1歳の子ども、1歳6か月の子ども

第 2 章 こどもの発達
1歳の子ども
こどもの発達
1歳児
∼自分でできることが増え自立してきた1歳児∼
❶ からだの変化に合わせて
生活リズム表
離乳食→幼児食へ
エネルギーや栄養素を食事からとれるようになってき
ました。今まで離乳食とお乳で大きくなってきました
がこれからは食事で大きくなってきます。
6時
起床
服を着替え
顔を拭いてもらう
∼卒乳∼
「卒乳」
とは?
さわると音が出たり
反応するものに喜びます
母乳(ミルク)を乳首を使って飲むことを卒業すること
を言います。食事のリズムがつき、母乳(ミルク)以外
から水分がとれるようになれば卒乳の準備をはじめて
自分で目が覚める
公園で過ごす
10時
砂や花をさわる
も大丈夫です。
いつも見る顔はわかる
やめる時期は母子ともに無理のない時期を選びましょう。
卒乳にむけて・・・
●まずは生活リズムを整えましょう
日中の授乳から少しずつ回数を減らしてみましょう。
手づかみで自分で
食べる
14時
遊びに誘って、母乳(ミルク)から離れる時間をつくって
いきます。また3食のごはん+間食の時間を決めて食事
部屋中はいはいで
動きまわる
のリズムをつくっていくことも大切です。
●哺乳びんや母乳からコップにきりかえていきましょう
コップに少しずつ牛乳をいれ、飲む練習をしましょう。
ストローを使うのもよいでしょう。
18時
お風呂
歯みがき
●授乳にかわるスキンシップをとりましょう
授乳の時間は、ママとのスキンシップの時間でもあり
ます。回数が減る分スキンシップをはかり安心させて
眠くなって寝る
ぐっすり
20時
就寝
あげましょう。
22時
❷「手づかみ食べ」→
「道具を使った食事」へ
手先の細かい動きができるようになってきました。
成長ホルモン
体づくり
睡眠
今まで手づかみ食べで食べていましたが、そろそろ
自分でスプーンを使って口まで運ぶ練習を始めましょう。
●スプーン
まずは持たせるところから始めます。
正しい持ち方は自分で食べられるようになってから
教えていきます。
立ち上がりのある器を使うとスプーンですくいやす
くなります。
●コップ
浅めのコップに少なめにいれて練習しましょう。
64
は200mlをあらわす
は離乳食100mlをあらわす
第1章
子育て支援サービス
❸
「自分でやりたい!」という意思が出てきます
∼ことばの発達∼
今はことばを覚える時期。すぐには覚えられないので何度も繰り返し教えましょう。
スーパーに行こうね
うさぎだよ
ピョンピョン
はねるよ
今夜は
カレーよ
0〜2か月の赤ちゃん 4〜5か月の赤ちゃん
言語発達は「わかるのが先で、言えるのが後」です。
基本編
お母さんはちょっと大変かもしれませんが自分の欲求を受け入れてもらえると気持ちが安定します。
第2章 こどもの発達
快・不快や好き嫌いの感情を表現できるようになりました。
7か月の赤ちゃん
短い文章で正しい文法で伝えましょう。
10
か月の赤ちゃん
言わせようとしたり質問したりせず
興味に合わせて語りかけましょう。
あれは
犬だよ
1歳の子ども
1歳6か月の子ども
2歳の子ども
身ぶりや指さしをたくさん使いましょう。
3歳の子ども
❹ 「はいはい」→「つたい歩き」→「ひとり歩き」へ
歩くことで運動バランスをつけます
4歳の子ども
歩くことで脚の筋肉が育ちます。最初は両手をあげてバランスをとった歩き方です。1人立ちから1∼2歩歩き
ますが、しっかり歩けるようになるまで少し時間がかかります。急がせず、自分で歩こうとする気持ちを大切に
しましょう。
5〜6歳の子ども 予防接種について
筋肉がつきバランスがとれるようになると手をおろして歩けるようになります。
1歳6か月までに歩けば大丈夫。
はいはいやつたい歩きも歩く前の練習です。あせらずできるようになった力を十分に使って
