を生かして考えようとする児童 (2)問いに対する自分の考えを、式・図・言葉を用いて表現することができる児童 2.課題解決に向けて具体的な手立て (1) 課題をつかみ、既習事項を生かして考えようとする児童 ・朝学習の時間や家庭学習の時間にドリル学習やプリント学習を繰り返し取り組ませ、基礎的・基本的な力を身に付 けさせる。 ・問題における、 「分かっていること・求めること」が読み取れるようノート指導の工夫をする。また、導入時には、 今までの問題と違うところを見つけ、どのようにすれば求められそうか予想を立てることで見通しを持たせるよう にする。 【ノート・観察】 (2) 問いに対する自分の考えを、式・図・言葉を用いて表現することができる児童 ・自分の考えを式・図・言葉を用いて説明する機会を意図的に取り入れることで、多様な考え方に触れさせ、その比較 から考えを深めさせる。そして、答えを導き出す楽しさが味わえるよう適切な指導をする。 【ノート・発表・観察】 第3学年 研究教科・算数 1.重点単元名: 「かけ算の仕方を考えよう」 学習課題(単元を通しての共通課題) :既習事項を活かして計算の仕方を考える。 2.重点単元設定の理由 本学年の児童は、前年度末に実施した標準学力テストにおいて、活用の部分では目標値を0.3ポイン ト上回っていた。しかし、 「かけ算」の「4×3の意味を理解し、適切な文章問題を作ることができる」 の正答率は全国平均から37.3ポイント下回っていた。このことから、乗法の意味を理解することが不 十分で、乗法九九の暗記にとどまってしまっている児童がいることが分かる。本単元の乗法の筆算は計算 の意味を理解してこそ、アルゴリズムの良さや面白さを感じることができる。そのため、三学年では計算 の仕方を考えるという学習に重点を置いた。 3.単元の流れ(全15時間計画) 本時のめあて 時 学習活動 指導上の留意点 つ ◇9の段より大きい 1 ・九九表の被乗数を拡張 ・アレイ図、数直線とテープを合わせ か かけ算の答えを考え したものの穴埋めをす た図、模擬貨幣などの図表現を用い、 む よう。 る。 式や計算方法を考えさせる。 ・20×3の計算の仕方 ・立式の際には、「一つ分×いくつ を考える。 分」という乗法になる根拠を示す。 ◇3桁のかけ算がで 2 きるようになろう。 ◇どうすれば計算で 方を考える。 3 きるかな。 深 ◇かけ算の筆算の仕 4 め 方を覚えよう。 る ◇どんな式になるの 5 かな。 ◇筆算をマスターし 6 よう1 ◇筆算をマスターし ・23×3の計算の仕方 ・問題の穴埋めを通して、前時までの を考え、答えを求める。 学習との違いをつかませる。 ・23×3の筆算の仕方 ・数直線とテープを合わせた図を用 をまとめる。 い、累加による考えや、倍の表現に気 ・16㎝四方の正方形の 付かせ、立式させる。 周長を求める式を考え、 ・部分積の和で答えが求められること 筆算を用いて計算する。 を確認し、分配法則や部分積を省略し ・42×3,58×3の ない筆算と関連付けながら、一般的な 筆算の仕方を考える。 筆算形式を導入していく。 7 ・29×4,76×4の筆 ・1の位との部分積が繰り上がるとい う違いに気付かせる。 算の仕方を考える。 8 ・312×3の計算の仕 ・数直線とテープを合わせた図を用 方を考える。 い、かけ算になる根拠を確認する。 よう2 ◇3桁の筆算にチャ ・200×3の計算の仕 レンジしよう1 ・筆算を位ごとに色分けをして、各位 ◇3桁の筆算にチャ レンジしよう2 9 ・386×2の筆算の仕 方を考える。 の計算と結びつくようにする。 ・計算の順番の比較検討を行い、同じ答 ◇3桁の筆算にチャ 10 レンジしよう3 ◇どうしたら簡単に 11 計算できるかな。 ◇3倍するとどうな 12 るのかな。 ◇何算を使えばよい 13 のかな。 ・937×4の筆算の仕 えがもとまる計算でも、計算する順番次 方を考える。 