08210073 ・・・・放課後 授業が終わりみんなそれぞれ部活に 行ったり帰宅する中、 教室に3人だけが残り何かを話している。 「今日どうする?」 「んー・・・」 「カラオケ・・・」 「「「行っちゃいますか」」」 3人は声をそろえて言う。 放課後にカラオケはいつもお決まり のパターンだったりする。 咲と千聖と遊、一見合わなそうな3人だけど 小学校からの付き合いでなにかと 一緒に行動している。 そんな中、千聖に年上の彼氏ができた 咲が車で送ってもらうところを目撃したのだ 咲と遊は声をそろえて言う 「「千聖、お幸せに!!」」 ・・・・それから半年 千聖は結局、その彼氏と別れることになった そのことを電話で告げられた咲はことばに困ってしまう そんな・・・ なんて言ってあげたらいいの? ・・そうだ ♪~♪~♪ 咲はことばをかける代わりに 千聖のためにピアノを弾いた 「聞こえた?あたし、正直どうゆう言葉かけてあげた らいいかわからなくて・・」 「聞こえたよ。咲のピアノの音、優しくてすごくいい曲 ・・泣けてきちゃったよ」 咲と遊は千聖を心配するが、 千聖は意外にももう吹っ切れていた。 一方で最近先生と話していることが多い遊を 咲と千聖は不審に思う 「最近、遊、よく先生と話してない?」 「そうだね。」 ・・・その日の夜 咲と千聖はメールで遊に呼び出された 2人を呼び出したのは、先生と話している理由を 説明するためだった 「実は、親の仕事の都合で 北海道に行くことになった」 急に言われて2人は現実を受け入れられずにいた けれど、一番辛かったのは遊だった 遊が転校するまであと1カ月しかなかった そして、離れ離れになるとわかった今 咲は改めて自分の気持ちを実感した 遊のことが好きだったのだと 転校まで残り1週間 2人は遊を笑顔で見送ることを決意し、 それから3人で、いつものようにカラオケに 行ったり、遊園地に行ったり、ファミレスで たわいのない会話を何時間もしたり、 これ以上ないくらい楽しい毎日を過ごした 引っ越し前日 千聖と別れた後咲と遊は学校へ行った まず教室に行き、そのあと音楽室に向かった ♪~♪~♪ 咲は遊のためにピアノを弾いた 引っ越し当日 遊の見送りをするために咲が訪れ、 みんなからの寄せ書きとMDを渡す そして車に乗り込もうとする遊に向かって咲が叫んだ 「あたし、遊が好き!!」 「俺も!絶対に戻ってくるから、それまで待っててくれる?」 振り向いて遊は言った 「待ってるよ、いつまでも!!」 2人は笑顔で手を振って そして、遊を乗せた車はだんだんと遠ざかって行った END
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