感染管理認定看護師のためのキャリアディベロップメント講座( 感染管理認定看護師のためのキャリアディベロップメント講座(2016 年度) 講義概要 ◎ 前期 第 1 日 2016 年 9 月 17 日(土) 第 1 時限(13:35~15:05) 『サーベイランス①~データ活用の実際~ サーベイランス①~データ活用の実際~』 ~データ活用の実際~』 講師:聖路加国際病院 坂本史衣 講義概要:坂本先生からのメッセージ 眠ったままのサーベイランスデータは宝の山です。そこから感染対策を評価し、改善する ための沢山の指標を生み出すことができます。これらの指標は、耐性菌対策、医療器具関 連感染対策、手術部位感染対策を推進するエンジンになります。サーベイランスデータを 活かす具体的な方法について解説します。 第 2 時限(15:20~16:50) 『サーベイランス②~薬剤耐性菌サーベイランス情報の解釈と活用 サーベイランス②~薬剤耐性菌サーベイランス情報の解釈と活用~ 薬剤耐性菌サーベイランス情報の解釈と活用~』 講師:国立感染症研究所 鈴木里和 講義概要:鈴木先生からのメッセージ 「薬剤耐性菌対策」と一口で言っても、次々と新しい耐性菌が出現するうえ、多種多様 な耐性菌ごとに対策の注意点が異なるなど、施設内感染対策の担当者にしてみると厄介 な分野かもしれません。薬剤耐性菌対策の基本的な考え方を、厚生労働省院内感染対策 サーベイランス事業(JANIS)検査部門のデータをもとに解説することで、その心の負 担を少しでも軽くできればと思います。 第 3 時限(17:05~18:35) 『疥癬』 疥癬』 講師:つばさ在宅クリニック他 牧上久仁子 講義概要:牧上先生からのメッセージ 使いやすく効果の高い薬剤が保険適応となり、疥癬対策の環境は改善した。しかし現場 では、いまも適切とは言いがたい対応がなされている。筆者は多くの施設で行われてい る「対策」はもっと簡略化できると考えている。本講では長年疥癬の疫学・感染防御に 関わってきた経験を元に、疥癬対策のコツを根拠を示しながら解説する。 1 前期 第 2 日 2016 年 9 月 18 日(日) 第 1 時限(8:30~10:00) 『感染症学 感染症学』 講師:国立国際医療研究センター病院 忽那賢志 講義概要:忽那先生からのメッセージ 近年、耐性菌の増加が問題になってきています。これまでの MRSA や VRE などのグラム陽 性菌の耐性菌だけでなく、ESBL 産生菌や CRE などのグラム陰性菌の耐性菌の増加も深刻 です。我々、医療従事者にできることの一つとして抗菌薬適正使用が挙げられます。こ のレクチャーでは会場の皆さんと一緒に「果たして抗菌薬適正使用とは何か」 「抗菌薬適 正使用を阻むものは何か」について検討したいと思います。 第 2 時限(10:15~11:45) 『臨床微生物学』 臨床微生物学』 講師: 西神戸医療センター 山本剛 講義概要: 山本先生からのメッセージ 「微生物学が“好き”という看護師さんが居れば教えてください。 」と尋ねるほど微生物 は看護師にとっても苦手であり、できれば避けて通りたい学問であり知識では無いでしょ うか。しかし、感染防止対策を確実に抑えたい場合、対象となる微生物が何か知らないと いけません。今回は少しでも苦手意識が薄れるような内容で微生物検査の紹介をしていき たい。 第 3 時限(12:35~14:05) 『サーベイランス③』 サーベイランス③』 講師:東京医療保健大学大学院 比江島欣愼 講義概要:比江島先生からのメッセージ サーベイランスは医療の質を評価するツールであり,その評価においては疫学・統計学の 知識が必要不可欠です。特にサーベイランスは観察研究になるため,因果推論における交 絡バイアスや因果の指標について正しく理解しておくことが重要です。本講義では,交絡 バイアス,リスク比,オッズ比などの指標,割合や率の違いなどを解説します。 第 4 時限(14:20~15:50) 『ワクチン』 ワクチン』 講師: 川崎市健康安全研究所 岡部信彦 講義概要:岡部先生からのメッセージ ワクチン感染症予防の重要なツールです。しかしワクチンをやらなくても感染症にかから ない人、ワクチンを受けても感染症にかかってしまう人もいます。中には重症な副反応 が出現することあります。医療関係者には、ワクチン接種が強く勧められています。し かしワクチンで防げるといわれるような感染症は、インフルエンザを除けば、最近では あまりみなくなりました。本当にワクチンはいりますか?そんな疑問に答えられるよう な講義にしたいと思っています。 2 ◎後期 第1日 2017 年 1 月 7 日(土) 第 1 時限(13:35~15:05) 『プレゼンテーションの手法』 プレゼンテーションの手法』 講師:聖路加国際大学 大出幸子 講義概要:大出先生からのメッセージ 業務改善への取り組みや研究成果の発表を学会などで行う際プレゼンテーションのコツ やパワーポイントの作成の方法について講義いたします。 第 2 時限(15:20~16:50) 『結核』 結核』 講師:感染症コンサルタント 青木眞 講義概要:青木先生からのメッセージ 結核に悩まされる理由は大きく 2 つあります。1 つは診断の難しさです。結核は梅毒と同 様に、その臨床像は殆ど免疫反応が作るため多岐にわたります。 「典型的な臨床像は無い」 という整理が重要です。2 つめの理由は長年、行われてきた微生物名による施設の役割分 担です。(例:結核療養所) 患者さんは、自分が罹患した微生物の種類により病院を選択しません。そして「結核を 診ない病院」に務める医療従事者は結核の診断ができないのです。 第 3 時限(17:05~18:35) 『病院建築と感染対策』 病院建築と感染対策』 講師:鹿島建設株式会社 郡明宏・工学院大学 筧淳夫 郡明宏 講義概要:郡先生・筧先生からのメッセージ 病院設計者の立場から、実際の設計事例を基に、感染制御にかかわる建築・設備の考えを 紹介します。また、病院の新築・改修計画時における ICRA の対応や、通常の環境ラウン ド時における設計者・施工者とのかかわり方について、どのようなタイミングで何を議論 すべきか等を解説する予定です。 3 ◎後期 第 2 日 2017 年 1 月 8 日(日) 第 1 時限(8:30~11:45) 『サーベイランス④~ サーベイランス④~SSI ④~SSI サーベイランス~』 サーベイランス~』 講師:山形大学医学部附属病院 森兼啓太 講義概要:森兼先生からのメッセージ SSI サーベイランスを行う皆さん自身をイメージして頂き、ロールプレイング風のストー リーで演習を行います。2013 年と 2014 年にこのような形式で演習を行い、好評を得まし た。今回も、作中の人物になりきって、SSI サーベイランスを実践してみましょう! 第 2 時限(12:35~14:05) 『消毒』 消毒』 講師:宇部フロンティア大学 尾家重治 講義概要:尾家先生からのメッセージ 熱(熱水,蒸気),電子レンジ,紫外線,および噴霧やくん蒸などによる消毒法について述 べます。 第 3 時限(14:20~15:50) 『感染制御をめぐるトピックス』 講師:東京医療保健大学 大久保憲 講義概要:大久保先生からのメッセージ その時点での感染制御にかかわるトピックについてお話しする予定です。 4
© Copyright 2025 ExpyDoc