第で簡単に答えがもとまることを実感 ・3つの数を用いた乗法の させる。 計算をする。 ・図を活用し、数量関係を把握させ、 ・140cmの3倍の長 かけ算の立式の根拠がつかめるように さを求める計算を考え する。 る。 ・答えを予想させることで、乗除の区 ・36mが9mの何倍かを 別がしやすくなるようにする。 求める計算の仕方を考え ・「何倍か」を求める計算は、包含除 における「いくつ分」を求めることと る。 同じであるということをとらえさせ る。 ・□を用い、「9×□=36」という立 式から、数量関係を表すことで、割り算 になることを想起させる。 ま ◇かけ算の筆算を使 14 ・学習内容を適用して問題 ・学習内容を振り返り、繰り返し演習す と いこなそう1 め ◇かけ算の筆算を使 を解決する。 る。 15 学習内容の定着を確認し、 る いこなそう2 理解を確実にする。 4.本時の展開(3/15) 6 本時の展開(3/15) (1)ねらい 2位数×1位数の計算の仕方を理解し、位ごとに計算することの良さに気付 く。 (2)準 備 模擬貨幣、発表用紙、既習事項の掲示物 (3)人権教育の視点 級友の考えの良さや違いに気づき、認め合うことができる。【判断力】 (4)展 開 学習活動 時間 ・予想される児童の反応 1 3×3,23×3,30×3の 3つの計算の中から簡単なものを選 指導上の留意点及び支援・評価 (◎努力を要する児童への支援 7 ◇評価) ○選択式にしてどの児童も自分の考えが持てるようにす る。 び、その理由を意見交流することを ○何十×1位数の計算は乗法九九で求めることができる 通して本時の学習課題をつかみ、解 という既習事項に気付かせ、23がどんな数字なら計 決の見通しを持つ。 算できそうかを考えさせる。 ・3×3は九九を使って一回で求め られるよ。 ・30×3も九九を使って、その答 ○数としては23のほうが30よりも小さいにもかかわ らず、30×3のほうが簡単に思える理由を考えさせ ることで、解決への見通しを持たせる。 えに0をつければ求められるよ。 ○解決するための手掛かりとなるように、既習事項の振 ・23×3はきりの良い数じゃない り返りを通して「23の3がなければできそうだ」とい から難しそうだ。 う点に気付かせる。 23×3のようなかけ算の計算の仕方を考えよう。 2 式が23×3になる文章題の穴 8 ○「一枚□円の画用紙を□枚買いました。代金はいくらに 埋めをしながら作る。 なりますか。」という問題の□に入る言葉を考えさせる ・ 「代金はいくら」だから足し算にも ことで、課題意識をより強く持たせる。 なりそうだな。 ○自己解決で模擬貨幣を用いる児童がいることを想定 ・一つ分は「画用紙の値段」でいく し、23の単位は円になるよう注意する。 つ分は「3枚」だからやっぱりか ○累加の考えで答えが求められそうなことに触れること け算になるよ。 で、努力を要する児童への配慮とし、その上で、掛け算 ・数が増えた時に足し算だと面倒く で求めることの良さに気付かせる。 さいから、掛け算で求めたほうが よさそうだ。 3 答えを見積もる。 2 ・20×3=60だから60より ○導入の30×3の答えが90になることも取り上げ、 答えが60~90の間になることを理解させる。 少し大きい数になる。 4 問題解決に取り組む。 10 ○自己解決の前に、答えが出せると「100点」 、 「わから ・23+23+23をしてみよう。 ない子に教えてあげられるように工夫できると120 ・23は10円玉2枚と1円玉3枚 点」としてそれぞれの目標を持たせる。 だから2枚×3=6枚、3枚×3= ○早く終わってしまった児童には、複数の求め方を考え 9枚になるから…。 させたり、発表用紙に記入したりさせる。 ・まず20×3をしてあとから3× ○期間指導をしながら児童の考えを見取り、表現ができ 9の答えを足せばよさそうだ。 