仕様書等 [PDF 577.1 KB]

(別添2)
平成 28 年度湖沼水質保全対策調査検討業務 仕様書
1. 業務の目的
湖沼の水質は徐々にではあるが改善も見られるものの、湖底の貧酸素化や水草の繁茂、利水
障害、漁獲高の減少といった課題も見られ、現在の環境基準項目の達成状況だけでは水環境
の現状が国民にわかりにくく、水環境保全施策の推進等につながらないとの指摘がある。
このため、湖沼水環境の目標や評価を国民にわかりやすいものとするため、新規基準等とし
て底層溶存酸素量、沿岸透明度が追加された。
本業務は、これら新規基準等の設定に伴う対策の実施に資するため、それぞれの項目への
栄養塩等の影響要因及び影響程度を明らかにし、湖沼水質保全対策の効果的な実施手法につ
いて整理・検討するとともに、対策等の推進に必要な制度等を検討し、水質環境基準の達成率
の向上及び、望ましい湖沼水環境実現に寄与することを目的として実施するものである。
2. 業務の内容
(1) 業務の適切、円滑且つ確実な実施を図るための措置
請負者が、契約書及び仕様書並びに環境省担当官の指示等に基づき、業務を適切、円滑且
つ確実に実施するため、以下の措置を図るものとする。
1)計画・準備
請負者は、契約締結後、提案書における業務実施計画書に基づき、誠実に業務を実施する
こと。
また、業務実施計画書に変更があった場合は、速やかに、環境省担当官と協議し、その指示
に従うこと。
2)打合せ協議
請負者は、業務開始時、中間時(3回程度)、業務完了時において、計5回程度打合せ協議を
行うものとする。その際に、業務の実施状況等について、契約書、仕様書、業務実施計画書、そ
の他環境省担当官の指示等に沿って、環境省に報告すること。業務開始時・業務完了時は、原
則として、実務的な責任者(管理技術者)が行うこと。なお、業務完了時における報告について
は、履行期限までに充分な余裕をもって行うこと。
また上記の報告のほか、業務の実施状況に応じて、必要な報告を環境省担当官へ行うこと。
3)打合せ等の記録、保管
請負者は、環境省担当官との打合せ内容、環境省担当官からの指示事項と対応内容を記録
し、保管するとともに、環境省担当官の求めに応じ提出すること。
(2) 新規基準等に対応する水質保全対策に関する検討
1)指定湖沼における底層溶存酸素量及び沿岸透明度に関する影響要因の検討
琵琶湖について、「平成 27 年度湖沼水質保全対策調査検討業務」(以下「平成 27 年度業務」
という。)で検討した水質シミュレーションモデルを用いて水質汚濁のメカニズムの解析及び精
査を行う。また、霞ヶ浦、中海、宍道湖、諏訪湖、釜房ダムについて、平成 27 年度業務で得られ
た当該5湖沼の成果を踏まえ、水質汚濁のメカニズムについて精査を行う。
影響要因の検討は、底層溶存酸素量・沿岸透明度及びこれらを制御する水質項目と、これま
でに実施されてきた湖沼水質保全計画の施策との関係性について整理した上で行うこととす
る。
なお、検討に使用する水質シミュレーションモデルは、平成 27 年度に構築したモデルと同等
以上とする。
-1-
2)効果的な水質保全対策の検討
平成 27 年度業務にて解析した湖沼の検討結果、及び 2(2)1)で解析した各湖沼の水質汚濁
メカニズムの解析結果等を踏まえ、6 指定湖沼(霞ヶ浦、中海、宍道湖、諏訪湖、釜房ダム、琵
琶湖)について、効果的な水質保全対策を適用した場合の効果予測を 2(2)1)と同じ水質シミ
ュレーションモデルを用いて定量的に評価・整理した上で、全国の湖沼の効果的な水質保全対
策の検討の参考となるよう整理する。
なお、既存の水質保全対策の効果の程度について、以下の観点で整理・検討を行う。
①水質保全対策は、底層溶存酸素量・沿岸透明度の改善に資する内容とする。
②底層溶存酸素量・沿岸透明度及びこれらを制御する水質項目と、これまでに実施されてきた
湖沼水質保全計画の施策との関係性について整理した上で行うものとする。
3)モデル事業の整理とモデル事業選定委員会の運営補助
環境省が地方自治体に委託(公募)して別途実施している「湖沼溶存酸素量及び沿岸透明
度改善モデル事業」(以下「モデル事業」という。)について、以下の整理等を行う。
①モデル事業に関する調査結果の整理
平成 28 年度に実施するモデル事業(2件程度)について、環境省より提供する概要及び調査
結果を整理する。
②モデル事業に関する効果の評価と課題の整理
(2)3)①の結果を踏まえ、水質改善効果を評価するものとする。この際、対策前後(もしくは
有無)の水質状況の変化(除去率等)などに着目する。また、改善対策の実施に伴う影響が何
かあれば、その発生状況と要因の分析を行い、課題の整理を行うものとする。