いきましょう。
歯について
65
こどもの発達
1歳 離乳食の完成へ向けて
∼食事だけでおなかいっぱいにします∼
❶ 体の組成をみてみよう
はいはいやつたい歩きを始めたお子さん
もいると思います。腕や肩など触ってみる
と、前よりもしっかりしてきたでしょう。
6か月から半年間で筋肉量が増えて、
よく動くようになります。
体の組成の変化(%)
体脂肪
6か月
25%
1 歳
3 歳
たんぱく質
(内臓・筋肉)
水 分
30%
5%
たんぱく質を
増やす時期
22%
❷ 体の変化
口
前歯を使って噛み切る練習をしま
す。
胃
大きさは200∼250mlと大き
くなってきます。
すい臓
たんぱく質を消化する酵素も増え
てきます。
胆汁の分泌もよくなり、脂肪も消化
しやすくなる。
大人と比べてまだ未熟です。
(大きさは大人の約1/5)
一度にたくさんの糖分が入ってくる
と処理するのに時間がかかります。
15%
❸ 1日に必要な
三大栄養素の配分
①
1日のエネルギー
950Kcal
②
三大栄養素に配分
③
必要量
④
牛乳+母乳やミルク
400ml
内 訳
肝 臓
10%
離乳食3回
炭水化物 たんぱく質
脂質
57%
13%
30%
140g
30g
30g
25g
9g
15g
115g
21g
15g
1歳になると、脂質は離乳食から半分とれるよ
うになります。
でも、母乳やミルクや牛乳の役割も大切です。
体を作るために必要な必須脂肪酸を多く含みま
す。母乳やミルクが減ってきたら牛乳や乳製品を
とりいれていきましょう。
∼おやつは食事の1つ∼
一日に必要な栄養素を3度の食事でとることができない子どもにとって、
おやつは大切な食事の一部です。子どものおやつは、
「栄養素やエネルギーの補給」
「水分の補給」
「食べる楽しみ」 などの意味があります。
朝食
昼食
夕食
+
おやつ
甘いお菓子やスナック菓子などではなく、食事の補いになるものを与え
ましょう。
66
よい栄養バランス
6g
3g
2g
61g
7か月の赤ちゃん
少しずつ牛乳移行して、母乳
やミルクの量を減らしていき
ましょう。
<例えば こんな組み合わせ>
全卵
2/3 個
(30g)
ごはん
(軟飯)
90g
魚
20g
豆腐
55g
野菜
35g
夕食
ごはん
(軟飯)
90g
肉
20g
芋
50g
野菜
35g
果物
牛乳
50ml
30g
午後3時
牛乳
50ml
30g
午前
おやつ
+
牛乳
時
野菜
35g
10
母乳やミルクを
やめることで、
ビタミンA・C
が減ってしまう
ので、野菜や果
物で補うように
していきます。
1歳6か月の子ども
ごはん
(軟飯)
90g
おかず
1
1歳の子ども
:
か月の赤ちゃん
ごはん
1
昼食
200
∼
250
ml
10
朝食
胃の
大きさ
2歳の子ども
3歳の子ども
噛む、飲み込む機能を育てよう
1 歳 ∼ 1 歳 6 か 月 頃
注 意 点
5〜6歳の子ども 予防接種について
この時期に
すること
●上下4本∼8本位はえてくる時期。 ●まだ「手づかみ食べ」が主体。
※介助食べは最小限にとどめ「手づかみで自食」を!
●ほぼ、普通食に近い物が食べられるようになる。
4歳の子ども
お口の様子
食べ方の動き
0〜2か月の赤ちゃん 4〜5か月の赤ちゃん
100ml
果物
豆腐
55g
塩
20g
果物
砂糖
20g
調味料
バター・植物油
大豆・大豆製品
全卵
2/3 個
(30g)
牛乳・乳製品
肉
5g
乳製品
魚
50g
卵
60g
わかめ
焼き海苔
芋
緑黄色野菜
45g
淡色野菜
ご飯︵軟飯︶
270g
たんぱく質・脂質食品
基本編
野菜等
第2章 こどもの発達
1日の食品の目安量
穀類
第1章
子育て支援サービス
❹ 何をどれだけ食べるの?