ている児童にはA3程度の紙を渡し、掲示用に書くよ ・20と3に分けても大丈夫か、ア う促す。 レイ図を描いて確かめてみよう。 ◎模擬貨幣とアレイ図の元が印刷されたプリントを渡 し、「23円が3つ分」を視覚的にとらえさせる。 10 ◇乗法九九を使って課題を解決している。 【数学的な考え 方】 5 考えを発表し、比較・検討する。 ○発表用紙に記入した児童とは別の児童に説明をさせ、 ・○○さんは23をさくらんぼ計算 一つの考えを複数の児童でつなげていく。 のように分けている。 ○図や式の表す内容を指し示しながら説明するように促 ・○○さんは23を10円玉と1円 す。 玉に分けて考えている。 ○「まず、つぎに」のように順序立てて説明できている児 ・○○さんの図を式に直すと20× 童の良さを取り上げ、論理的に説明する良さに気付かせ 3と3×3になる。 る。 ・どの方法も十の位と一の位で分け ○児童の説明から、本時のポイントとなる言葉を抽出し、 て掛け算をして、その答えを足して 板書することで、本時のめあてに迫り、まとめの言葉につ いる。 なげられるようにする。 ・23×3のような計算も位を分け ○本時のねらいに結びつく考えは、図や式、言葉など様々 て計算すれば、かけ算九九で解けそ な方法で繰り返し確認し、全員が理解できるようにする。 うだ。 6 自分自身で振り返りをする。 2 ○個に振り返らせてから集団でのまとめをし、児童の言 葉でまとめの文章をつくる。 7 本時のまとめをする。 2 ○まとめの際には、 「23×3のような」とし、一般化さ れた文章となるよう助言する。 8 適用問題32×3に取り組む。 4 ○問題ができたら丸をつけ、できたことを認めていくこ ・32を30と2に分ければよさそ とによって、問題を解けた喜びを感じられるようにする。 うだ。 ◇2位数×1位数の計算の仕方を理解している。 第4学年 研究計画表 H27.4.30 校内研修のテーマ 自ら学び、考えを深める児童の育成 ~指導過程の工夫を通して~ 1.学年の研究課題 教 科 等 国 語 【めざす児童像】 ・目的に応じて文章を読み、自分の考えをもつことができる児童 ・具体的な根拠を挙げて、自分の考えを表現できる児童 ・意見の相違点や共通点に着目して話合いを行い、自分の考えを深めたり広げたりできる児童 2.課題解決に向けて具体的な手立て ・学び合いを行う価値のある学習課題を設定し、意欲をもたせ主体的に学習に参加できるようにする。 ・一人一人が自分の考えを確実にもつことができるような支援を行う。 (難解な語句の確認。キーワードに着目させる補助発問。ノート及びワークシートの工夫。) ・学び合いが深まるよう、教師が的確な支援を行う。(意見の整理、視点を明確にさせる、等) ・一対一やグループでの話合いを含め、意見交流の場を意図的、効果的に設定する。 ・ベースとなる言語力の充実を図る。 (並行読書・スピーチ・短作文・辞書の活用) 第4学年 研究教科・国語 1.重点単元名: 「ごんぎつね」 学習課題(単元を通しての共通課題) : 人物の気持ちや場面が移り変わるおもしろさを読み、本の良さを伝える読書発表会を開く。 2.重点単元設定の理由 昨年度(小学3年時)の標準学力テストの結果を見ると、国語では書く能力に課題が見られた。そこ で、読み取ったことや自分の考えを書くことを最終目標と単元計画を作成し、書く能力の向上を図ろう と考えた。 3.単元の流れ(全14時間計画) つ か む 深 め る ま と め 【 学 習 課 題 】 本 の よ さ を 伝 え る 読 書 紹 介 カ ー ド を 作 ろ う 。 時 学習活動 指導上の留意点 1 ○単元とびらを読んで、学習の見 ○登場人物の気持ちの移り変わりや場面の 通しをもつ。 変化のおもしろさに気をつけて読むことを 確かめる。 