仕様書等 [PDF 551.7 KB]

(別添2)
平成28年度POPs廃棄物適正処理調査業務に係る仕様書
1.件名
平成28年度POPs廃棄物適正処理調査業務
2.業務の目的
平成16年5月に発効(我が国は平成14年8月に締結)した「残留性有機汚染物質に関
するストックホルム条約(POPs条約)」においては、残留性有機汚染物質(POPs)の製
造・使用の原則禁止、ストックパイルの適正な管理、廃棄物の環境上適正な処分等が規
定されている。近年、POPs条約の規制対象物質は平成14年締結時の12物質から大幅に増
加しており、平成21年5月開催のPOPs条約第4回締約国会議(COP4)ではPFOSやポリブ
ロモジフェニルエーテル(POP-BDEs)等12物質、平成23年4月開催のCOP5ではエンド
スルファン、平成25年5月開催のCOP6ではヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)、平成
27年5月開催のCOP7ではポリ塩化ナフタレン(PCN)、ヘキサクロロブタジエン(HCBD)、
ペンタクロロフェノール(PCP)が追加された。また、次期会合(COP8)ではデカブロ
モジフェニルエーテル(DeBDE)、短鎖塩素化パラフィン(SCCP)が追加される見込みで
ある。
本業務は、POPs条約の対象物質及び対象となる候補として挙げられている物質を含む
廃棄物の実態調査を行うとともに、環境上適正な処理方策について調査・検討を行うも
のである。
3.業務の内容
(1)国内におけるPOPs条約対象(候補)物質を含有する廃棄物の環境上適正な処理方策
の調査・検討
ア DeBDEに係る実態調査
DeBDEについて、過年度までに行われた調査結果を踏まえて、必要な追加調査を
行った上で、使用・廃棄・処理における実態や今後の見通しについて臭素系難燃剤
(POP-BDEs、HBCD、DeBDE)全体のなかでフロー等により視覚的に整理する。また、
「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約(バー
ゼル条約)」事務局から意見募集されているDeBDE含有廃棄物に関する情報について、
平成28年8月15日までに、我が国として提出すべき意見案を作成する。
イ SCCPに係る実態調査
SCCPについて、使用・廃棄・処理における実態について定量的に把握する。実態
調査に当たっては、この物質を含有する製品の製造事業者、排出事業者、処分事業
者等の関係団体を対象に電話、メール等によるヒアリング調査及び文献調査を実施
し、廃棄物等の処理方法毎(焼却、再生、埋立処分その他)の処理量を含め、廃棄
物のフロー及びストック量を推定する。さらに、今後排出が見込まれる廃棄物の排
出時期及び排出量を推定した上で、適正処理に向けた課題を整理する。また、過去
に実施された分解処理試験に係る知見を収集し、その分解処理条件等について整理
-1-
する。
ウ POPs条約対象(候補)物質の処理方策の立案
POPs含有廃棄物の具体的な対象(PFOSを含有する消火器等)を一覧として、その
現場での判別方法、POPs含有物のシェア、POPs使用年代、POPs濃度、POPs総使用量
等を体系的かつ定量的に整理して、POPs含有廃棄物のこれまでの処理状況等を踏ま
え、今後発生するPOPs含有廃棄物について合理的な処理方策を提案する。また、PO
Psの物性、有毒性等及びPOPs含有廃棄物のこれまでの処理状況、今後の排出量等の
基礎情報を取りまとめた上で、環境省担当官と調整し選定した有識者(3名程度)
に回覧して意見を聴取する。
(2)臭素系難燃剤を含有する廃棄物の技術的留意事項案の作成
臭素系難燃剤を含有する廃棄物の適正処理を確保するために必要な処理方策につい
て、(1)の調査結果等を踏まえて、過年度までに作成された技術的留意事項案への
追記案を提案するとともに、技術的留意事項発出に向け、関係団体からの意見に対す
る修正案を提案する。また、技術的留意事項の内容を関係団体に紹介するツール(リ
ーフレットを想定、A4版カラー両面1枚、100部程度印刷)を作成する。
(3)実測調査
ア 臭素系難燃剤を含有する廃プラスチック等
マテリアルリサイクルされている臭素系難燃剤を含有する廃プラスチック、再生
ペレットや再生品中のPOPs濃度を把握するため、環境省担当官の指示に従い、家電
リサイクル事業者(4社を想定)に対してサンプル提供依頼を行うとともに、家電
リサイクル工場(4か所を想定)への現地調査を行う。提供されたサンプル(4か