③モデル事業選定委員会の運営補助
環境省が平成29 年度のモデル事業の採択に係る評価軸や方向性を検討し助言・選定のた
めに実施する「モデル事業選定委員会」について、委員との連絡調整、会議場の確保、議事
録作成等の運営補助を行う。なお、モデル事業選定委員会は(5)の検討会と同日、同会議
場、同じ委員にて開催する。
(3) 新規基準等に対応する水質保全対策の手引き(素案)の作成
平成 27 年度業務の検討結果及び 2(2)において検討を行った指定湖沼及びモデル湖沼の
成果等を踏まえ、環境省担当官と協議の上、地方公共団体が新規基準等にかかる水質保全
対策を検討する際に役立つ手引き(素案)を作成する。
(4) 湖沼水質保全制度等の検討
1)湖沼水質保全制度の検討
湖沼水質保全制度に関して、平成 27 年度業務の検討結果を踏まえ、望ましい湖沼水環境
に寄与する湖沼水質保全制度について検討を行う。
また、平成 27 年度業務の検討結果を踏まえ、規制レビューに向けた資料を精査するととも
に、水部会等への説明のための資料の作成を行う。
2)地域の望ましい湖沼水環境実現の手引き(案)の作成
平成 27 年度業務において検討を行った「地域の望ましい湖沼水環境実現の手引き(原案)」
について精査を行い、自治体担当者等が使いやすい手引き(案)を作成する。
手引き(案)の作成に当たっては、理解しやすく、実践しやすくなるような内容や記述方法を
工夫・採用する。また、これらの検討に際しては、自治体担当者等の意見を聴取し、手引きに
反映させることとする。
(5) 専門家からなる検討会の設置・運営
(2)~(4)の検討等を行うに当たり、学識者で構成された検討会の意見を踏まえ検討するも
-2-
のとし、検討会は3回程度、東京 23 区内で開催する。
請負者は、検討会運営に関する主要な作業及び一切の庶務を行うものとし、具体的には次
に掲げる業務を実施する。なお、検討会委員としては、別記(8名程度:3~6 級程度)を想定し
ており、開催に当たっては環境省担当官の指示に従うものとする。
1)委員等へ委嘱手続きの実施
委員等へ検討会への参画を依頼し、本人の承諾及び所属機関の同意を得る委嘱手続きを
行うこと。
2)検討会用資料の作成
事前に環境省及び委員と調整の上、検討会資料を作成する。(1 回当たり A4 版 100 頁、20
部程度)
3)検討会情報の取りまとめ及び参加者との連絡調整
委員(8名程度を想定)に対して、出席依頼・会合関連情報等の発送と返答の督促、出欠関
連情報の取りまとめ等を行う。
4)会議場の確保及び会議設備の設置
検討会開催に際しては、(2)3)③のモデル事業選定委員会とあわせて、会議場(半日、30
人以下を想定)を確保し、会場借料は請負者が
負担する。
また、事前に会場のレイアウト案の配置図を作成して環境省担当官に示し、指示に従って適
宜修正等を行いながら、会場のレイアウトを決めるとともに、お茶を手配する。その他適宜必
要とされる会議設備の詳細については環境省担当官と協議の上決定する。
5)旅費謝金の支払い
委員の会議場までの交通費・日当等については、請負者が負担する。交通費・日当等の支
払い額に関しては、「国家公務員等の旅費に関する法律」に準ずるものとする。
また、謝金は委員 1 人に対して 1 日当たり 17,700 円を支給すること。
6)議事録の作成
検討会の議事録を作成し、会合終了後、速やかに環境省担当官へ提出すること。
(6)中央環境審議会等での説明資料の作成補助
(2)~(4)の検討結果を取りまとめて、中央環境審議会等での議論に資するため、説明資料案
(A4版 20 頁程度)を提案し、環境省担当官の指示のもと、資料を作成する。また、中央環境審議
会等における指摘をふまえ、(2)~(4)の検討内容に必要な見直しを行うものとする。
3. 業務履行期限
平成 29 年3月30日まで
4. 成果物
報告書 20 部(A4版全体 300 頁程度)
報告書には概要版(資料(日本語、A4版 20 頁程度)とパワーポイント(スライド 10 枚程度))、英
語版(A4版 20 頁程度)を含める。
報告書、概要版、英語版の電子データを収納した電子媒体(DVD:5 枚)報告書等(業務上発生
するパンフレット・冊子等の印刷物を含む。)及びその電子データの仕様及び記載事項は、別添
によること。
提出場所 環境省 水・大気環境局 水環境課
-3-
5.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以下「著作権等」