2 ○それぞれの場面を読んで、ごん ○・ごんが思ったことや考えたことが書いて 3 の気持ちがわかる表現をノート あるところ・「 」がついているところ・ 4 やワークシートに書き出し、気 ごんの行動が書いてあるところから、ごん 5 持ちの移り変わりを話し合う。 の気持ちとその変化を捉えさせる。 6 7 ○『ごんぎつね』をまだ読んだこと ○どんな内容にすれば、相手が分かるような 8 のない友だちに紹介する読書紹 9 介文を作る。 紹介文になるかを話し合わせる。 ○文字数又は文の数を決め、その条件の中で 紹介文を作らせる。 10 11 12 る ○紹介したい本を選び、読書紹介 ○読書紹介が充実するように、・だいたいの の準備をする。 内容・心に残った場面・印象に残った言葉 や会話・テーマについて考えたことをしっ かりと書けるようにする。 13 14 ○自分のお薦めする本の紹介をす ○友だちが紹介する本に興味をもたせるよ う、自分の考えと友だちの考えの相違点に る。 留意して発表を聞かせる。 4.1単位時間の流れ(モデル) (1)ねらい: 『ごんぎつね』のあらすじを書く。 (2)準 備:ワークシート (3)展 開 学習活動(○は児童の意識・発言) 時間 1.あらすじとはどういうことかを話し合い、 5 書く内容を確認する。(一般的なこと) 分 指導上の留意点 ○あらすじを書くという目的をもたせて、 振り返りをさせる。 ○登場人物 ○出来事と気持ちの変化 ○キーワード 2.『ごんぎつね』のあらすじに入れる登場人 25 物、出来事と気持ちの変化、キーワードにつ 分 いて話し合い、グループごとにあらすじを書 ○まだ読んだことのない友だちに、分かりや すく伝えるという目的をもたせる。 ○それぞれの場面の、ごんと兵十の関係や二 く。 人の気持ちを、ノートやワークシートを読 ○登場人物は「ごん・兵十」だ。 みながら振り返る。 ○兵十の母の死。 ○文の数を決め、その条件で考えさせること ○ひとりぼっちになってしまった兵十は自分 で、焦点化を図る。 と同じだ。 ○一文が長くならないように、留意させる。 ○いたずら、お詫び。 3.他のグループが書いたあらすじと読み比べ 15 る。 ○自分たちの班は~が書いてあるが、他の班は 書いてなかった。 ○~のような書き方もできる。 分 ○自分たちの班と他の班の、似ている点と 異なっている点に着目させながら、読み 比べを行わせる。 第5学年 研究計画表 H27.4.30 校内研修のテーマ 自ら学び、考えを深める児童の育成 ~指導過程の工夫を通して~ 1.学年の研究課題 教 科 等 特別活動、算数、国語 【めざす児童像】 ・一人一人の児童が集団とのかかわりを意識し、意欲を持って学習に取り組める児童 2.課題解決に向けて具体的な手立て ①学級目標達成を目指した具体目標の設定(昨年度の反省を基に) (例) ・ 「算数、国語の平均点の目標を設定」 、 「忘れ物をなくそう!」 ・児童作成の模擬テストの作成と教え合い活動 ・・・学級独自の委員会の設置 ②課題発見テストの実施から個に応じた宿題の設定 【算数、国語テストの平均点、個々のアンケート調査】 第5学年 研究教科・算数 1.単元名: 「分数をもっとくわしく調べよう」 2.重点単元設定の理由 いじめや不登校と様々な教育問題がある昨今、学級経営の充実を考えずに学力向上はなし得ない。そこ で学級力の向上を図るための手立ての中に学力向上の手立てを入れたいと考えた。学級目標達成への活 動の一環として友達の力を互いに活用していく活動(教え合いの交流活動)から学力向上を図っていくこ とにした。 教え合いの交流活動を確かなものにし、その効果をしっかりと児童が体感することが学習へ の意欲に繋がるものと考える。そこで成果が顕著に表れやすい算数科の「分数をもっとくわしく調べよ う」を重点単元とした。 3.単元の流れ(全12時間計画) 本時のめあて ◇分数の学習を振 時 学習活動 指導上の留意点 1 分母と分子に同じ数をかけ ・既習の単位分数や同値分数の考え つ り返ろう! ても、割っても分数の大きさ を想起できるようにする。 