所から計100サンプル採取見込み)については、凍結粉砕等の必要な前処理を行い、
臭素系難燃剤の含有濃度の測定手法を開発している研究機関に送付する。また、測
定されたデータの要因分析等を行う。なお、試料の前処理及び現地調査に当たって
は、環境省の承諾を得た上で、請負者の管理・指導の下で再委任することを妨げな
い。
イ 塩素系製剤を含有する処理木材等
マテリアルリサイクルされている塩素系製剤を含有する廃処理木材や木質チップ中
のPOPs濃度等を把握するため、環境省担当官の指示に従い、解体事業者(1社を想
定)や木質チップ製造事業者(6社を想定)に対してサンプル提供依頼を行うとと
もに、解体現場(2か所程度を想定)や木質チップ製造工場(6か所を想定)への
現地調査を行う。提供されたサンプル(8か所から計24サンプル採取見込み)につ
いては、紛体化等の必要な前処理を行い、塩素系製剤の含有濃度の測定手法を開発
している研究機関に送付するとともに、クレオソートの成分(ジベンゾ[a,h]ア
ントラセン、ベンゾ[a]アントラセン、ベンゾ[a]ピレン)やCCA、アルドリン、
ディルドリン、リンデン の含有濃度を測定すること。また、測定されたデータの
要因分析等を行う。なお、試料の前処理及び現地調査に当たっては、環境省の承諾
を得た上で、請負者の管理・指導の下で再委任することを妨げない。
-2-
(4)検討会の開催
(1)~(3)及び別途環境省の請負業務で検討するPOPs廃棄物に関する各種技術
ガイドラインの作成・改訂への対応方針について議論することを目的に、有識者9名
程度(人選に当たっては、請負者の提案を踏まえ、環境省担当官と協議の上選定)を
構成員(3~6級相当)とした「平成28年度POPs廃棄物適正処理調査検討会(仮称)」
を設置し、年4回程度(公開2回、非公開2回を想定、有識者のメンバーは共通)、
東京都内(環境省担当官と協議の上省内会議室の利用も可)において開催する。
検討会の実施に係る会議の設置・運営、構成員の委嘱等手続・説明、会議場の手配、
資料作成(必要に応じたガイドラインの和訳等を含む)・コピー複写、構成員への謝
金・旅費(9名程度、日帰り)及び会議費等に係る諸経費の支出についても本業務の
範囲内とする。なお、旅費は「国家公務員等の旅費に関する法律」に従って支給する
とともに、謝金は構成員1人に対して1回当たり17,700円を支給するものとする。
公開検討会:会議場(51人~100人収容規模、半日)、資料作成・コピー複写(1回
につきA4サイズ、50頁程度、50部)、会議費(お茶代;構成員9名程度、事
務局5名程度、オブザーバー10名程度)、日帰り
非公開検討会:会議場(31人~50人収容規模、半日)、資料作成・コピー複写(1
回につきA4サイズ、50頁程度、25部)、会議費(お茶代:構成員9名程度、
事務局5名程度、オブザーバー12名程度)、日帰り
(5)報告書の作成
上記(1)~(4)の結果を取りまとめ、報告書を作成する。
5.業務履行期限
平成 29 年3月 31 日まで
6.成果物
紙媒体:報告書 15部(A4版 200頁程度)
電子媒体:報告書の電子データを収納したDVD-R
2式
報告書等(業務上発生するパンフレット・冊子等の印刷物を含む。)及びその電子デ
ータの仕様及び記載事項は、別添によること。
提出場所 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課適正処理・不法投
棄対策室
7.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以
下「著作権等」という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)請負者は、自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格権を行
-3-
使しないものとする。
(3)成果物に含まれる請負者又は第三者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」
という。)の著作権等は、個々の著作者等に帰属するものとする。
(4)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作物
の使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。