という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)請負者は、自ら政策・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格権を行使しないものと
する。
(3)成果物に含まれる請負者又は第三者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」という。)の
著作権等は、個々の著作者等に帰属するものとする。
(4)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作物の使用に必
要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。
6.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその実施方法及び管理
体制について環境省担当官に書面で提出すること。
(1) 請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密性の格付け
に応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官からの指示に応
じて適切に取り扱うこと。
(2) 請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履行が不十分と
見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキュリティ事故が発生したときは、必
要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対策に関する監査を受け入れること。
(3) 請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要になった場合に
は、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官からの指示に応じ
て適切に廃棄すること。
(4)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報告すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
7.その他
(1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、あるいは本仕
様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議しその指示に従うこと。
(2)会議運営を含む業務
会議運営を含む業務にあっては、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年2
月2日閣議決定。)の「会議運営」の判断の基準を満たすこと。
-4-
(3)本業務の参考となる以下の報告書については、環境省担当官を通じて貸与する。
貸与場所は、環境省水・大気環境局水環境課とする。
①「平成 25 年度湖沼流域水循環健全化検討委託業務報告書」
②「平成 25 年度湖沼水質保全施策検討委託業務報告書」
③「平成 26 年度湖沼水質保全対策検討業務報告書」
④「平成 27 年度湖沼水質保全対策検討業務報告書」
-5-
(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年2月2日閣議決定。
以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。
なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表 3 参照)及び「オフセット印刷又はデジタル印刷の工程
における環境配慮チェックリスト」(基本方針205 頁、表4 参照)を提出するとともに、印刷物にリサイク
ル適性を表示する必要がある場合は、以下の表示例を参考に、裏表紙等に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基準にしたがい、
印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作製しています。
な お 、 リ サ イ ク ル適性が 上記と異な る場合は環境省担当官と協議の上、 基本方針
(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に適切な表示を行うこ
と。
英語サマリーについては、以下により作成すること。