●少しずつ自分でスプーンやフォークを使えるようになる。
●コップから飲み物を飲むことも覚える。
※離乳が完了しても、噛む・飲み込む機能は未熟
※第1乳臼歯(奥から2番目の歯)がはえると(1歳4か月∼1歳6か月位)
歯ですり潰すことが出来る。
それまでは、歯ぐきで噛める硬さの物を
※歯がはえる時期は個人差があるため、歯のはえ方に応じた食物の硬さ、形態を考える。
歯について
67
第 2 章 こどもの発達
1歳6か月の子ども
こどもの発達
1歳6か月児
∼歩けるようになりました。社会生活にむけて言葉を育てましょう∼
❶ 3回の食事+間食で
生活リズム表
大きくなります
大人と同じように3回の食事となります。しかし、胃
の大きさは大人の1/4で1度にたくさんの量を食べるこ
6時
(間食≠お菓子)をとりいれましょう。
朝の挨拶、身支度
10時
親子で公園へ歩いていく
友達と遊ぶ、動物を追い
かける
花をつむ
昼食
12時
就寝
15時
間食
❷ 歩けるようになりました
絵本を読む
大きくなった体を、2本足で支えることができるように
なります。歩き方は両手を上げてバランスをとる歩き方
歩き方に近づいていきます。
歩けるようになったら安全なお部屋づくりを
18時
20時
就寝
歩けるようになり手先も器用に動かせるように
なってきました。いろんなものにも興味が出て
きます。
食事の準備
簡単なお手伝い
夕食
から徐々に腕を降ろして足の動きと連動する大人の
22時
かないところに保管(高さ1m以上の場所)し
ましょう。
ります。必ず水は抜きましょう。また子ども
が簡単に入れないようにゲートをつける等も
効果的です。
70
※光、音
(テレビ等)の
刺激控える
寝る準備
寝る前にトイレへ声かけ
●電気製品や刃物など危ないものは児の手に届
●浴槽や洗濯機をのぞきこんで落ちることもあ
※朝の光を入れる
間食
★食べやすい食器★
こどもの手で握りやすいスプーン、
先の丸いフォークを使ってみましょう。
立ち上がりのある器の方がスプーン
ですくいやすくなります。
起床
朝食
とはできません。体に必要な栄養を補うために間食
睡眠
第1章
子育て支援サービス
❸ 言葉を話しはじめます
覚えやすくなります。
うさぎだよ
ピョンピョン
はねるよ
子どもの視線の先になにがあるか大人が注目することがポイントです。
7か月の赤ちゃん
そうだよね
イヤなんだ
よね
? ?
0〜2か月の赤ちゃん 4〜5か月の赤ちゃん
コミュニケーションを育てるために・・・
基本編
目で見ているときに耳から音が聞こえるとことばと物の名前が一致し
第2章 こどもの発達
子どもの興味に大人が合わせてことばかけを行いましょう。
か月の赤ちゃん
10
1歳の子ども
子どもの気持ちを代弁してみましょう
まだ自分の気持ちをうまく表現することが
自分のしていることを一緒に楽しんでもら
できません。「うれしかったね」
「 痛かった
えることで子どもはうれしくなり、たくさん
ね」
「 もっと遊びたかったね」など声をかけ
お話してくれます。
てあげましょう。
1歳6か月の子ども
子どものしている動きや発している
ことばをまねしてみましょう
2歳の子ども
まだ
ぬるいみたい
3歳の子ども
★どうして
「イヤイヤ」
ばかり言うの?…
お母さんが何を話しかけても、「イヤ」と
言いませんか? この時期は覚えた言葉を
4歳の子ども
使って、お母さんの反応を見たり、言葉遊び
として楽しんでいたりすることがあります。
また、自分の気持ちを言葉で訴えることがで
あります。「どうしたの?」
「どうしたいの?」
毎日何気なくやっていることもことばにして
声をかけ、抱っこしたりして落ち着くまで
みましょう。
「お靴はけたね」
「ドア開けるよ」
待ちましょう。子どもが成長している証拠な
「おひさま出てるね」など・・・繰り返しの
のです。
なかで少しずつ覚えていきます。
5〜6歳の子ども 予防接種について
きないので、「イヤイヤ」で表現することも
毎日の暮らしの中で起こったことを
ことばにしましょう
とイヤな理由を探すより、「イヤなのね」と
歯について
71
こどもの発達
1歳6か月 幼児食のスタートです
