海外安全対策情報平成２８年度第１四半期１治安情勢及び一般犯罪の傾向（１）治安情勢内政上特に大きな問題もなく政情は安定しており，治安に悪影響を与える勢力等の存在も確認されていない。（２）一般犯罪の傾向当地では，観光旅行者を標的とした窃盗（ひったくり，置き引き,車上ねらい等）が散発的に発生している。なお、窃盗犯は、麻薬中毒者が麻薬を購入する金ほしさに犯すことが多いとされている。また，島外からの移民が強盗，傷害事件のほか，強姦等の凶悪犯罪に関与している例があり，問題視されている。２邦人被害事案（１）置き引き４月９日，女性観光客がグアム空港に到着後バッグを置き、その場を離れ戻ってみると旅券，カード，現金が入っていたバッグごと無くなっていた。（２）置き引き４月２２日，男性観光客がホテルのビーチベッドの横に旅券の入った荷物を置き，寝そべっていたとき，何者かが荷物をつかんで走って逃走した。（３）置き引き５月１９日，男性観光客がレストランのトイレに行き，５～１０分席を離れたすきに席に置いていたバッグから現金とパスポートだけが抜き取られていた。（４）不動産トラブル６月２日，邦人女性が日本からインターネットでグアムの賃貸物件を申込んだ。契約期間は１年で，前金１，８００ドルを支払ったが，実際に物件を尋ねると，別人が住んでいた。（５）置き引き６月８日，男性観光客がビーチチェアにバックを置いたままその場を離れ，１５分後に戻った時にバックが無くなっていた。（６）車上荒らし６月１８日，男性観光客がイパオビーチの駐車場にて，レンタカーに全ての荷物を置き，車のドアをロックし鍵をタイヤの下に置いた。海で１時間程泳いで車に戻るとノートパソコンと旅券が入ったブリーフケースが紛失していた。３凶悪犯罪等の発生状況（１）強盗４月１０日午前７時ころ，パチンコ店で拳銃を使った強盗事件が発生し，犯人はレジの係員から約千ドルを奪って逃走。指名手配されていた犯人は４月１５日に逮捕された。（２）ひったくり４月２０日午後１０時ころ，道を歩いていた観光客のカップルの女性が、背後から見知らぬ男にショルダーバッグをひったくられ，犯人は逃走。カップルは草むらに隠れようとしていた犯人に追いつき口論となった。たまたまそれを見ていた非番の警察官が，犯人を取り押さえ逮捕に協力した。（３）窃盗４月２０日，グアムレースウエイパークの窓ガラスが割られ，高級自転車、カメラ等が盗難され，監視カメラの映像をインターネットで公開した結果，容疑者の父親が自分の息子を認識し，本人に問いただしたところ，事実を認めたため警察に出頭した。息子と共犯者が逮捕された。（４）強盗５月３０日午後１０時半ころ，ジョニアの Mijin マートに強盗が入った。犯人は，覆面をした男でナイフを振りかざしながらレジ係を脅し，レジから１，０００ドルを奪い逃走。レジの女性は，手に切傷を負った。４テロ・爆弾事件発生状況当該情報には接していない。５誘拐事件発生状況当該情報には接していない。６対日感情当地は観光業が主たる産業であり，歳入全体の約６割が観光業によるものであることから，外国人を排斥しようとする風潮は見られない。昨年の日本からの年間来訪者数は約７７万人で，全体の約６割を占めていることもあって，一般的に対日感情は良好である。７日本企業の安全に関わる諸問題特になし。