(1)以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。
①環境用語和英対訳集(EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/)
②法令用語については、日本法令英訳プロジェクトの標準対訳辞書
(http://www.japaneselawtranslation.go.jp/)
(2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペースは使用しないこと。
特に以下に注意すること。
・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」
・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’」→「'」、「-」→「-」
・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4 文字にしない。二度目以降は化学記号の
みでも可。例:carbon dioxide (CO2)
・環境省の略称は「MOE」(大文字)
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章;ワープロソフト Justsystem 社一太郎(ファイル形式は一太郎 2011 以下)、又は Microsoft 社
Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下)
・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
(3)(2)による成果物に加え、「PDF ファイル形式」による成果物を作成すること。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R とする。事業年度及び事業名称等を収納ケース及び
DVD-R に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。
3.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償で速やかに必
要な措置を講ずること。
-6-
別記
検討委員(案)
名 前
所
属
出 発 地
旅費
謝金
検討委員1
筑波大学
筑波大学中央
○
(日帰り)
○
検討委員2
(国研)国立環境研究所
環境研究所
○
(日帰り)
×
検討委員3
(国研)土木研究所
土木研究所
○
(日帰り)
×
検討委員4
島根県保健環境科学研究所
松江しんじ湖温泉
○
(日帰り)
◯
検討委員5
(国研)農業・食品産業技術総
農林団地中央
合研究機構
○
(日帰り)
×
検討委員6
横浜国立大学大学院
屏風浦
○
(日帰り)
○
検討委員7
信州大学山岳科学研究所
信州大学前
○
(日帰り)
○
検討委員 8
滋賀県琵琶湖環境科学研究
大津京
センター
○
(日帰り)
×
-7-
(別添3)
平成 28 年度湖沼水質保全対策調査検討業務
に関する提案書作成・審査要領
環
境
省
本書は、平成 28 年度湖沼水質保全対策調査検討業務に関する提案書の作成、審査等の
要領を提示するものである。
Ⅰ
提案書作成要領
1.提案書の構成及び作成方法
以下に、
「平成 28 年度湖沼水質保全対策調査検討業務に関する提案書の評価基準表」
(以下「評価基準表」という。)から「評価項目」及び「要求要件」を転載する。
評価項目
大項目
中項目
0 仕様書の遵守
要求要件
小項目
1 業務の基本方針
仕様書に規定する業務の目的や作業事項に
反し、又は矛盾する提案がないこと。
仕様書を踏まえ、業務の実施に当たっての
基本方針を記述すること。
2 業務の実施方法
2.1 仕様書2.(2)1)の業務内 水質汚濁のメカニズムに関する解析及び精
容
査の方法を提案すること。
2.2 仕様書2.(2)2)の業務内 水質シミュレーションモデルを用いた水質
容
保全対策の定量的な評価・整理方法を提案す
ること。
2.3 仕様書2.(3)の業務内容
新規基準等に対応する水質保全対策の手引
き(素案)の作成に当たって、地方公共団体
にとって役立つ整理方法を提案すること。
2.4 仕様書2.(4)2)の業務内 地域の望ましい湖沼水環境実現の手引き
容
(案)の作成に当たって留意する点を提案す
ること。
2.5 追加的業務の提案
本業務の目的を達成するために必要と考え
られる追加的業務の提案があれば、具体的に
記述すること。
-8-
3 業務の実施計画
仕様書及び追加的業務(提案がある場合)に
係る作業事項を作業進行予定表にまとめるこ
