社会科、中国史 教授 竹内康浩

別紙様式4
教員海外派遣経費実施報告書
(部局名: 釧路校 )
所属講座名及び研究分野
研
究
研
者
究
名
等
題
目
社会科、中国史
職
名
教授
氏
名
竹内康浩
「台湾に残る日本統治期の遺跡の調査と教材化」
台湾は「アジア文化体験実習」において受講生とともに毎年訪れている
地であるが、日本との関係について、また日本人としての立場について
確かな意見を持つことを常に問われていることを痛感する。そのために
研
究
の
経
緯
等
はかつての統治時代を如何に理解し評価すべきかが問題となる。今回は
具体的な材料としての遺跡調査を中心に、講義で使えるような材料の収
集と「歴史認識」の検討を目的に研究することをめざした。
今回の調査においては、現地に今も残る建築物を中心に写真撮影と関係資料の収集
を行い、現在の当地におけるその施設のあり方、保存や利用状況、遺跡の意義につ
いて把握することができたのは、貴重な収穫であった。今回中心に据えたのは、日
渡
航
成
果
の
概
要
本統治期に建設されて現在も使われている施設であり、外部内部ともに多くの写真
を撮影することができた。また、台湾における史蹟利用・保護について述べた文献
などの資料も収集できた。なお、日本によって開拓が進んだ南部と、政治都市とし
て理念(=建前)を強調する台北との間にある「違い」を感じることができたよう
に思われ、深く掘り下げるべきテーマとしてさらに追究する必要を痛感した。
担当している「東アジア歴史文化論」や「アジア文化体験実習」とい
った講義において、収集した映像などを提示紹介し、今後の日本と台
成 果 の 今 後 の 活 用 等
湾の関係のあり方を考えるための材料とする。また、論文としてまと
め、今回得た情報を広く公表する。
主たる滞在地名及属する国名
台湾
期
高雄(9 月 26~27 日)、台南(同 27~29 日)、嘉義(同 29~30 日)、
間
台北(10月1~3日)
そ の 他 参 考 と な る 事 項
いずれも平成27年