(大人と同じ生活になります)
❶ 体の組成をみてみよう
体脂肪
30%
水分 60%
たんぱく質
(内臓・筋肉)
10%
走ったり、階段を登れるようになります。
「エネルギーの確保」
「骨や筋肉を作る」
「指令を出す脳を育てる」ために食事から栄養をとっていく必要があります。
❷ 体の変化
口
食べられる条件がそろいました。
歯
歯は16本はえてきます。
※はえ方には個人差があります。
胃
すい臓
胃の大きさが250mlになります。
大人と比べてまだ未熟です。
❸ 1日に必要な
三大栄養素の配分
1日のエネルギー
1050Kcal
エネルギー比率
炭水化物 たんぱく質
脂質
57%
13%
30%
必要量
1050Kcal
150g
35g
35g
食 事
770Kcal
127g
23g
19g
牛 乳
280Kcal
23g
12g
16g
●炭水化物は、ほとんど食事からとります。
●たんぱく質は、60%が食事、40%は牛乳
からとります。
●脂質は、食事と牛乳で約50%ずつです。
❹ すい臓のお話
すい臓で作られる、血糖を下げるホルモン「インスリン」の分泌は、大人と比べてまだ十分ではありません。
体に糖が入ると、すい臓がインスリンを分泌して糖をエネルギーに変えますが、たくさんの糖が体に入ってく
ると、未熟なすい臓は機能以上の働きをしなくてはいけなくなり、子どもの体には負担をかけてしまいます。
体を動かすのに糖は大事なエネルギーですが、体に負担をかけやすい砂糖ではなく穀類(ご飯、パン、めん類)
の方が上手に体の中で使われます。
72
たんぱく質 カルシウム
1日の食品の目安量
緑黄色野菜
60g
淡色野菜
70g
芋
50g
きのこ
4g
海藻
2g
ごはん
80g×3回
油
6g
砂糖
5g
果物
100g
250
ml
スパゲティ
30g
肉
20g
80g
魚
20g
納豆
15g
牛乳
野菜
40g
50ml
野菜
45g
50ml
野菜
45g
50ml
食品
牛乳
果物
午前10時
100ml
50g
午後3時
150ml
50g
いも
50g
10
+
残りの牛乳と果物
を間食でとります
2歳の子ども
40g
卵
50g
野菜類
1歳6か月の子ども
大豆製品
(豆腐)
ビタミン
B2
1歳の子ども
20g
ビタミン
B1
か月の赤ちゃん
肉
炭水化物
7か月の赤ちゃん
20g
脂質
たんぱく質
の食品
おやつ
魚
ビタミン
B12
80g
夕食
1個
昼食
卵
ごはん
朝食
400ml
ビタミン
B6
正常な発育
発育
に不可欠 ビタミン
<例えば こんな組み合わせ>
胃の大きさ
牛乳
ビタミン
A
細胞膜、
神経細胞
の材料
エネルギーを
作る時に必要
0〜2か月の赤ちゃん 4〜5か月の赤ちゃん
栄養素
神経刺激
伝達
エネルギー源
基本編
体での役割
脳の神経細胞の
働きに必要
細胞増加
・
入れ替え時 神経伝達 中枢神経
のコピー機 物質を作る
維持
第2章 こどもの発達
骨・ホルモンを
作る
第1章
子育て支援サービス
❺ 何をどれだけ食べるの?
3歳の子ども
4歳の子ども
噛む、飲み込む機能を育てよう
同じ月齢でも、お口の中は個人差がまだまだ大きい時期です。
月齢だけをみて食形態をすすめてしまうと
5〜6歳の子ども 予防接種について
●奥歯がはえていなくて噛めないのに、硬い食べ物を与えた結果 → 噛まずに飲み込む習慣
●噛めるようになっているのに、いつでも柔らかい食べ物が入る → 噛む力が伸びなくなる
「この月齢がきたからこんな食べ物を与える」
ではなく、
「こんな口の動き」
「この歯がはえて食べられるようになったからこんな食べ物を与える」
ようにしましょう。
歯について
73
こどもの発達
自分の意志でオシッコをする力を育てよう
❶ まずはこどもの様子を観察してみましょう!
★おしっこの感覚は1時間半∼2時間あいていますか?
→膀胱に100∼150mlぐらいのオシッコをためられるようになると、オシッコの間隔が1時間半以上
あくことになります。
膀胱の容量
新生児
2歳
大人
30∼50ml
250ml
500ml
★おしっこをしたときやしたそうなときの子どものサインはなんでしょう?