と。
4 業務の実施体制
4.1 執行体制、役割分担等 業務の実施体制について、責任者の氏名・役
職、従事者の役割分担、従事者数、内・外部
の協力体制等を表にまとめること。
4.2 従事者の実績、能力、資 業務に従事する者の類似業務(湖沼の水質保
格等
全対策に係る調査及び検討に関する業務)の
実績、本業務に関係する能力の資料、資格等
を明示すること。
また、本業務に従事する主たる担当者の業務
従事期間中における本業務以外の手持ち業務
の状況を記載すること。
5 組織の実績
過去に類似業務(湖沼の水質保全対策に係る
調査及び検討に関する業務)の実績があれば
、業務名、それぞれの概要等を記載すること
。
6 組織の環境マネジメントシステム認証
取得状況
ISO14001、エコアクション21、KE
S、エコステージ、地方公共団体による認証制
度等のうち、第三者による環境マネジメント認
証取得の有無、有の場合は認証の名称を記載し
、証明書の写しを添付すること。ただし、開札
する時点において認証期間中であること。
提案書は、上記評価項目に基づき、次に従って作成すること。
1)「はじめに」の項を冒頭に設け、「本書は、平成 28 年度湖沼水質保全対策調査検
討業務に係る仕様書に基づき、その実施方法等に関する提案を行うものである。本
業務の実施に当たっては、同仕様書を遵守し、本提案書をその実施計画書と位置づ
けて行うものとする。」と必ず記載すること。
このため、提案書の作成に当たっては、仕様書に反し、又は矛盾する事項がないか
十分に点検すること。なお、提案書が仕様書に反し、又は矛盾すると認められたと
きは、評価項目「0 仕様書の遵守」に基づき、当該提案書は不合格となる。
2)「はじめに」以下は、上記評価項目に従い「業務の基本方針」から「組織の環境
-9-
マネジメントシステム認証取得状況」までの各評価項目を目次とし、それぞれの要
求要件に基づき提案書を作成すること(別添様式参照)。記述上の必要性に応じ、
各評価項目内を細分化して目次立てすることは差し支えない。
3)提案書に詳細に記載するよりも添付資料を参照した方がわかりやすい事項につい
ては、提案書中に「△については、別添資料○参照」と記載して、資料添付を行う
ことは差し支えない。ただし、添付資料が大部にわたる場合は、必ずその要点を提
案書中に記載すること。「評価項目」及び「要求要件」との関係が容易にわかり難
い添付資料は、添付されなかったとみなすことがある。
4)提案書は、難解な専門用語には注釈を付す等、専門家以外でも理解でき、審査可
能なように平易な記述に努めること。
2.提案書様式、提出部数等
提案書は、別添様式を踏まえて作成すること。記載上の必要に応じて様式を変更し
ても差し支えないが、様式の変更は必要最小限にとどめること。
提案書は、添付資料を含めて綴じ込んだ1式を5部提出すること。
環境省から連絡が取れるよう、提案書上に連絡先(電話番号、FAX番号及びメー
ルアドレス)を記載すること。
3.留意事項
落札した者が提出した提案書は、仕様書とともに原則としてそのまま契約書に添付
され、本業務の実施計画書になるものであり、確実に実施可能な内容として作成する
こと。提案書に従った履行がなされない場合は、債務不履行として契約解除及び損害
賠償請求の事由となる。
- 10 -
Ⅱ
提案書の審査及び落札決定の方法
1.落札方式及び得点配分
1)落札方式
次の要件を満たしている者のうち、2)によって得られた総合評価点の最も高い
者を落札者とする。
① 入札価格が予定価格の範囲内であること。
② 「評価基準表」中、必須とされた評価項目の基礎点をすべて獲得していること。
2)総合評価点の計算方法
総合評価点=技術点+価格点
技術点=基礎点+加点 (満点200点)
*技術点は、環境省に設置する提案書審査委員会の各委員の採点結果の平均
値を算出し、小数点第三位以下を切り捨てたものとする。
価格点=100×(1-入札価格÷予定価格)
*価格点は、上記式により数値を算出し、小数点第三位以下を切り捨てたも
のとする。
3)基礎点部分の採点
技術上の基準を満たす場合に、当該基礎点全部を得点とする。
4)加点部分の採点
① 配点5点の場合、技術上の基準に基づき、優:5点、良:3点、可:1点、不
可:0点の4段階評価とし、配点に応じて係数をかけて得点を算出する。
② 基礎点がある項目に係る加点部分の「不可:0点」とは、基礎点の基準は満た
す(基礎点は得点)が、加点部分の基準をなんら満たさない場合である。
2.提案書審査(技術点の採点)の手順
1)入札資格を有する者から提出された提案書について、「評価基準表」に基づき、必
