報告書 - 国立大学法人 北海道教育大学

別紙様式1
平成27年度学術研究推進経費 共同研究推進経費
プロジェクトの名称
研究成果概要報 告 書
アラスカの学校教育と教員養成に関する総括的な研究書作成プロジェクト
-アラスカへき地小規模校教育のMulti-Cultural & Global Education
報告者氏名・所属・職名
プロジェクト担当者
(氏名・所属・職)
諌山 邦子 ・ 釧路校 ・准教授
諌山 邦子
川前 あゆみ
倉賀野志 郎
境
智洋
玉井 康之
中川 雅仁
二宮 信一
早勢 裕明
廣田
健
藤本 将人
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釧路校
釧路校
釧路校
釧路校
釧路校
釧路校
釧路校
釧路校
釧路校
釧路校
・准教授
・准教授
・教授
・准教授
・教授
・教授
・准教授
・准教授
・教授
・准教授
研究内容及び成果の概要
本調査研究では、へき地教育や教科教育などを専門とする研究者たちが、北海道とアラスカの類似点を念
頭に置きながら、アラスカの小規模校を訪れ、アラスカの教育に学ぶべき特徴をとらえ、日本の教育やへき
地小規模校に活かすことができる観点や方法を明らかにすることとした。
1.その結果、アラスカの教育の特徴として、以下の6点として集約することができた。
(1)アラスカ大学がアラスカの特色づくりに果たす役割が大きい。
(2)学校と地域社会との結びつきが強く、あらゆる教育活動が地域と一体になって進められている。
(3)学級の中に特別支援が必要な子どもなど多様なニーズを持つ子どもがいるが、それらの子どもを含め
たインクルーシブ教育を充実・発展させている。
(4)アラスカの自然・社会・文化民族を前提としつつ、それらを普遍化して、西洋型カリキュラムと調和
できるようにカリキュラムを体系化している。
(5)個々の教材にかかわって、アラスカの先住民族文化・自然・社会・スポーツ等に依拠した地域教材を
作成し、それらを地域教材キットとして蓄積している。
(6)原生的な自然が豊富なため、それらの自然を活かした体力づくりや体験学習等が多い。
2.上記の6点の特徴を活かすべく、アラスカ大学が中心となって、州政府や教育委員会と協力しながら、カ
リキュラムの体系化や科学的な教材開発に大きな役割を果たしている。例えば、アラスカ大学ネイティブネ
ットワークセンターでは、カリキュラム開発と体系化を行い、学校への利用・啓発を進めている。また、ア
ラスカの学校教員の作成した各教材を集約し、教員の新たな利用を推進している。さらに、小規模であるた
めに、個々の子どもにあった個別指導計画づくりのために、大学と学校現場が連携を図った取り組みを行っ
ている。
3.アラスカのへき地小規模校・アラスカ大学での調査研究で得た、アラスカの教育の6点にわたる特徴は
、北海道の学校をはじめ、日本の学校教育のありかたの参考になるといえる。また、地域に根ざしたアラス
カ大学の姿は、①教員養成段階における教材開発の取り組みを、学生の内発的動機づけに活かす、②教育実
践をアクティブラーニングの方法に組み入れる、③少人数学習指導・少人数学級経営に活かす、④教師教育
の資質育成のためにへき地教育実習を制度として設けていく、等、日本の大学改革・教師教育改革の在り方
に示唆を与えるものであった。
以上の調査研究の成果を「アラスカと北海道のへき地教育」として出版を行い、関係機関へ配布を行った。
当該研究で残された課題と今後の展望
わが国の新しい教育活動方法として、アクティブラーニング、小規模学校運営、少人数指導、コミュニティー
スクール化などの現代的課題を解決するために、成果の応用の可否を検討したい。
成果の公表の状況
【著書】川前あゆみ、玉井康之、二宮信一〈編著〉境 智洋、中川雅人、早瀬裕明、藤本将人、坂井誠亮、
諫山邦子、小出高義〈著〉「アラスカと北海道のへき地教育―ALASKA :Visiting Rural Small School」北樹
出版、2016年、155頁。
教育現場で活用可能な分野等
教師教育、へき地教育、特別支援教育、教科横断型教育、算数・数学教育、理科教育、社会科教育、特別活
動の各分野で、わが国の教育やへき地小規模校での教育にかかわって現職教員が研修を行う際に利用可能で
ある。
配布又はダウン 資料あり:冊子体 を教育関係者、大学・地域市町村図書館、教育委員会へ配布済み。
ロード可能な資
若干の残部あり。
料
問い合わせ先
代表者:諫山 邦子
電 話:0154-44-3380
FAX :0154-44-3380
mail :[email protected]