行政事業レビュー(公開プロセス)の結果 産地リスク軽減技術総合対策事業 廃止 〈評価結果〉 「廃止」 〈主な選択の理由・根拠〉 「事業全体の抜本的な改善」を選択した委員 ・基本的な政策(地球温暖化対策)の精神は理解できるが、実施事業は適切と言えないのではないか。 ・「持続的な産地リスクづくり」という名の下に、種々の事業が総花的に取り込まれており事業の選択と集中がなされ ていない。 ・アウトカムが技術数、モデル地区数等、単なる結果のみで、成果の有無が評価できない。 ・本来民間が自律的に行う段階まで補助金を出す必要がない。 「廃止」を選択した委員 ・目標が総花的でかつ民間に対する逆インセンティブではないか。 ・リスク軽減を目的としながら、リスクが指標になっていない。 ・共済制度もリスクを軽減しており、本事業がさらにリスクをカバーすべきなのか。 〈とりまとめコメント) ○事業の課題や問題点 ・実施事業が不十分、不適格だと思う。 ・定量的指標がない。 ・他の事業との重複も想定される。 ・効果の測定が不明確。 ・この領域は国が関与する段階ではない。 ・アウトカムがリスクを表現しておらず、事業の成果が正しく捉えられていない。 ・国の役割を逸脱。 ○事業の改善の手法や見直しの方向性 ・民間に任せる部分は任す。 ・事業の選択と集中をより進める。 ・民間との棲み分けを再点検し、再度考え直すべき。 ・既に分析ができている異常気象等の対策を現場に浸透させることに力を入れるべき。 ・本事業が「リスク軽減」を名称に掲げるなら、リスクを示すアウトカムが必要。 ・裨益の範囲が狭く、民間に委ねるべき。 ・国は基礎研究、インフラ整備に重点を注ぐべき。 ◇ 評価結果 現状通り 事業内容の一部改善 事業全体の抜本的な改善 廃止 0 0 2 4 名 名 名 名 ※当初は「事業全体の抜本的な改善」3名、「廃止」3名であったが、 議論の結果、上記表の結果に変更となった。 (外部有識者の主なコメント) ○当該選択の理由・根拠 【事業全体の抜本的な改善】 ・基本的な政策(地球温暖化対策)の精神は理解できるし、重要だとは思う。但し、実施事業は適切と言えないの ではないか。 ・「持続的な産地づくり」という名の下に、種々の事業が総花的にとり込まれており、事業の選択と集中がなされ ていない。 ・民間でやれる事業にまで補助金が出されている。 ・アウトカムが技術数・モデル地区数等単なる結果のみで、成果の有無が評価できない。 ・試験研究機関の既存予算事業もしくは国からの委託事業で、事業目的は達成できるのではないか。 ・本来民間が自律的に行う段階まで補助金を出す必要がないものと思料。 【廃止】 ・目的が総花的で、かつ民間に対する逆インセンティブではないか。 ・予算規模もあまり大きくないので、いったんリセットすべき。 ・農業は他の産業に比べて気候による影響が大きいことはわかるが、農業共済や自治体の救済制度などリスク が起きた時のセーフティネットは整っている。さらにリスク軽減のための分析も農水省が行っている。その先は農 家と民間企業の世界の話。 ・リスク軽減を目的だとしながら、リスクが指標になっていない。 ・裨益の範囲が事業者に集中しており、国費によって実施すべきかが疑問。 ・農業共済制度もリスクを軽減しており、本事業がさらにリスクをカバーすべきなのか。 ○事業の課題や問題点 【事業全体の抜本的な改善】 ・実施事業が不十分、不適格だと思う。 ・事業の目標設定が不十分。 ・「持続的な産地づくり」という名の下に、種々の事業が総花的にとり込まれており、事業の選択と集中がなされ ていない。 【廃止】 ・定量的指標がない。27年度予算の2割がひとつの県の震災対応型燃油タンクへの半額補助で適切か。 ・他の事業との重複も想定される。 ・効果の測定が不明確。 ・この領域は国が関与する段階ではない。 ・アウトカムがリスクを表現しておらず、事業の成果が正しくとらえられていない。 ・前身事業の効果を総括しないままに、新事業に衣替えがなされている。 ・国の役割を逸脱。 ○事業の改善の手法や見直しの方向性 【事業全体の抜本的な改善】 ・適格な事業を選択すること。 ・民間にまかせる部分は任す。 ・事業の選択と集中をより進める。 ・本事業により確立した技術が農業の生産性等にどのように効果が表れたのか、具体的に判るようにすべきで ある。 【廃止】 ・民間との棲み分けを再点検し、再度考え直すべき。 ・既に分析ができている異常気象等の対策を現場に浸透させることに力を入れるべき。 ・本事業が「リスク軽減」を名称に掲げるならば、リスクを示すアウトカムが必要。効果測定を行うべき。 ・裨益の範囲が狭く、民間に委ねるべき。 ・国は、基礎研究、インフラ整備に重点を注ぐべき。
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