須とされた項目の基礎点に係る評価を提案書審査委員会の各委員が行う。各委員の評
価結果を同委員会で協議し、委員会において各必須項目毎に基礎点の獲得の可否を判
断する。すべての必須項目の基礎点を獲得した提案書を合格(基礎点を付与)とし、
それ以外の提案書は不合格とする。
2)合格した提案書について、各委員毎に評価項目の加点部分の評価を行い、基礎点と
合計した採点結果を記入する。各委員の採点結果を委員会で確認し、事実誤認等があ
れば各委員において訂正する。確定した各委員の採点結果の技術点について、その平
均値を算出する。
3.落札決定
2.による技術点に、当該提案書に係る入札価格に基づく価格点を加算し、総合評価
点を算出する。各提案書の総合評価点を比較し、最も高い数値を得た提案書の提出者を
落札者とする。
- 11 -
(別添4)
平成 28 年
支出負担行為担当官
環境省大臣官房会計課長
月
日
殿
住所
商号又は名称
代表者役職・氏名
平成28年度湖沼水質保全対策調査検討業務に関する
提案書の提出について
標記の件について、別添のとおり提出します。
なお、書類の提出に当たり、暴力団排除に関する誓約事項に誓約します。
- 12 -
平成28年度湖沼水質保全対策調査検討業務に関する提案書
提案書作成責任者
(株)○○ △部×課 ○○○
電話番号、FAX番号、メールアドレス
はじめに
本書は、平成28年度湖沼水質保全対策調査検討業務仕様書に基づき、その
実施方法等に関する提案を行うものである。本業務の実施に当たっては、同仕
様書を遵守し、本提案書をその実施計画書と位置づけて行うものとする。
1.業務の基本方針
(作成注)
仕様書を踏まえ、業務の実施に当たっての基本方針を記述すること。
(※)A4版2枚以内とする。
- 13 -
2.業務の実施方法
2.1仕様書 2.(2)1)の業務内容
(作成注)
水質汚濁のメカニズムに関する解析及び精査の方法を提案すること。
(※)A4版1枚以内。複数の事項を提案する場合はそれぞれA4版1枚以内
ずつとする。
2.2仕様書 2.(2)2)の業務内容
(作成注)
水質シミュレーションモデルを用いた水質保全対策の定量的な評価・整理方
法を提案すること。
(※)A4版1枚以内。複数の事項を提案する場合はそれぞれA4版1枚以内
ずつとする。
- 14 -
2.3仕様書 2.(3)の業務内容
(作成注)
新規基準等に対応する水質保全対策の手引き(素案)の作成に当たって、地
方公共団体にとって役立つ整理方法を提案すること。
(※)A4版1枚以内。複数の事項を提案する場合はそれぞれA4版1枚以内
ずつとする。
2.4仕様書 2.(4)2)の業務内容
(作成注)
地域の望ましい湖沼水環境実現の手引き(案)の作成に当たって留意する点
を提案すること。
(※)A4版1枚以内。複数の事項を提案する場合はそれぞれA4版1枚以内
ずつとする。
- 15 -
2.5 追加的業務の提案
(作成注)
本業務の目的を達成するために必要と考えられる追加的業務の提案があれ
ば、具体的に記述すること。
(※)各提案ごとにA4版1枚以内とする。
- 16 -
3.業務の実施計画
(作成注)
仕様書及び追加的業務(提案がある場合)に係る作業事項を作業進行予定表
にまとめること。
時
期
内
(※)A4版1枚以内とする。
- 17 -
容
4.業務の実施体制
4.1執行体制、役割分担等
(作成注)
業務の実施体制について、責任者の氏名・役職、従事者の役割分担、従事者
数、内・外部の協力体制等を表にまとめること。
(※)A4版1枚以内とする。
- 18 -
4.2従事者の実績、能力、資格等
(作成注)
業務に従事する者の類似業務(湖沼の水質保全対策に係る調査及び検討に関
する業務)の実績、本業務に関係する能力の資料、資格等を明示すること。
また、本業務に従事する主たる担当者の業務従事期間中における本業務以外
の手持ち業務の状況を記載すること。
(1)本業務に従事する主たる担当者
氏
名
生年月日
所属・役職
経験年数(うち類似業務従事年数)
年(
年)
専門分野
所有資格
経歴(職歴/学位)
所属学会
類似業務の実績
業務名
業務内容
履行期間
年
本業務以外の手持ち業務の状況(平成 年
業務名
業務内容
月
日現在
月~
年
月
年
月
件)
履行期間
年
月~
(※)業務内容の欄は概要を記入する。
(※)手持ち業務の欄は契約金額が 500 万円以上のものを対象とする。
(※)A4版1枚以内とする。
- 19 -
(2)主たる担当者以外であって本業務に従事する者
氏名
所属・役職
専門分野
(※)A4版1枚以内とする。
- 20 -
5.組織の実績
(作成注)
