授業科目名 日本古典文学 担当教員名 鬼頭 尚義 開講曜日・講時 金曜3限 サブタイトル 「恋歌」‐百人一首で学ぶ貴族の「恋」 授業の目的・到達目標 ・ 百人一首を新たな視座から学び直す事が出来る。 ・ 和歌の基本事項を知ることが出来る。 ・ 日本文化の基層を知ることが出来る。 授業の概要 和歌と聞くと、難しいイメージがあるかもしれない。しかし、和歌を詠んだ歌人たちだって、我々と同じ人間である。いや、我々 より人間臭い部分が多いかもしれない。先人らが詠んだ和歌を紐解いてみよう。新たな発見があるはずだ。 しかし、ただ闇雲に和歌を学ぶのは辛いであろう。そこで本講義では、百人一首に取られた「恋の歌」を取り上げる。古来よ り変わらないもの、それは人に恋するという行為、人を愛するという行為ではないだろうか?先人たちはどのような恋愛をして いたのであろうか。和歌を手がかりに、ちょっと覗いてみよう。現代の恋愛にも通ずる「想い」や「テクニック」が存在するか も・・・ 授業計画 第1回 授業ガイダンス 第2回 和歌に関する基礎知識 第1部 六歌仙の時代 第3回 小野小町「花の色は~」 ‐美人は辛いよ 第4回 僧正遍照「あまつ風~」 ‐お坊さんだって恋をします! 第5回 在原業平「ちはやぶる~」 ‐元カノは・・・ 第2部 『古今和歌集』の時代 第6回 紀貫之 「人はいさ~」 ‐旅先での恋 第7回 壬生忠峯「有明の~」 ‐和歌で覚える恋のマナー 第8回 箸休め① ‐恋の歌合戦 第3部 一条天皇の時代 第9回 右大将道綱母「嘆きつつ~」‐夫が浮気してます・・・ 第10回 大弐三位母「忘れじの~」 ‐エリート一族の恋模様 第11回 藤原道雅「今はただ~」 ‐禁じられた恋愛 第12回 清少納言「夜をこめて~」 ‐知的にイチャイチャ 第13回 箸休め② ‐和歌DE恋占い♪ 第4部 『新古今和歌集』の時代 第14回 崇徳院「瀬をはやみ~」 ‐天皇、魔王になる! 第15回 藤原定家「来ぬ人を~」 ‐続・禁じられた恋愛 授業外学習の指示(予習・復習・課題等) 自分の好きな和歌は暗唱できるように、日々口ずさむ癖をつけましょう。 評価方法・評価基準 コメントカード(30%)+小テスト(10%)+期末レポート(60%) 授業への参加40%、期末筆記テスト60%の評価配分によ る。 履修条件・留意点及び受講生に対する要望 質問は大歓迎です。教員を「困らせる」質問をお待ちしています。 購入必須テキスト(授業内で配付するプリント類を除く) 無し 参考文献・作品等(購入不要:より深く授業内容を理解するための有用資料) 尾崎雅嘉『百人一首一夕話』(ひゃくにんいっしゅひとよがたり) 岩波書店 杉田圭『超訳 うた恋』 メディアワークス 参考WEBサイト(サイト名・URL) 特になし
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