地理歴史科(日本史B)学習指導案 1 教科・科目名 地理歴史科(日本史B) 2 単元 第4章 武家社会の成立 (2)幕府の衰退と庶民の台頭 3 単元の目標 (1)海上交通,河川交通・陸上交通の発達によって流通経済が進展したことを理解させる。また, アイヌの交流や琉球の中継貿易の果たした役割などにも留意する。(知識・理解) (2)東アジア世界との交流に着目し,日明貿易や日朝貿易が私達の生活にどのような影響を与えた のか考えさせる。 (関心・意欲・態度,思考・判断) (3)諸産業の発達や都市の形成を背景し庶民が台頭したことに着目し,史料などを活用し下克上の 風潮の高まりという社会的変化が生じたことを理解させる。 (知識・理解,資料活用の技能・表現) 4 本時の目標 東アジアとの交易 (1)日本が明皇帝に朝貢する形式で行われた日明貿易では,生糸・絹織物・陶磁器などとともに 大量な銅銭がもたらされたことが我が国の貨幣流通に大きな影響を与えたことを理解させ る。 (2)李氏朝鮮が通交と倭寇の禁圧を求めたことをきっかけとして日朝貿易が行われた。この貿易 で朝鮮から輸入された木綿が衣料として用いられるようになり,日本人の衣生活に大きな影 響を与えたことも理解させる。 5 本時の実際 段階 時間 学 習 内 容 指 導 上 の 留 意 点 備 考 (1)倭寇 ・前期(14 世紀) 導 15 壱岐・対馬・肥前松浦を根 拠地,日本人中心 入 分 ・後期(16 世紀) 中国人中心 ○倭寇図巻のホームページを参照する (関心・意欲・態度,知識・理解) ○地図で倭寇の進路,侵略地を確認する。 (資料活用の技能・表現) ・ホーム ページ① (2)元との通交 1325 年 建長寺船派遣 1342 年 天竜寺船派遣 ○地図で確認する。(資料活用の技能 判断,知識・理解) (3)日明貿易 1401 年 義満は僧祖阿,商 ○史料で内容を理解する。(資料活用の技 人肥富を派遣 展 30 ① 能・判断,知識・理解,思考・判断) 形式 朝貢貿易,勘合貿易 ② 貿易の推移 ○日明貿易の形式を理解する。 (興味・関心, プ レ ゼ ン① 知識・理解) 四代将軍義持が中止 ホーム 六代将軍義教が再開 ページ 寧波の乱 ② ③ 貿易品 ○地図で寧波などの位置を確認する。 (4)日朝貿易 (資料活用の技能・判断) 李成桂が通交と禁圧を要求 ① 開 分 形式 ○貿易品の内容を理解する 対馬の宗氏が貿易を管理 ② ま 5 ン② 貿易の推移 三浦に倭館がおかれ交易 1419 年 応永の外寇 1510 年 三浦の乱 ③ (知識・理解) プレゼ ○地図で対馬などの位置を確認する。 (資料活用の技能・判断) 貿易品 評価シートを用いて本時の学 評価シ 習内容を自己評価する。 ート と め ※ 分 ホームページ① 東京大学史料編纂所ホームページ http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/tosho/shiryo/wako.html ※ ホームページ② 博物館ディクショナリー http://www.kyohaku.go.jp/jp/dictio/shoseki.html 5 IT活用の効果 (1)貿易の内容についてプレゼンテーションソフトを用いて解説することで,理解を深めさせるこ とができる。 (2)インターネットを用いることで興味・関心を喚起することができる。
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