8.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその実施
方法及び管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。
(2)請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密性
の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官からの指
示に応じて適切に取り扱うこと。
(3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履
行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキュリティ事
故が発生したときは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対策に関す
る監査を受け入れること。
(4)請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要になっ
た場合には、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官からの指
示に応じて適切に廃棄すること。
(5)請 負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を
報告すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
9.その他
(1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、
あるいは本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議しその
指示に従うこと。
(2)会議運営を含む業務
会議運営を含む業務にあっては、
「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」
(平
成28年2月2日閣議決定)の「会議運営」の判断の基準を満たすこと。
(3)本業務を行うに当たって、入札参加希望者は、必要に応じて平成27年度 POPs廃棄
物適正処理調査業務に係る資料を、所定の手続きを経て環境省内で閲覧することを可
能とする。
資料閲覧を希望する者は、以下の連絡先に予め連絡の上、訪問日時及び閲覧希望資
料を調整すること。
ただし、コピーや写真撮影等の行為は禁止する。また、閲覧を希望する資料であっ
-4-
ても、平成27年度 POPs廃棄物適正処理調査業務における情報セキュリティ保護等の
観点から、提示できない場合がある。
連絡先:環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課適正処理・不法投
棄対策室(TEL:03-5501-3157)
-5-
(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成28年2月2日閣
議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。
なお、「資材確認票」(基本方針204頁、表3参照)及び「オフセット印刷又はデジタル
印刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針205頁、表4参照)を提出すると
ともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、以下の表示例を参考に、
裏表紙等に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基準にし
たがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作製しています。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針(http
://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に適切な表示
を行うこと。
英語サマリーについては、以下により作成すること。
(1) 以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。
① 環境用語和英対訳集(EICネットhttp://www.eic.or.jp/library/dic/)