か は変わらないことを理解す ・約分すると分数の大きさが分かり む る。 やすいことに気付かせるようにす ◇同じ大きさの分 2 数はどれ? ◇どっちが大きい 約分意味について理解す る。 る。 3 かな?① 通 分 の 意 味 に つ い て 理 解 す ・分母の最小公倍数の活用は見直し る。 の段階で理解させるようにする。ここ では、通分の理解に重点を置くように 通 分 の 意 味 に つ い て 理 解 す する。 深 ◇どっちが大きいか 4 な?② る。 ・分母を揃えるための筋道を説明し ◇異分母同士の計算 5 異分母の加減計算の意味を理 合う活動の中で、通分を使えば計算が 解し、その計算ができる。 め はできるか? できることを捉えられるようにする。 ◇通分を使った計算 6 約分ができる場合の加減計算 ・通分は最小公倍数で行うことは、数 をしよう! の意味を理解し、その計算がで 値が小さくなるよさであることに気 きる。 る ◇帯分数を理解しよ 7 う!① ◇帯分数を理解しよ 8 う!② んな所? う! ◇分数を極めよ と う! め 帯分数の減法計算の仕方を理 ・小数を分数で表現することのよさ を感じさせるようにする。 分数と小数の加減混合計算が ・円を分割する方法で時間の単位を できる。 ◇時間を分数で表そ 10 ま 帯分数の加法計算の仕方を理 ・帯分数の構造の理解を構造図から 解し、その計算ができる。 理解できるようにする。 解し、その計算ができる。 ◇分数の良い所はど 9 付かせる。 捉えさせることで視覚的に理解でき 分数を用いた時間の表し方を るようにする。 理解する。 11 学習内容を適用して問題を解 ・複数回問題を扱うことで個々の課 決する。 題をしっかりと捉えられるようにし、 テスト前テストの問題の作成に繋げ る ◇分数の理解を確認 12 しよう! 学習内容の定着を確認し、理 られるようにする。 解を確実にする。 4.本時の展開(5/13) (1)ねらい 通分の考え方を用いて、異分母分数の加法計算ができるようにする。 (2)準備 問題場面の図 (3)展開 学習活動 時間 指導上の留意点及び支援・評価 ・予想される児童の反応 1 (◎努力を要する児童への支援 本時の学習課題を知り、課題追 T1 T2 ○問題場面の図を提示し、異分母 ○問題場面の図を黒板に 分数同士の足し算であることを捉 提示する。 7 究のための見通しをもつ。 本時のめあて(ねらい) ◇評価) えさせ、立式できるようにする。 分母がちがう分数のたし算の計 ○既習である同分母の分数同士の 算の仕方を考えよう。 たし算を想起させ、課題解決の見 ・式は足し算でよさそう。 通しをもてるようにする。 ・分母が同じなら計算できるのに。 ・分母が違っても計算できるのか な。 2 課題解決の方法を考える。 15 ○自分の考えを説明できるよう ◎自力解決で解決の糸口 【予想される児童の反応】 に、図や数直線を使うように助言 が見つけられない児童 ア 数直線を使って 1 0 する。 に、数直線のヒントカー ○自力解決ができた子には、異分 ドを渡し、考えられるよ 母分数の足し算への理解がさらに うにする。 深まるように他のやり方はないか ○個々の考えを見取り、 と問い掛ける。 名簿に書き出し、発表の ○多様な考えに触れられるよう 際、T1と共有できるよ に、机間支援の際に、異なるやり うにする。 1 5 1 0 2 0 1 5 = 2 5 10 10 2 10 1 2 5 2 10 + = + 1 5 2 10 5 = 10 7 だから、 ◇通分の考え方を用いて、異分母 になる。 10 分数の加法計算ができる。 (ノー ト)【数学的な考え方】 面積図を使って + 方で解いた児童に発表用紙に記入 させておく。 