7か月の赤ちゃん (PDF形式:1842KB)

第 2 章 こどもの発達
7か月の赤ちゃん
こどもの発達
7か月の赤ちゃん
∼自分の欲求で動けるようになりました∼
❶ 2回食になりました!
生活リズム表
授乳だけでは足りないビタミンA、C、鉄分等の栄養素
を離乳食で補います。
消化機能を育てるために、朝の光で目を覚まし、2回
6時
起床
朝の光で体内時計を
リセット!
布団から出て、
顔を拭いたり、
着替えたり…
の離乳食を決まった時間にとりましょう。
そうすることで、
生活リズムが作られる
あやしてもらうと
声を出して喜ぶ
おもちゃや人を求めるようになる
10時
自律神経が育つ
外へ散歩に行って、
知らない人を見て
人見知り
いないいないばーで
大喜び!
消化酵素の分泌促進
消化酵素が増える
14時
消化できる食品が増える
離乳食がすすむ!
ということにつながります。
また、食事のリズムができると、おなかがすく間隔
が作られます。食べることの体験で食材そのものの
ねがえりごろごろ
腹這いで回転!
おすわりもするよ
目で見たものを
手にとって持つ
18時
20時
就寝
22時
体づくりの時間!
脳や体を休め、
成長や修復をします
味を覚えます。まだ、味付けの必要はありません。
赤ちゃんが楽しい気持ちで食べられるような環境を
作ってあげましょう。
睡眠
は200mlをあらわす
は離乳食100mlをあらわす
52
第1章
子育て支援サービス
❷
ハイハイする準備が出来てきました
促すのです。また、ハイハイをする時期は、一生のうちでたったの3か月
です。この期間だけはハイハイができる環境を作ってあげてください。
ハイハイをさせるときは、靴下を脱がせることで足の指をしっかり使った
にハイハイでしっかり筋肉を育ててゆきましょう。
楽しい体験が意欲を育てます
運動・バランス
なんだろう? ねがえり
持ちかえる
ハイハイ
手にとる
おもしろい!
快
さらに快の体験の
10
学びを豊かにする
1歳の子ども
楽しい!
不快の体験は、
か月の赤ちゃん
○○したい?
意欲
7か月の赤ちゃん
❸
不快
1歳6か月の子ども
危ないこと、
いけないことを
触れる なめる
不快として認識させ
感覚器
2歳の子ども
見る 聴く
0〜2か月の赤ちゃん 4〜5か月の赤ちゃん
ハイハイになります。1歳6か月までに歩けるようになればいいので、焦らず
基本編
第2章 こどもの発達
ハイハイは筋肉を育てます。ハイハイによって、腕や背中の筋肉の発達を
危険を回避する力に
3歳の子ども
4歳の子ども
❹ 記憶する脳が育ってきました
あやしてもらうことを期待した「いないいないばー」を楽しめるようになります。
記憶出来るようになり、知らない顔を見分け、
「人見知り」がはじまります。
5〜6歳の子ども 予防接種について
「夜泣き」も始まります。
夜泣きは脳が発達している過程です。
刺激の多かった日の夜は夜泣きが多いかもしれません。
脳の成長とともに1∼3か月の間にはおさまります!
歯について
53
こどもの発達
7か月 赤ちゃんの体の中で
『消化酵素』
を
増やすことができる時期です
❶ 消化酵素はどこからでるの? 体の組成の変化(%)
体脂肪
6か月
たんぱく質
(内臓・筋肉)
水 分
25%
5%
内臓や脂肪が
増える時期
1 歳
30%
❷ 消化酵素はどこからでるの?