② 法令用語については、日本法令外国語訳データベースシステムの標準対訳辞書
(http://www.japaneselawtranslation.go.jp/)
(2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペースは使用
しないこと。特に以下に注意すること。
・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」
・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’
」→「'」、
「-」→「-」
・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4文字にしない。二度目以降は化
学記号のみでも可。例:carbon dioxide (CO2)
・環境省の略称は「MOE」(大文字)
2.電子データの仕様
(1)Microsoft社Windows7 SP1上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章;ワープロソフトJustsystem社一太郎(ファイル形式は一太郎2011以下)、又は
Microsoft社Word(ファイル形式はWord2010以下)
・計算表;表計算ソフトMicrosoft社Excel(ファイル形式はExcel2010以下)
・画像;BMP形式又はJPEG形式
( 3 )(2)による成果物に加え、「PDFファイル形式」による成果物を作成すること。
(4)以上の成果物の格納媒体はDVD-R等とする。事業年度及び事業名称等を収納ケース
及びDVD-R等に必ずラベルにより付記すること。
-6-
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。
3.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償で速や
かに必要な措置を講ずること。
-7-
(別添3)
平成 28 年度 POPs 廃棄物適正処理調査業務に関する提案書作成・審査要領
環
境
省
本書は、平成 28 年度 POPs 廃棄物適正処理調査業務に関する提案書の作成、審査等の
要領を提示するものである。
Ⅰ
提案書作成要領
1.提案書の構成及び作成方法
以下に、「平成 28 年度 POPs 廃棄物適正処理調査業務に関する提案書の評価基準表」
(以下「評価基準表」という。)から「評価項目」及び「要求要件」を転載する。
評価項目
大項目
中項目
要求要件
小項目
0 仕様書の遵守
仕様書に規定する業務の目的や作業事項に反し、
又は矛盾する提案がないこと。
1 業務の基本方針
仕様書を踏まえ、業務の実施に当たっての基本方
針を記述すること。
2 業務の実施方法
2.1 仕様書3(1)の環境上適正
DeBDE及びSCCPに係る実態調査に当たり、調査対象
な処理方策調査等
として想定される業種等を例示し、具体的な調査
方法を提案すること。
また、POPs条約対象(候補)物質の処理方策の
立案に当たり、具体的な調査・検討方法を提案す
ること。
2.2 仕様書3(2)の技術的留意
臭素系難燃剤を含有する廃棄物の技術的留意事項
事項案作成
案の作成に当たり、必要となる検討事項を整理し
、具体的な作成方法を提案すること。
2.3 仕様書3(3)の実測調査
マテリアルリサイクルされている臭素系難燃剤を
含有する廃プラスチック等及び塩素系製剤を含有
する処理木材等のPOPs濃度等を把握するため、具
体的な調査・実測・検討方法を提案すること。
2.4 仕様書3(4)の検討会開催
POPs廃棄物に関する非公開検討会及び公開検討会
を開催するに当たり、具体的な運営方法について
-8-
提案すること。
2.5 追加的業務の提案
本業務目的を達成するために必要と考えられる追
加的業務の提案があれば、具体的に記述すること
。
3 業務の実施計画
仕様書及び追加的業務(提案がある場合)に係る
作業事項を作業進行予定表にまとめること。
4 業務の実施体制
4.1 執行体制、役割分担等
業務の実施体制について、責任者の氏名・役職、
従事者の役割分担、従事者数、内・外部の協力体
制等を表にまとめること。
4.2 従事者の実績、能力、資格 業務に従事する者の類似業務(POPs廃棄物等に関
等
する技術的な調査・検討)の実績、本業務に関係
する能力の資料、資格等を明示すること。