過去に類似業務(湖沼の水質保全対策に係る調査及び検討に関する業務)の
実績があれば、業務名、それぞれの概要等を記載すること。
業務名
発注機関
(名称、所在地)
(受託者名)
(受託形態)
履行期間
業務の概要
技術的特徴
主たる担当者の従事の有無
注1 本様式は、A4版4枚以内に記載すること。
注2 業務名は10件まで記載できるものとする。
注3 発注機関の受注形態欄には、元請受注か下請受注かの区別を記載するこ
と。
注4 業務の概要の欄には、業務内容を具体的かつ簡潔に記載すること。
注5 実績を証明するものとして、契約書写し、注文・請書写し(下請の場合の
み)を添付すること。
- 21 -
6.組織の環境マネジメントシステム認証取得状況
認証の有無:
認証期間:
認証の名称:
注1 証明書の写しを添付すること。
注2 事業者の経営における主たる事業所(本社等)において取得しているも
のに限る。
注3 申請中の場合は、その旨を明記し、開札前までに証明書の写しを提出し
たものについて加点対象とする。
- 22 -
(別添5)
平成28年度湖沼水質保全対策調査検討業務に関する提案書の評価基準表 評価項目
得点配分
技術上の基準
要求要件
評価
区分
0 仕様書の遵守
仕様書に規定する業務の目的や作業事項に反し、又は矛盾する
提案がないこと。
必須
10
10
1 業務の基本方針
仕様書を踏まえ、業務の実施に当たっての基本方針を記述する
こと。
必須
10
5
5
水質汚濁のメカニズムに関する解析及び精査の方法を提案する
こと。
必須
25
5
20
シミュレーションモデルを用いた水質汚濁
のメカニズムに関する解析及び精査の方
法の提案が具体的かつ妥当なものである
こと。
シミュレーションモデルを用いた水質汚濁
のメカニズムに関する解析及び精査の方
法の提案に創造性、新規性、確実性があ
るか。
必須
20
5
水質シミュレーションモデルを用いた
水質保全対策の定量的な評価・整理方
15 法の提案が具体的かつ妥当なものであ
ること。
水質シミュレーションモデルを用いた
水質保全対策の定量的な評価・整理方
法の提案に新規性又は創造性、確実性
があるか。
大項目 中項目 小項目
2
2.1
業務の 仕様書2.(2)1)
実施方 の業務内容
法
2.2
仕様書2.(2)2)
の業務内容
水質シミュレーションモデルを用いた水質保全対策の定量
的な評価・整理方法を提案すること。
2.3
仕様書2.(3)の
業務内容
新規基準等に対応する水質保全対策の手引き(素案)の作
成に当たって、地方公共団体にとって役立つ整理方法を提
案すること。
2.4
仕様書2.(4)2)
の業務内容
地域の望ましい湖沼水環境実現の手引き(案)の作成に当
たって留意する点を提案すること。
2.5
本業務の目的を達成するために必要と考えられる追加的業務の
追加的業務の提 提案があれば、具体的に記述すること。
案
3 業務の実施計画
仕様書及び追加的業務(提案がある場合)に係る作業事項を作
業進行予定表にまとめること。
4
4.1
業務の実施体制について、責任者の氏名・役職、従事者の
業務の 執行体制、役割 役割分担、従事者数、内・外部の協力体制等を表にまとめ
実施体 分担等
ること。
制
必須
任意
合 計 基礎点 加 点
15
10
基 礎 点
提案書が全体として仕様書を遵守してお
- り、業務の目的や作業事項に反し、又は
矛盾する内容がないこと。
加 点
-
業務の目的を的確に理解し、妥当な基本
基本方針に創造性、確実性があるか。
方針であること。
5
新規基準の設定に伴い必要となる措置 新規基準の設定に伴い必要となる措置
等についての課題の整理方法の提案が 等についての課題の整理方法の提案に
10 具体的かつ妥当なものであること。
新規性又は創造性、確実性があるか。
-
-
地域の望ましい湖沼水環境実現の手引き
(案)の作成にあたって留意する点の提案
が具体的かつ妥当なものであること。
-
提案に係る追加的業務及び収集すべき情
報が具体的であり、業務目的を達成するう
えで必要かつ適切なものであるか。
10
任意
10
-
10
必須
10
5
5
実施可能で妥当な作業進行予定表である 作業進行予定表が効率的で確実性がある
こと。
か。
必須
25
5
効果的、効率的な人員配置、内・外部
適切な役割分担等により実施体制が構築 の協力体制等が構築されているか。
されていること。
外部の協力者(又は再委託者)に業務の
20
一部を行わせる場合は、業務の根幹部分
を提案者が実施すること、協力者等の役
割分担が明確で、適切であること。
任意
15
-
15
- 23 -
-
業務に必要な外部ネットワークや内部バッ
クアップ体制等が存在するか。