口と舌
だ液も消化液なので、食べ物と
よく混ざることでよく消化します。
赤ちゃんの口の動きに合わせた
離乳食を作りましょう。
胃
胃液も消化液です。
この頃の胃の大きさは200mlです。
小 腸
よく消化吸収されているかを確認
できるのがうんちです。
・そのまま出てくる
→訓練していこう
・下痢
→消化吸収能力が間に合わな
かった
消化酵素は自律神経が
調節しています。
自律神経は、①昼間に
②ぱっちり目覚めている
ときによく働きます。
54
10%
❸ 消化酵素を増やすには
赤ちゃんは、どんどん大きくなっていくために
いろいろな食品を食べないといけません。
食品の訓練をすることで、いろいろな食品を消化
できる能力を身につけます。
食べ物も少しずつ、たんぱく質の割合が増えて
いきます。
①
1日のエネルギー
700Kcal
②
三大栄養素に配分
48%
8%
44%
③
必要量
85g
14g
34g
④
母乳やミルク
800ml
58g
9g
28g
離乳食2回
27g
6g
6g
内 訳
大 便
たんぱく質と脂肪の消化酵素が多
くなり、消化できる食品と種類が
増えてきます。
内臓や消化酵素はたんぱく質からできて
おり、消化吸収のために必要なたんぱく質
の量が増えていきます。
この時期から母乳や
ミルクだけでは足りない
ビタミンA・ビタミンC・
鉄などの栄養素を離乳食
で補います。
炭水化物 たんぱく質
脂質
第1章
子育て支援サービス
❹ 何をどれだけ食べるの?
アレルギーを心配するママもいると思いますが、食物アレルギーが出ないように、食品を下記のように、一食
にどれか一つを与えます。
胃の大きさは200mlで、一食で『100gの離乳食と100mlの母乳やミルク』が入ります。
緑黄色
野菜
たんぱく質食品のどれか1つ使います
豆腐
20g
10g
10g
30g
(1個分)
穀類
調味料
ほうれん草、
キャベツ、
バター
じゃがいも、 7倍がゆ
人参、
かぶ、大根、
(粗つぶし)
(乳化された脂)
さつまいも
トマト、
玉ねぎ
ブロッコリー
15g
10g
離乳食作りのポイント
10g
70g
1g
10
か月の赤ちゃん
鶏ささ身
鶏胸肉
(皮なし)
芋
7か月の赤ちゃん
一回量の目安
卵黄
白身魚
赤身魚
(缶詰)
淡色野菜
<食品の目安>
1歳の子ども
・刺身1切れ 約 10∼15g
●食後の母乳やミルクは十分飲ませます。
・鶏ささ身1本 約 40g
●形態の目安は、
「舌でつぶせる硬さ」。
よく火を通して(ゆでる、スープ、煮る)、ぽってりに。
・豆腐1丁 約 300g
なめらかな状態から、だんだんと粒状にしていきます。
1歳6か月の子ども
●味付けはまだいりません。
●白湯や麦茶はコップで飲ませてあげると、上手に飲み込む練習になります。
2歳の子ども
噛む、飲み込む機能を育てよう
3歳の子ども
7 ∼ 9 か 月 頃
●前歯の役割が働くように、ある程度の大きさの食品を与える。
(かじり取るために、小さくし過ぎない食物形態にする)
●離乳食は、舌で潰せる(上あごに押し付けて潰せる)硬さにする。
(例:大根やかぼちゃを煮たもの、豆腐など)
注 意 点
※上下の前歯がはえたら経験させること。(ある程度の長さがはえてきたら)
かじり取る→舌で押し潰すを習得する時期なので、前歯の働きを促せるように、
かじり取ることを見守り、くれぐれも離乳食を口の中に流し込まないようにする。
5〜6歳の子ども 予防接種について
この時期に
すること
4歳の子ども
お口の様子
●上下の前歯がはえてくる時期。
●前歯は食品の硬さや弾力性を感じ取り、一口量を調節する。
→『かじり取る』を覚える
※前歯は臼歯より敏感(前歯に覚えさせる)
0〜2か月の赤ちゃん 4〜5か月の赤ちゃん
油の消化はさらのこの後です。消化酵素が鍛えられてきてから消化できるようになります。
基本編
重ねます。今までより、たんぱく質の種類が増えます。
第2章 こどもの発達
たんぱく質は消化に手間がかかるので、訓練が必要です。消化酵素が増えてくるのに合わせて、食品体験を
歯について
55