また、本業務に従事する主たる担当者の業務従事
期間中における本業務以外の手持ち業務の状況を
記載すること。
5 組織の実績
過去にPOPs廃棄物等に関する業務実績があれ
ば、業務名、それぞれの概要等を記載すること
。
6 組織の環境マネジメントシステム認証取得 ISO14001、エコアクション21、KES、
状況
エコステージ、地方公共団体による認証制度等のう
ち、第三者による環境マネジメント認証取得の有無
、有の場合は認証の名称を記載し、証明書の写しを
添付すること。ただし、開札する時点において認証
期間中であること。
提案書は、上記評価項目に基づき、次に従って作成すること。
1)「はじめに」の項を冒頭に設け、「本書は、平成 28 年度 POPs 廃棄物適正処理調
査業務に係る仕様書に基づき、その実施方法等に関する提案を行うものである。本
業務の実施に当たっては、同仕様書を遵守し、本提案書をその実施計画書と位置づ
けて行うものとする。」と必ず記載すること。
このため、提案書の作成に当たっては、仕様書に反し、又は矛盾する事項がないか
十分に点検すること。なお、提案書が仕様書に反し、又は矛盾すると認められたと
きは、評価項目「0 仕様書の遵守」に基づき、当該提案書は不合格となる。
-9-
2)「はじめに」以下は、上記評価項目に従い「業務の基本方針」から「組織の環境
マネジメントシステム認証取得状況」までの各評価項目を目次とし、それぞれの要
求要件に基づき提案書を作成すること(別添様式参照)。記述上の必要性に応じ、
各評価項目内を細分化して目次立てすることは差し支えない。
3)提案書に詳細に記載するよりも添付資料を参照した方がわかりやすい事項につい
ては、提案書中に「△については、別添資料○参照」と記載して、資料添付を行う
ことは差し支えない。ただし、添付資料が大部にわたる場合は、必ずその要点を提
案書中に記載すること。「評価項目」及び「要求要件」との関係が容易にわかり難
い添付資料は、添付されなかったとみなすことがある。
4)提案書は、難解な専門用語には注釈を付す等、専門家以外でも理解でき、審査可
能なように平易な記述に努めること。
2.提案書様式、提出部数等
提案書は、別添様式を踏まえて作成すること。記載上の必要に応じて様式を変更し
ても差し支えないが、様式の変更は必要最小限にとどめること。
提案書は、添付資料を含めて綴じ込んだ1式を7部提出すること。
環境省から連絡が取れるよう、提案書上に連絡先(電話番号、FAX番号及びメー
ルアドレス)を記載すること。
3.留意事項
落札した者が提出した提案書は、仕様書とともに原則としてそのまま契約書に添付
され、本業務の実施計画書になるものであり、確実に実施可能な内容として作成する
こと。提案書に従った履行がなされない場合は、債務不履行として契約解除及び損害
賠償請求の事由となる。
- 10 -
Ⅱ
提案書の審査及び落札決定の方法
1.落札方式及び得点配分
1)落札方式
次の要件を満たしている者のうち、2)によって得られた総合評価点の最も高い
者を落札者とする。
① 入札価格が予定価格の範囲内であること。
② 「評価基準表」中、必須とされた評価項目の基礎点をすべて獲得していること。
2)総合評価点の計算方法
総合評価点=技術点+価格点
技術点=基礎点+加点 (満点200点)
*技術点は、環境省に設置する提案書審査委員会の各委員の採点結果の平均
値を算出し、小数点第三位以下を切り捨てたものとする。
価格点=100×(1-入札価格÷予定価格)
*価格点は、上記式により数値を算出し、小数点第三位以下を切り捨てたも
のとする。
3)基礎点部分の採点
技術上の基準を満たす場合に、当該基礎点全部を得点とする。
4)加点部分の採点
① 配点5点の場合、技術上の基準に基づき、優:5点、良:3点、可:1
点、不可:0点の4段階評価とし、配点に応じて係数をかけて得点を算出
する。
1. 基礎点がある項目に係る加点部分の「不可:0点」とは、基礎点の基準
は満たす(基礎点は得点)が、加点部分の基準をなんら満たさない場合である。
2.提案書審査(技術点の採点)の手順
1)入札資格を有する者から提出された提案書について、「評価基準表」に基づき、必
須とされた項目の基礎点に係る評価を提案書審査委員会の各委員が行う。各委員の評
価結果を同委員会で協議し、委員会において各必須項目毎に基礎点の獲得の可否を判
断する。すべての必須項目の基礎点を獲得した提案書を合格(基礎点を付与)とし、
それ以外の提案書は不合格とする。
2)合格した提案書について、各委員毎に評価項目の加点部分の評価を行い、基礎点と
