マクロ経済学Ⅰ- 2016 年度前期 担当:蛭川雅之 宿題 No.4 提出期限:7 月 27 日(水)24:00(厳守) 注意事項 次の手順に従い、個人で答案を入力し送信してください。紙媒体での提出 は不要です。 講義ウェブページの「回答フォーム」をクリックし、ウェブブラウザ上 で回答フォームを開く。その際、講義名および宿題番号を必ず確認する。 回答フォームに氏名および学籍番号を入力する。なお、学籍番号は必ず 半角英数字で入力する。特に“W”を全角入力しないよう注意すること。 答案を入力し、入力内容を確認したうえで送信ボタンを押す。 「回答を記録しました」というメッセージを確認してウェブブラウザを 閉じる。 答案を誤って送信してしまった場合は、以下の要領で対処してください。 なお、この操作は提出期限内であれば何度行っても構いません。 「回答を記録しました」というメッセージのある画面を閉じる前: 「回答を編集」をクリックし、「以前の回答を編集しています」という 見出しのある画面を開く。この画面上で入力内容を訂正し送信する。 「回答を記録しました」というメッセージのある画面を閉じた後: 上記手順に従って全ての答案の入力をやり直し、再送信する。 問 提出期限を厳守してください。いかなる理由があろうと、期限後に送信さ れた答案は採点対象とはなりません。 題(全50問) 問1 ~ 問2 以下の空欄に該当する用語を選べ。 景気が悪くなると税収が落ち込んでくるが、こうした動きは結果的に景気の落 ち込みを軽減する効果があるといわれる。これを財政制度の( 問1 )機能とい う。税収が落ち込めば、その財源の穴埋めは( 問2 )の発行でまかなう必要が ある。 問1:a. バッファー 問2:a. 貨幣 b. 自動再生 b. フード・スタンプ c. 均衡 d. ビルトイン・スタビライザー c. 約束手形 1 d. 公債 マクロ経済学Ⅰ- 2016 年度前期 担当:蛭川雅之 問3 ~ 問6 以下の空欄に該当する用語を選べ。 国債の償還や利払いを除いて財政収支がバランスしている状態を( 問3 )が実 現している状態という。これが実現していれば、政府債務は国債の( 問4 )分 だけ増えていくが、GDPが( 問5 )と同じ割合で増えていくので、債務とGDP の比率が大きく膨らんでいくことは少ないと考えられる。もっとも、経済がき びしい( 問6 )に陥っていると、名目金利はマイナスにならないのに対して、 名目の( 問5 )はマイナスになるので、( 問3 )を実現しても債務は膨れ上が っていく。 問3:a. プライマリー・バランス b. セカンダリー・バランス ンス d. プライム・レート 問4:a. 残高 b. 発行価額 問5:a. 貨幣の流通速度 問6:a. インフレ c. 金利 b. 利子率 b. デフレ c. オフ・バラ d. 額面金額 c. 物価成長率 c. 債務超過 d. 経済成長率 d. デフォルト 問7 ~ 問14 以下の空欄に該当する用語を選べ。 IS曲線とは( 問7 )を均衡させるような利子率とGDPの関係、一方、LM曲線 とは( 問8 )を均衡させるような利子率とGDPの関係を表すものである。両者 が交わる点がマクロ経済の均衡を表している。ここで貨幣量が増えるような金 融政策が行われると( 問9 )シフトし、利子率は( 問10 )、GDPは( 問 11 )。財政支出が増えるような財政拡大政策が行われると( 問12 )シフトし、 利子率は( 問13 )し、GDPは( 問14 )する。 問7:a. 財市場 b. 労働市場 c. 貨幣市場 d. 株式市場 問8:a. 財市場 b. 労働市場 c. 貨幣市場 d. 株式市場 問9:a. IS曲線が左側に 右側に 問10:a. 低下し 問11:a. 減少する b. IS曲線が右側に b. 上昇し c. 不変であり b. 増加する 問12:a. IS曲線が左側に が右側に 問13:a. 低下し b. 上昇し c. LM曲線が左側に d. 一定となり c. 不変である b. IS曲線が右側に c. 不変であり 問14:a. 減少する b. 増加する d. 一定となる c. LM曲線が左側に d. LM曲線 d. 一定となり c. 不変である 2 d. LM曲線が d. 一定となる マクロ経済学Ⅰ- 2016 年度前期 担当:蛭川雅之 問15 ~ 問16 以下の空欄に該当する用語を選べ。 経済政策の目標の数が経済政策の手段( 問15 )場合、すべての経済政策を同 時に達成することができなくなる。こうした状態にあるとき、経済政策目標の 間に( 問16 )があるという。 問15:a. より少ない b. より多い 問16:a. オフバランス c. と同数である b. オフセット d. とほぼ等しい c. クーリングオフ d. トレードオフ 問17 ~ 問19 以下の空欄に該当する用語を選べ。 景気を刺激しようとして積極的な財政政策を行うと( 問17 )が上昇して消費 や( 問18 )がかえって抑制され、景気刺激効果が期待通りには出ないことが ある。こうした現象を財政政策の( 問19 )効果と呼ぶ。 問17:a. GDP b. 利子率 問18:a. 投資 c. 債券価格 d. 株価 b. 政府支出 c. 財政赤字 d. 貿易赤字 問19:a. アシスト・アウト b. フォース・アウト ウディング・アウト c. プット・アウト d. クラ 問20 ~ 問24 以下の空欄に該当する用語を選べ。 GDPや貨幣量のように、その時点の価格を用いて評価した変数を( 問20 )と いう。これらを物価指数などで調整して物価変動の影響をなくした変数を( 問 21 )という。例えば、GDPを( 問22 )で割れば( 問23 )になり、貨幣量を 物価で割ったものは( 問24 )になる。 問20:a. 名目変数 b. 実質変数 c. 媒介変数 d. 確率変数 問21:a. 名目変数 b. 