Vol.314 ブレグジットの余波、IMF世界経済見通し下方修正

2016年
7月21日号
Vol.314
ブレグジットの余波、IMF世界経済見通し下方修正
 世界経済見通し
6
4
%
6.5 6.6
3.2
3.1
2
1.9
2.4 2.2
1.9
1.8
1.51.6 1.7
4.1 4.1
0.50.3
0
-2
ロシア
-1.8 -1.2
-3.3
ブラジル
-3.8
中国
新興国
日本
英国
ユーロ圏
-4
2016年4月予想(左)
2016年7月予想(右)
米国
先進国で最も大きく下方修正されたのが、ブレ
グジットの震源地英国です。4月時点から2016
年は0.2%、2017年は0.9%それぞれ下方修正
されました。内需がこれまでの見通しより大幅
に弱まると予想しています。
ユーロ圏は、2016年は0.1%上方修正されてい
ますが、2017年は0.2%下方修正されました。
(時点:2016年4月(左)、2016年7月(右)の2時点比較)
8
先進国
 ブレグジットの余波
■IMFの主な国・地域の2016年経済成長見通し
世界
国際通貨基金(IMF)は、7月19日最新の世界
経済見通しを公表しました。
世界全体の成長見通しは2016年に3.1%、
2017年に3.4%とし、4月時点の予想からそれ
ぞれ0.1%下方修正しました。理由として、英国
の国民投票後の不確実性の高まりが指摘され
ています。
またIMFは、英国の国民投票より前の時点で
は、世界成長率予想を小幅に上方修正する方
針だったことも明らかにしました。
年初来の株価の値動きを見ても、新興国株式
は、先進国株式を上回って推移しています。新
興国に対する見方が変わってきた可能性も考
えられ、今後の動向に注目です!
出所:IMF のデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
■新興国株式、先進国株式の年初来の株価推移
日次、現地通貨ベース、2015年12月31日=100として指数化、
期間:2015年12月31日~2016年7月15日
 新興国は上方修正も
先進国全体では下方修正されるなか、新興国
全体では2016年2017年とも4月時点の予想か
ら横ばいでした。ブラジル、ロシアは共に上方
修正され、中国もブレグジットの影響は限定的
とされ、2016年の見通しは4月時点から若干上
方修正されました。
※新興国株式:MSCI 新興国株価指数、先進国株式:MSCI 世界株価指数、
すべて配当込み 出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
※MSCI 指数は、MSCI が開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有
権その他一切の権利は MSCI に帰属します。また MSCI は、同指数の内容を変更
する権利および公表を停止する権利を有しています。
●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市
場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績
は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全
性、使用目的への適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることが
あります。●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護
機構の対象ではありません。●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。●当資料に掲載されているいかな
る情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。