ニュースリリース 2016 年 7 月 6 日メルク株式会社メルクセローノ株式会社 ※本ニュースリリースはドイツ・ダルムシュタット 6 月 17 日発表英文ニュースリリースの抄訳です。 Merck Family Foundation（メルクファミリーファンデーション）を設立    メルク創業ファミリーによる慈善活動を 1 つの傘下に集約ドイツおよび世界各国のメルクの拠点での慈善事業支援に注力ヴァルター・フーバーがマネージング・ディレクターに就任 2016 年 6 月 17 日、ドイツ、ダルムシュタット発 - E. Merck KG は本日、メルクファミリーファンデーション（Merck Family Foundation）を設立することを発表しました。新会社の設立により、現在メルク創業ファミリーが個々に行なっている慈善活動の多くが傘下に集約され、また慈善事業の幅も大きく広げることができるようになります。 E. Merck KG ファミリー委員会会長のフランク・スタンゲンベルグ-ハーバーカンプは、「地域社会の支援があってこそ、メルクは世界各地で事業を展開できていると考えています。メルクファミリーファンデーションを通じて、単に慈善事業を行うだけでなく、地域社会に恩返しをしたい、というのがファミリーメンバーの願いです。地域に持続可能な効果をもたらすことができればと考えています」と、約 150 人のパートナーが果たすべき社会貢献について述べています。同ファンデーションはメルクファミリーのみが出資することになります｡そのため、基本財産を持たず、従来の意味の財団とは異なります。スタンゲンベルグ-ハーバーカンプは、「メルクファミリーの金融資産を用いて、持続的、かつ目に見える形で、より良い社会への貢献を図っていきたいと考えています。超低金利の時代において、金利収入を財源にするという選択肢はあり得ません。『善き行い』をするには、慈善活動の新たな道を切り開くことが不可欠です」と述べています。メルクファミリーファンデーションは、公的医療や公教育の促進、市民イニシアティブの推進、緊急支援の提供など、公益的な目的を追求するものであり、営利を目的とした活動を行うことはありません。このような目的のもと、研究プロジェクトのサポートも行う予定であり、国際的な開発協力にも参画することになります。メルクファミリーファンデーションのマネージング・ディレクターに任命されたヴァルター・フーバーは、「メルク 1/2 ニュースリリースファミリーファンデーションでは、経営力の強化ではなく、将来のプロジェクトに対し資産を投資することを第一に考えています。そのためメルク社員の市民活動やボランティア活動に基づくプロジェクトにも参画するつもりです」と述べています。メルクファミリーファンデーションは、非営利の非公開有限責任会社（gemeinnützige GmbH）として運営されます。E. Merck KG のファミリー委員会は、2016 年度分の運営資金として十分な予算を立てています。また、メルクファミリーの 11 代目と 12 代目のメンバー7 人を評議員に任命しました。評議員会の役割は、経営に関する助言・監視を行うことと、参画するプロジェクトを選択することです。評議員会会長にはフランク・スタンゲンベルグ-ハーバーカンプが選出されました。ヴァルター・フーバー（60 歳）は 1991 年にメルクに入社し、1998 年から 2016 年 3 月に退職するまでの間、グループコミュニケーションの責任者を務めました。この間、メルクのグローバルの CR プロジェクト（社会貢献活動）を長年にわたり統括していました。メルクについて Merck（メルク）はヘルスケア、ライフサイエンス、パフォーマンスマテリアルズの分野における世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業です。がんや多発性硬化症を治療するためのバイオ医薬品療法から、科学研究と生産に関する最先端システム、スマートフォンや液晶テレビ向けの液晶材料にいたるまで、約 5 万人の従業員が人々の暮らしをより良くする技術の一層の進歩を目指しています。2015 年は 66 カ国で 128 億ユーロの売上高を計上しました。メルクは 1668 年に創業された世界で最も歴史の長い医薬・化学品会社で、創業家が今でも、上場企業が率いるグループの株式の過半数を所有しています。メルクの名称およびブランドのグローバルな権利は、ドイツのダルムシュタットに本社を置くメルクが保有しています。唯一の例外は米国とカナダで、両国では EMD セローノ、ミリポアシグマ、EMD パフォーマンスマテリアルズとして事業を行っています。メルク株式会社はメルクの日本法人として1968年に設立。液晶や顔料などの化学品の研究開発・製造・販売や、試薬・分析機器などバイオサイエンス基礎研究や医薬品製造、創薬にかかわるライフサイエンス関連製品・サービスを手がけています。 2011年に日本ミリポア株式会社を吸収合併、2014年にはグループ傘下にAZエレクトロニックマテリアルズを統合。パフォーマンスマテリアルズとライフサイエンスの両分野で高付加価値製品とソリューションを幅広く提供しています。メルク株式会社についての詳細は、www.merck.co.jpをご覧ください。メルクセローノ株式会社は、ドイツ・ダルムシュタットに本社を置くメルクのバイオ医薬品部門の日本法人で、2007 年 10 月 1 日に発足し、がん及び不妊治療領域を重点領域としています。メルクセローノ株式会社の詳細については www.merckserono.co.jp をご覧ください。 2/2