実質変数 c. 媒介変数 d. 確率変数 問22:a. 貨幣の流通速度 b. 為替レート 問23:a. 名目GDP b. 実質GDP 問24:a. 名目貨幣残高 c. GDPデフレーター c. 名目GNP b. 実質貨幣残高 3 d. 利子率 d. 実質GNP c. 名目預金残高 d. 実質預金残高 マクロ経済学Ⅰ- 2016 年度前期 担当:蛭川雅之 問25 ~ 問35 以下の説明が正しければ a 、誤っていれば b を選べ。 問25:累進課税制度における所得税の最高限界税率が50%であれば、所得税の 課税対象額が1億円である人の所得税額は5,000万円である。 問26:限界税率が高い経済ほど乗数効果が強まり、景気の変動幅は大きくなる といえる。 問27:所得税が累進的な構造を持っていると、所得の増大とともに限界税率は 増大するが、平均税率は変わらない。 問28:マネタリストや新古典派の考え方によれば、所得減税を行っても景気刺 激効果を与えることはできないと考える。 問29:金融緩和(金利低下)政策は一般に為替レートの下落(減価)をもたら す。 問30:貨幣需要の利子弾力性が大きいほど金融緩和政策の効果は大きくなる。 問31:流動性の罠の状況ではLM曲線が垂直になるので、財政政策は有効でな く、金融政策の効果が大きくなる。 問32:投資の利子弾力性が非常に大きければ、財政政策を行ったときの景気刺 激効果は小さい。 問33:原材料価格が上昇すると、総供給曲線は上方にシフトする。 問34:新古典派が想定する世界では、財政・金融政策を行うことによって生産 量を増加させることができる。 問35:ケインジアンが想定する不完全雇用が存在する世界では、財政・金融政 策を行うことによって生産量を増加させることができる。 4 マクロ経済学Ⅰ- 2016 年度前期 担当:蛭川雅之 問36 ~ 問45 以下の空欄に該当する数値を選べ。もし正答が見つからない場合は、正答に最 も近い数値を選択せよ。 ある国の経済は家計、企業および政府の3部門から構成されており、次のよう なモデルで示すことができるとする。 財市場の均衡式: Y C I G 消費関数: C 20 0 .8Y 投資関数: I 100 15 r 政府支出: G 30 貨幣市場の均衡式: M L 貨幣需要: L 2Y 100 r 300 貨幣供給: M 200 ただし、 C は消費、 I は投資、 G は政府支出、 Y はGDP、 r は利子率、 M は 貨幣供給、 L は貨幣需要である。IS曲線は( 問36 )、LM曲線は( 問37 )と 表されることから、均衡GDPは( 問38 )、均衡利子率は( 問39 )となる。 ここで、政府支出を変化させることなく貨幣供給のみを25増加させると、GDP は均衡水準から( 問40 )増加し、利子率は均衡水準から( 問41 )下落する。 一方、貨幣供給量を変化させることなく政府支出のみを5増加させると、GDP は均衡水準から( 問42 )増加し、利子率は均衡水準から( 問43 )上昇する。 この結果から、政府支出のみの増加はクラウディング・アウトを招くことがわ かる。そこで、政府支出を5増加させるのと同時に貨幣供給量を( 問44 )増加 させれば、クラウディング・アウトを回避でき、このときGDPは均衡水準から ( 問45 )増加する。 問36:a. Y 75 r 750 問37:a. Y 50 r 50 問38:a. 270 b. 300 問39:a. 6.3 b. 6.4 問40:a. 2.5 b. 5 問41:a. 0.1 b. 0.2 問42:a. 5 b. Y 75 r 750 b. Y 50 r 50 c. 325 c. 6.5 c. 7.5 c. 15 d. 6.6 d. 10 c. 0.3 b. 10 d. 350 d. 0.4 d. 20 問43:a. 0.1 b. 0.2 問44:a. 25 b. 50 c. 75 d. 100 問45:a. 25 b. 50 c. 75 d. 100 c. 0.3 d. 0.4 5 c. Y 75 r 750 c. Y 50 r 50 d. Y 75 r 750 d. Y 50 r 50 マクロ経済学Ⅰ- 2016 年度前期 担当:蛭川雅之 問46 ~ 問50 以下の空欄に該当する数値を選べ。もし正答が見つからない場合は、正答に最 も近い数値を選択せよ。 ある国の経済は家計および企業の2部門から構成されており、次のようなモデ ルで示すことができるとする。 財市場の均衡式: y C I 消費関数: C 25 0 .8 y 投資関数: I 15 2 r 貨幣市場の均衡式: M L p 貨幣需要: L 0 .5 y 5 r 50 貨幣供給: M 1,000 ただし、 C は消費、 I は投資、 y は実質GDP、 r は利子率、 p は物価水準、 M は名目貨幣供給、 L は貨幣需要である。IS曲線は( 問46 )、LM曲線は ( 問47 )と表されることから、総需要曲線は( 問48 )となる。 さらに、総 供給曲線が y 75 p であるとき、均衡における物価水準とGDPは( 問49 )お よび( 問50 )である。 問46:a. y 10 r 200 b. y 10r 200 2,000 10r 100 p 2,000 d. y 10 r 100 p 問47:a. y 問48:a. y 問49:a. 2 問50:a. 150 1,000 50 p b. 3 c. 4 b. 200 b. y b. y 2,000 10r 100 p 1,000 50 p d. 5 c. 250 c. y 10r 200 d. 300 6 c. y d. y 10r 200 c. y 1,000 50 p 2,000 10 r 100 p d. y 1,000 50 p
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