合計した採点結果を記入する。各委員の採点結果を委員会で確認し、事実誤認等があ
れば各委員において訂正する。確定した各委員の採点結果の技術点について、その平
均値を算出する。
3.落札決定
2.による技術点に、当該提案書に係る入札価格に基づく価格点を加算し、総合評価
点を算出する。各提案書の総合評価点を比較し、最も高い数値を得た提案書の提出者を
落札者とする。
- 11 -
(別添4)
平成
支出負担行為担当官
環境省大臣官房会計課長
年
月
殿
住所
商号又は名称
代表者役職・氏名
平成 28 年度 POPs 廃棄物適正処理調査業務に関する
提案書の提出について
標記の件について、別添のとおり提出します。
なお、書類の提出に当たり、暴力団排除に関する誓約事項に誓約します。
- 12 -
日
平成 28 年度 POPs 廃棄物適正処理調査業務に関する提案書
提案書作成責任者
名称、所属、名前
電話番号、FAX番号、メールアドレス
はじめに
本書は、平成 28 年度 POPs 廃棄物適正処理調査業務に係る仕様書に基づき、
その実施方法等に関する提案を行うものである。本業務の実施に当たっては、
同仕様書を遵守し、本提案書をその実施計画書と位置づけて行うものとする。
1.業務の基本方針
仕様書を踏まえ、業務の実施に当たっての基本方針を記述すること。
(※)A4版2枚以内とする。
2.業務の実施方法
2.1仕様書3(1)の環境上適正な処理方策調査等
DeBDE及びSCCPに係る実態調査に当たり、調査対象として想定される業種等を例示
し、具体的な調査方法を提案すること。
また、POPs条約対象(候補)物質の処理方策の立案に当たり、具体的な調査・検
討方法を提案すること。
(※)A4版1枚以内。複数の事項を提案する場合はそれぞれA4版1枚以内
ずつとする。
2.2仕様書3(2)の技術的留意事項案作成
臭素系難燃剤を含有する廃棄物の技術的留意事項案の作成に当たり、必要となる
- 13 -
検討事項を整理し、具体的な作成方法を提案すること。
(※)A4版1枚以内。複数の事項を提案する場合はそれぞれA4版1枚以内
ずつとする。
2.3仕様書3(3)の実測調査
マテリアルリサイクルされている臭素系難燃剤を含有する廃プラスチック等及び
塩素系製剤を含有する処理木材等のPOPs濃度等を把握するため、具体的な調査・実
測・検討方法を提案すること。
(※)A4版1枚以内。複数の事項を提案する場合はそれぞれA4版1枚以内
ずつとする。
2.4仕様書3(4)の検討会開催
POPs廃棄物に関する非公開検討会及び公開検討会を開催するに当たり、具体的な
運営方法について提案すること。
(※)A4版1枚以内。複数の事項を提案する場合はそれぞれA4版1枚以内
ずつとする。
2.5追加的業務の提案
本業務目的を達成するために必要と考えられる追加的業務の提案があれば、
具体的に記述すること。
- 14 -
(※)各提案ごとにA4版1枚以内とする。
3.業務の実施計画
仕様書及び追加的業務(提案がある場合)に係る作業事項を作業進行予定表
にまとめること。
時
期
内
容
(※)A4版1枚以内とする。
4.業務の実施体制
4.1執行体制、役割分担等
業務の実施体制について、責任者の氏名・役職、従事者の役割分担、従事者
数、内・外部の協力体制等を表にまとめること。
(※)A4版1枚以内とする。
- 15 -
4.2従事者の実績、能力、資格等
業務に従事する者の類似業務(POPs 廃棄物等に関する技術的な調査・検討)
の実績、本業務に関係する能力の資料、資格等を明示すること。
また、本業務に従事する主たる担当者の業務従事期間中における本業務以外
の手持ち業務の状況を記載すること。
(1)本業務に従事する主たる担当者
氏
名
生年月日
所属・役職
経験年数(うち類似業務従事年数)
年(
年)
専門分野
所有資格
経歴(職歴/学位)
所属学会
類似業務の実績
業務名
業務内容
履行期間
年
主な手持ち業務の状況(平成 年
業務名
月
日現在
業務内容
月~
年
月
年
月
件)
履行期間
年
月~
(※)業務内容の欄は概要を記入する。
(※)手持ち業務の欄は契約金額が 500 万円以上のものを対象とする。
(※)A4版1枚以内とする。
- 16 -
(2)主たる担当者以外であって本業務に従事する者
氏名
所属・役職
専門分野
(※)A4版1枚以内とする。
- 17 -
5.組織の実績
過去に POPs 廃棄物等に関する業務実績があれば、業務名、それぞれの概要等
を記載すること。