加点の
採点
平成28年度湖沼水質保全対策調査検討業務に関する提案書の評価基準表 評価項目
大項目 中項目 小項目
要求要件
業務に従事する者の類似業務(湖沼の水質保全対策に係る調査
及び検討に関する業務)の実績、本業務に関係する能力の資
4.2 従事者の実
料、資格等を明示すること。
績、能力、資格等
また、本業務に従事する主たる担当者の業務従事期間中におけ
る本業務以外の手持ち業務の状況を記載すること。
評価
区分
得点配分
技術上の基準
合 計 基礎点 加 点
加点の
採点
基 礎 点
加 点
-
従事者に本業務の類似業務(湖沼の水質
保全対策に係る調査及び検討に関する業
務)の実施実績があるか。ある場合を可(4
点)とし、それ以上の件数や概要、従事者
の能力等に応じて加点する。
必須
20
-
20
必須
10
5
5
従事者が本業務に従事する十分な時間が 主たる担当者以外の者の支援能力を考慮
あると認められること。
して加点する
5 組織の実績
過去に類似業務(湖沼の水質保全対策に係る調査及び検討に関
する業務)の実績があれば、業務名、それぞれの概要等を記載
すること。
6 組織の環境マネジメ
ントシステム認証取得状 ISO14001、エコアクション21、KES、エコステージ、地方公共
団体による認証制度等のうち、第三者による環境マネジメント認
況
証取得の有無、有の場合は認証の名称を記載し、証明書の写し
を添付すること。ただし、開札する時点において認証期間中であ
ること。
任意
15
-
15
-
過去に類似業務(湖沼の水質保全対策に
係る調査及び検討に関する業務)の実績
が2件以上あるか。ある場合を可(3点)と
し、それ以上の件数や業務概要に応じて
加点する。
任意
5
-
5
-
事業者の経営における主たる事業所(本
社等)において、環境マネジメント認証取
得があるか。1つでもあれば加点(5点)。
技術点
小計
200
45
155
価格点 100
総計
300
注1:基礎点部分の採点は、技術上の基準を満たす場合に、当該基礎点全部を得点とする。
注2:加点部分の採点は、配点5点の場合、技術上の基準に基づき、優;5点、良;3点、可;1点、不可;0点の4段階評価とし、配点に応じて係数をかけて得点を算出する。
基礎点がある項目に係る加点部分の「不可;0点」とは、基礎点の基準は満たす(基礎点は得点)が、加点部分の基準をなんら満たさない場合である。
- 24 -
加点
基礎点
価格点
総合評価点
45
(別添6)
◆環境マネジメントシステム認証制度の例◆
事業者が、その事業経営の中で自主的に環境保全に関する取組を進めるにあたり、環境に関する方針や目標を自ら設定し、
これらの達成に向けて取り組み、その取組結果を確認・評価し、改善していくこと(環境保全の取組に係るPDCAサイクル)を
「環境マネジメント」といい、そのための事業者内の体制・手続等の仕組みを「環境マネジメントシステム」(EMS)という。その
主な例は以下のとおりであるが、他にも地方版のEMSや、運送事業者を対象としたグリーン経営認証制度などがある。
全国版EMS
ISO14001
エコアクション21
KES
エコステージ
概要
ISO審査登録機関及び
認定機関で構成。国際
的に認められた第三者
認証制度。1996年に制
定。
環境省が策定した中小
企業にも取り組みやすい
環境マネジメントシステム。
2004年に開始。把握す
べき環境負荷指標を特
定しているほか、環境活
動レポートの作成・公表
を必須要件としている。
中小企業にも取り組
みやすい環境マネジメ
ントシステムとして
2001年に京都で開始。
KESを参考とした地方
版KESが他の自治体
等に広がっているとと
もに、相互認証も行わ
れ、KESの認証取得
事業者は全国に広
がっている。
ISO14001取得前から取
得後も含めた環境マネジ
メントシステム。5段階の
認証ステージがある。エ
コステージ2は
ISO14001の要求事項を
全て含んでおり、エコス
テージ2の認証を取得で
きれば、ISO14001に挑
戦可能なレベルとなる
事務局の母体となる団
体
ISO(国際標準化機構)
持続性推進機構
KES環境機構
エコステージ協会
地方版EMSの例:
北海道環境マネジメントシステムスタンダード(HES),青森環境マネジメントフォーラムAES, いわて環境マネジメントフォーラムIES,みちのくEMS,三重環境マネージ
メントシステム(M-EMS),宝塚環境マネジメントシステム(TEMS), 神戸環境マネジメントシステム(KEMS) 等
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