インド:地方政府運営の石炭会社 石炭価格は自由 2016 年 7 月 7 日掲載 6 月 27 日付けの地元報道によると、インドにおける商業ベースの石炭採掘に向けて、中央政府は、地方 政府に対して、 地方政府管理下の会社による石炭採掘では、 その石炭価格を自由に決定する権限を与えた。 地方政府は、石炭省にて地方政府へ配分された石炭鉱区の所有権が、地方政府に残る限り、地方政府が所 有する石炭会社は、共同企業体(JV)へ自由に参画でき、炭鉱開発採掘会社(MDO)を自由に指名できる。 更に、地方政府管理下の会社による石炭採掘では、その石炭は、最終消費の制約は受けない。地方政府 は、その生産した石炭を、商業取引が可能であれば、あらゆる分野に対して、自由に販売できる。 石炭省は、石炭採掘の自由化にて、16 の石炭鉱区を地方政府へ配分する計画。これは石炭公社(CIL)の 石炭採掘・供給のほぼ独占体制を解消するもの。石炭鉱区資産の所有権は、地方政府に付与される。石炭 省の秘書は、これは、私企業が、地方政府と共同で、商業ベースでの石炭採掘に関与できる特別な権能を 与える一段階だと強調した。同秘書は、政府は、変化の実験を行うだけでなく、市場の動向を把握できる とした。石炭省は、地方政府による、石炭価格の自由化、石炭最終消費の自由化は、石炭採掘業を国内石 炭会社や海外石炭会社(例え、地方政府管理下の石炭会社との共同であっても)への開放に繋がるとした。 しかし、複数の幹部は、国内私企業と海外石炭会社の役割は、MDO に制限されるべきとの考え方もあ るとした。各州に亘る 16 の石炭鉱区は、今後数カ月で配分されるが、石炭省は、私企業の投資家向けの競 売は、少なくとも、今後、3~4 カ月間はないとした。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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