レポート課題

計測情報処理論レポート課題
2016
提出期限 7月22日(金)
担当 篠田裕之
紙のレポートを基盤棟 篠田 の教員ボックス(317)に提出
1 運転中のドライバーの姿勢・動作を画像計測するシステムを考える.変動する環境光の影響を受け
ることなく,ドライバーの表面反射率のパターンを計測したい.どのような工夫が考えられるか?
2 抵抗 R の両端に発生する電圧 s (t) [V] を観測する.信号は t = 0 から T [s] まで T 秒間継続し,そ
の T 秒間の波形を観測する.信号は未知の変数を A として s (t) = A (t) で書かれるものとし, (t) は既
知であって, (t) の実効値は 1 V とする.また  (t) の帯域は有限であり,信号の帯域における雑音の
密度を α [W/Hz] とする.未知変数 A の推定精度はどのように与えられるか?
3 ある透明な結晶の内部にハーフミラーを作成し,光の干渉を利用し
て x,y,z 3方向のハーフミラー間隔の変化 dx,dy,dz [m]を測定でき
るようにした.この間隔変化と,x,y,z 軸に垂直な面に加わる垂直応
力 sx,sy,sz [Pa] との関係は
 dx 
 1
  1
dy    k
d  E  k
 z

k
1
k
sx
 k  s x 
 
 k  s y 
1  s z 
D0  d x
のように与えられるものとして以下の問いに答えよ.ただし k は定数であり, 0  k  0.5 とする.
(1) 間隔変化 dx,dy,dz の測定誤差はいずれも±e [m] であり,互いに相関はないものとする.垂直応
力を成分とするベクトル ( sx,sy,sz ) を,方向 ( a,b,c ) に投影した成分
s = asx + bsy + csz
(a2 + b2+
c2 = 1) が知りたい場合,投影方向によって測定精度が異なる.測定精度が最も高くなる方向と低くな
る方向を答えよ.
(2) 応力 si (i = x, y, z) は p から q までの値を自由にとるものとする.この計測システムによって同定可
能な応力の状態数は,何ビットの情報量に相当するか.なお,e は測定値に対し十分小さいと考えてよ
い.
4
音響ビームを放射し,その反射波の到達時刻によって壁までの距離を測定する.観測信号波形は,
実効値 s = 1 V,周波数 f = 100 kHz,持続時間 T = 1 ms の正弦波のバーストである.ノイズは音響信号
とは無相関な白色雑音が信号出力に加算されるものとし,そのノイズ密度は ρ = 1 m V / Hz である.こ
のとき距離推定精度の理論限界はどのように与えられるか?
なおビームは一定速度 c = 340 m/s で進
行するものとし,温度変動,風,ビームの広がりの影響は考慮しなくてよい.
L
壁
超音波送受信器