1 で、 = 1 イ 1 = どちらも1をもとにして考えると、 10等分すると合う。だから、 1 1 2 5 2 10 + = ウ + 5 = 10 7 になる。 10 通分の考えを使って 分母を同じにするために通分したら よいので、 1 2 1 5 5 10 2 10 1 1 2 5 2 10 = = + = 4 + 5 = 10 だから、 7 になる。 10 全体で考えを発表し、比較・検 討をする。 10 ○発表用紙を提示し、発表用紙に ○発表用紙の貼り出しを ・どれも分母が10になっている。 書いていない子に説明させる。 したり、発表者の手伝い ・通分して同じ分母にすれば、知っ ○通分の考えと数直線や図の関係 をしたりする。 ている計算になるんだ。 に気付けるように問い掛けをし、 お互いの考えの共通点(単位分 数)に気付けるようにする。○自 分の考えがさらに深まるように、 自分の考えと比較しながら友達の 5 学習のまとめをする。 <まとめ>通分し、分母をそろえれ 発表を聞くように促す。 3 ○児童の言葉を用いてまとめをす ばたし算ができる。 る。 6 ○本時のめあてが達成できたのか 適用問題に取り組み、解決でき た児童から教え合いを行う。 を見極めるために適用問題に取り 10 組ませる。 ○早く解き終えた子には、自分の ○早く解き終えた子の解 考えがさらに確かになることと共 答が合っているかを判断 に協力することの大切さに気付け し、まだ解き終えていな るように、まだ解き終えていない い子に教えに行くよう促 子に教えるよう促す。 す。 ◎課題解決に苦戦している児童に は、板書を確認して通分のやり方 を思い出すよう助言したり、早く 解き終わっている友達に聞いたり するよう促す。 第6学年 研究計画表 H27.4.30 校内研修のテーマ 自ら学び、考えを深める児童の育成 ~指導過程の工夫を通して~ 1.学年の研究課題 教 科 等 国語 【めざす児童像】 ・自ら学習課題を持って、主体的に文章を読むことができる児童 ・自分の考えや友達の考えを相互交流しながら深められる児童 ・学習したことを目的や相手を意識しながら効果的に表現できる児童 2.課題解決に向けて具体的な手立て ・各領域において、単元を貫く言語活動を設定し、主体的に学びたくなるような目的を明確に持たせ て課題解決的に学習させる。【ワークシート】 ・授業の中で、グループでの学び合いやディべートなど意見交流を意図的に設定する。【観察】 ・考えを深め知識を広げるために並行読書を行ったり、常時活動でスピーチを行わせたりする。 【観察】 第6学年 研究教科・国語 1.重点単元名: 「物語の世界を想像して書こう」 学習課題(単元を通しての共通課題) : 『きつねの窓』を読んで一年生に向けて物語を書こう 2.重点単元設定の理由 本学年は、4 月に行われた全国学力調査で、「書く力」が落ち込んでいるという結果が出た。日頃の授 業の様子を見ても、自分の考えを言葉で表現して書いたり話したりすることが苦手な児童が多い。加え て、思春期にさしかかり、他者の目を気にして伸び伸びと表現することに対して抵抗感を持ち始めてい る。一方、本学年は読書好きな児童が多く、優しい面もあり下級生の面倒見も良い。そこで、書く力を伸 ばすと共に、表現力を身につけさせるために相手意識や目的意識を持たせる活動を設定した。 3.単元の流れ(全12時間計画) 時 つ 1 学習活動 単元の学習課題を把握する。 か め る ま と め る ・教材文を読んで初発の感想を話し合わせ たり、教科書の『ケッシーのがんばり』を む 深 指導上の留意点 2 【 学 習 課 題 】 『 き つ ね の 窓 』 を 読 ん で 、 一 年 生 に 向 け て 物 語 を 書 こ う 新出漢字や難解な語句などを調べ 読ませたりする中で、単元の学習課題につ たり、登場人物の相互関係を考え いて見通しを持たせる。 たりする。 