業務名
発注機関
(名称、所在地)
(受託者名)
(受託形態)
履行期間
業務の概要
技術的特徴
主たる担当者の従事の有無
注1 本様式は、A4版4枚以内に記載すること。
注2 業務名は10件まで記載できるものとする。
注3 発注機関の受注形態欄には、元請受注か下請受注かの区別を記載するこ
と。
注4 業務の概要の欄には、業務内容を具体的かつ簡潔に記載すること。
注5 実績を証明するものとして、契約書写し、注文・請書写し(下請の場合の
み)を添付すること。
- 18 -
6.組織の環境マネジメントシステム認証取得状況
認証の有無:
認証期間:
認証の名称:
注1 証明書の写しを添付すること。
注2 事業者の経営における主たる事業所(本社等)において取得しているも
のに限る。
注3 申請中の場合は、その旨を明記し、開札前までに証明書の写しを提出し
たものについて加点対象とする。
- 19 -
平成28年度POPs廃棄物適正処理調査業務に関する提案書の評価基準表
評価項目
氏名 得点配分
要求要件
評価
区分
0 仕様書の遵守
仕様書に規定する業務の目的や作業事項
に反し、又は矛盾する提案がないこと。
必須
5
5
1 業務の基本方針
仕様書を踏まえ、業務の実施に当たって
の基本方針を記述すること。
必須
15
5
大項目
中項目
小項目
技術上の基準
合計 基礎点 加点
基礎点
提案書が全体として仕様書を遵守してお
- り、業務の目的や作業事項に反し、又は
矛盾する内容がないこと。
10
加点
-
業務の目的を的確に理解し、妥当な基本
基本方針に創造性、確実性があるか。
方針であること。
2 業務の実施方法
-
DeBDE及びSCCPに係る実態調査に当た
り、調査対象として想定される業種等を例
2.1 仕様書3(1)の環 示し、具体的な調査方法を提案すること。
境上適正な処理方策 また、POPs条約対象(候補)物質の処理
調査等
方策の立案に当たり、具体的な調査・検討
方法を提案すること。
必須
20
10
臭素系難燃剤を含有する廃棄物の技術的
2.2 仕様書3(2)の技
留意事項案の作成に当たり、必要となる検
術的留意事項案作
必須
討事項を整理し、具体的な作成方法を提
成
案すること。
15
5
マテリアルリサイクルされている臭素系難
燃剤を含有する廃プラスチック等及び塩素
2.3 仕様書3(3)の実
系製剤を含有する処理木材等のPOPs濃
測調査
度等を把握するため、具体的な調査・実
測・検討方法を提案すること。
10 提案された調査方法等が具体的で適切
なものであること。
10
提案された調査方法等がPOPs条約対象
物質等を含有する廃棄物の環境上適正な
処理方策を調査・検討する上で、適切で、
創造性で、確実性があるか。
提案された作成方法等が具体的で適切
なものであること。
提案された作成方法等が臭素系難燃剤を
含有する廃棄物の環境上適正な処理方策
を検討する上で、適切で確実性があるか。
必須
20
10
10
提案された調査方法等が具体的で適切
なものであること。
提案された調査方法等が臭素系難燃剤を
含有する廃プラスチック等及び塩素系製
剤を含有する処理木材等のPOPs濃度等
を把握する上で、適切で、創造性で、確実
性があるか。
POPs廃棄物に関する非公開検討会及び
2.4 仕様書3(4)の検
公開検討会を開催するに当たり、具体的な 必須
討会開催
運営方法について提案すること。
15
10
5
提案された運営方法等が具体的で適切
なものであること。
提案された運営方法が検討会を開催する
上で、適切で、創造性で、確実性がある
か。
任意
5
-
5
必須
10
5
5
本業務目的を達成するために必要と考え
2.5 追加的業務の提
られる追加的業務の提案があれば、具体
案
的に記述すること。
3 業務の実施計画
加点の
採点
仕様書及び追加的業務(提案がある場合)
に係る作業事項を作業進行予定表にまと
めること。
- 20 -
-
実施可能で妥当な作業進行予定表であ
ること。
提案に係る追加的業務が具体的であり、
業務目的を達成する上で必要かつ適切な
ものであるか。
作業進行予定表が効率的で確実性がある
か。
4 業務の実施体制
-
業務の実施体制について、責任者の氏
4.1 執行体制、役割 名・役職、従事者の役割分担、従事者数、
分担等
内・外部の協力体制等を表にまとめるこ
と。
業務に従事する者の類似業務(POPs廃棄
物等に関する技術的な調査・検討)の実
績、本業務に関係する能力の資料、資格
4.2 従事者の実績、 等を明示すること。