→こどもによってサインは違います。オシッコがしたくなると、もじもじしたり、ぼーとしたりする
しぐさはありませんか? トイレに誘うタイミングのヒントになります。
∼1人で歩くことができ、ことばもある程度理解できるようになったら
トイレットトレーニングをはじめましょう。∼
❷ 自分の意志でオシッコを我慢したり、出したりできるようになる
ためには何を育てていけばいいの?
オシッコを我慢する
オシッコを出す
脳がオシッコを意識し、脳と膀胱をつなぐ
脳
神経を育てることです!
一定の尿がたまると
尿意を感じる
膀胱の筋肉ゆるむ・尿道の筋肉しめる
膀胱の筋肉しめる・尿道の筋肉ゆるむ
74
オシッコをしたいと感じるところ
神経
脳と膀胱をつなぐ神経は4歳半で完成します
自分の意志で自由にオシッコを我慢したり、
出したりできるようになるには、学習する時間
神経
が必要です。何度も失敗しながら学習し大人に
近づいていきます。
また個人差があるため焦らずすすめていきま
しょう。
膀胱
オシッコがたまるところ
尿道
オシッコを我慢して失敗した時は、叱らず
に、我慢できたことをほめてあげましょう!
快
さらさらになった、冷たさの解消
オシッコの間隔を知り、時間をみてトイレに誘ってみましょう!
トイレでできたときは「オシッコでたね」等と声をかけ、オシッコがでたことがわかるようにします
7か月の赤ちゃん
→「オシッコが出る感覚」を意識させることにつながります。
また、紙パンツから布パンツに変えて布パンツがぬれることで「オシッコが出る感覚」を覚えさせる
のも1つの方法です。
膀胱はオシッコをためる(我慢する)ことで大きくなります。トイレに誘う頻度が多いと膀胱が育ち
10
か月の赤ちゃん
少しずつトイレに誘う時間を伸ばしていきます。
0〜2か月の赤ちゃん 4〜5か月の赤ちゃん
足やズボンがぬれて冷たい
着替えた感覚
基本編
オシッコが出た感覚
第2章 こどもの発達
快と不快の感覚は育ってきました。
不 快
第1章
子育て支援サービス
❸ どうやって育てるの?
ません。オシッコがしたいサインが出たり、自分から「オシッコ」と言うまで待ってみましょう。
1歳の子ども
「叱らない」がトイレットトレーニングの秘訣です!
1歳6か月の子ども
失敗したときは励まし、うまくいったときにはほめてあげましょう!!
2歳の子ども
3歳の子ども
4歳の子ども
5〜6歳の子ども 予防接種について
歯について
75
こどもの発達
自分でウンチをするための準備
❶ ウンチをするための体の準備
回数
体の準備
新生児
6か月児
1歳頃
2∼10回
2∼3回
1∼2回
便が溜まると脳
から腹圧を上げ
るよう命令が出
始める
肛門の筋肉と脳
が神経で結ばれ
てくる
飲むと出る
授乳のたびに
オムツ交換
顔を赤くして力
む姿が見られる
❷ ウンチがでるまで
1 大腸にウンチが移動
指令の伝達は
自律神経
2 脳が便意を感じる
2歳頃
腸にウンチが
溜まったことが
自分でも感じ
られる
3歳頃
便意を感じ、
トイレまで
我慢ができる
我慢はむり
4歳半頃
排便の自立
手を使って上手
におしりを拭く
ことができる
❸ ウンチをトイレでする力を
育てよう
*生活リズムを整えることは自律神経を鍛える
ことにつながります。
生活リズムが整うと、ウンチの時間も決まって
きます。ごはんを食べたあとが一番多いタイ
ミングかもしれません。
*前日からたまっていたウンチが大腸に移動
3 肛門が脳の指令を受けて
緩めたり閉じたりする
するのは朝食後です。
朝食を食べた後、時間に余裕はありますか?
「早く、早く」は便意を感じにくくします。
便がでる
*体を使った遊びは、腹筋や足の筋肉等、
力むための筋肉を鍛えます。
*食事の内容でウンチの量も変わります。
ふんばれる台を用意する等
環境を整えましょう
76
食事の内容(特に食物繊維)と量・水分量など
もう一度確認しましょう。