3 子ぎつねに対する「ぼく」の心情の ・ 「ぼく」の心情を読み手として想像させる場 変化をまとめる。 4 子ぎつねの指で作った窓には、どの 像を膨らませる。 ような物が映ったかを話し合う。 5 とによって、 「窓」の意味やはたらきを読み取 不思議な世界に行ったことによっ らせる。 ておきた「ぼく」の心情の変化を読 ・不思議な世界を体験したことは「ぼく」に み取り、話し合う。 7 ・子ぎつねや「ぼく」が指で作った窓に共通 「ぼく」の指で作った窓の中に見た している事柄(死・家族など)を抽出するこ 二つの物について話し合う。 6 合は、登場人物の言動や状況を根拠として想 とってどのような意味を持っているかを考え ファンタジーの特徴をとらえて、ど させる。 んな物語を書くか題材を決める。 8 「学習の進め方」を読み、学習の見 ・自分が1年生に伝えたいことを上巻で学習 通しを持ち、題材を決める。 9 したマッピングで考えさせる。思いつかない 登場人物を決め、あらすじを書く。 場合は、児童が1・2年生の頃のことを思い 出させる。 10 物語を書き、推敲する。 ・登場人物の設定を具体的に決める時は、絵 を描かせるなどして意欲を高める。 11 絵本や紙芝居に絵を描き加え、発表 ・推敲をするときは、その言葉で1年生に伝 の練習をする。個人練習だけでな わるかどうかを考えさせる。 く、グループ内で聞き合う練習をす ・児童同士で練習させ、直した方が良いこと などをアドバイスし合う。 る。 12 一年生に読み聞かせをし、その感想 ・紙芝居か絵本かは、各児童に決めさせ、自 をクラスで伝え合う。 分の作品が効果的に伝わるようにさせる。 ・1年生の担任と連携を図り計画する。 ・読み聞かせはグループ毎に行い、1年生の 直接的な反応を見られるようにする。 4.1単位時間の流れ(モデル) (1)ねらい:教科書を読み、どのように物語を作るのかをイメージして、題材を決める。 (2)準 備:マッピング用のワークシート (3)展 開(12時間中8時間目) 学習活動(○は児童の意識・発言) 時間 指導上の留意点 1.教材全体を読み、学習活動の見通 ・教科書p34・35 の物語例やp32 の「学習の進め しを持つ。 方」から、活動の具体的なイメージを持たせる。 1年生に伝えたいことを題材にし て、工夫して物語をかきましょう。 5 ・ 『きつねの窓』の物語の展開も思い出させて意欲を喚 起させる。 ○角田さんの『ケッシーのがんばり』 のような物語を書いてみたいな。 ○私たちも 1 年生が楽しく読んでくれ るような物語を作りたい。 2.1 年生に伝えたいことを、マッピ ・教科書 p32 の『角田さんが書いた題材選びの図』や ングを使って考え、題材を決める。 上巻 p14 で学習したマッピングの例を参考にしながら 1 年生に伝えたいことを決めさせるようにする。 ○あきらめずに取り組むことで、良い ・中央に 1 年生に伝えたいことと書かれたワークシー 結果につながることを伝えたいな。 ○なわとび大会に向けてクラスで団 25 結したことを伝えたいな。 トに連想されることを記入させ、考えを広げさせた後、 枠で囲んで題材を絞り込ませる。 ○1 年生が来年、新入生に優しく接し てあげられる子になってほしいので、 ・早く題材が決められた児童には、登場人物のキャラク そんな物語を書いてみたいな。 ター設定やあらすじなども考えさせる。 ○あいさつの大切さについて伝えた いな。 ○学校の良さを伝えたいな。 3.決めた題材について、マッピング をもとに友達と意見交換する。 4.本時のまとめと次時のめあてを知 る。 ・なかなか題材を決められない児童については、友達 10 との意見交換をもとにして、決めさせるようにする。 5 ・次時は、登場人物を決めて物語のあらすじを考えるこ とを伝える。
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