能力、資格等
また、本業務に従事する主たる担当者の
業務従事期間中における本業務以外の手
持ち業務の状況を記載すること。
必須
25
5
適切な役割分担等により実施体制が構築
されていること。
外部の協力者(又は再委託者)に業務の 効果的、効率的な人員配置、内・外部の協
20
一部を行わせる場合は、業務の根幹部分 力体制等が構築されているか。
を提案者が実施すること、協力者等の役
割分担が明確で、適切であること
任意
15
-
15
-
業務に必要な外部ネットワークや内部バッ
クアップ体制等が存在するか。
-
従事者に本業務の類似業務(POPs廃棄
物等に関する技術的な調査・検討)の実施
実績があるか。ある場合を可(5点)とし、そ
れ以上の件数や概要、従事者の能力等に
応じて加点する。
任意
25
-
25
必須
5
5
-
任意
20
-
20
-
過去にPOPs廃棄物等に関する業務実績
の実績が2件以上あるか。ある場合を可(4
点)とし、それ以上の件数や業務概要に応
じて加点する。
ISO14001、エコアクション21、KES、エ
コステージ、地方公共団体による認証制度
等のうち、第三者による環境マネジメント
6 組織の環境マネジメントシステ
認証取得の有無、有の場合は認証の名称 任意
ム認証取得状況
を記載し、証明書の写しを添付すること。
ただし、開札する時点において認証期間中
であること。
5
-
5
-
事業者の経営における主たる事業所(本
社等)において、環境マネジメント認証取
得があるか。1つでもあれば加点(5点)。
200
60
140
5 組織の実績
過去にPOPs廃棄物等に関する業務実績
があれば、業務名、それぞれの概要等を
記載すること。
技術点
小計
価格点
総計
従事者が本業務に従事する十分な時間
があると認められること。
-
加点合計
基礎点
価格点
総合評価点
100
300
基礎点部分の採点は、技術上の基準を満たす場合に、当該基礎点全部を得点とする。
加点部分の採点は、配点5点の場合、技術上の基準に基づき、優;5点、良;3点、可;1点、不可;0点、の4段階評価とし、配点に応じて係数をかけて得点を算出する。
基礎点がある項目に係る加点部分の「不可;0点」とは、基礎点の基準は満たす(基礎点は得点)が、加点部分の基準をなんら満たさない場合である。
- 21 -
60
(別添6)
◆環境マネジメントシステム認証制度の例◆
事業者が、その事業経営の中で自主的に環境保全に関する取組を進めるにあたり、環境に関する方針や目標を自ら設定し、
これらの達成に向けて取り組み、その取組結果を確認・評価し、改善していくこと(環境保全の取組に係るPDCAサイクル)を
「環境マネジメント」といい、そのための事業者内の体制・手続等の仕組みを「環境マネジメントシステム」(EMS)という。その
主な例は以下のとおりであるが、他にも地方版のEMSや、運送事業者を対象としたグリーン経営認証制度などがある。
全国版EMS
ISO14001
エコアクション21
KES
エコステージ
概要
ISO審査登録機関及び
認定機関で構成。国際
的に認められた第三者
認証制度。1996年に制
定。
環境省が策定した中小
企業にも取り組みやすい
環境マネジメントシステム。
2004年に開始。把握す
べき環境負荷指標を特
定しているほか、環境活
動レポートの作成・公表
を必須要件としている。
中小企業にも取り組
みやすい環境マネジメ
ントシステムとして
2001年に京都で開始。
KESを参考とした地方
版KESが他の自治体
等に広がっているとと
もに、相互認証も行わ
れ、KESの認証取得
事業者は全国に広
がっている。
ISO14001取得前から取
得後も含めた環境マネジ
メントシステム。5段階の
認証ステージがある。エ
コステージ2は
ISO14001の要求事項を
全て含んでおり、エコス
テージ2の認証を取得で
きれば、ISO14001に挑
戦可能なレベルとなる
事務局の母体となる団
体
ISO(国際標準化機構)
持続性推進機構
KES環境機構
エコステージ協会
地方版EMSの例:
北海道環境マネジメントシステムスタンダード(HES),青森環境マネジメントフォーラムAES, いわて環境マネジメントフォーラムIES,みちのくEMS,三重環境マネージ
メントシステム(M-EMS),宝塚環境マネジメントシステム(TEMS), 神戸環境マネジメントシステム(KEMS) 等
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