太郎!.

愛犬、太郎
08240014
私は、くみ。小学1年生。
ある日、近所のおじさんの家に犬が
産まれたって聞いた。
私は興味津々で、すぐに近所の家に
飛んでいった。
• 実は私は犬が怖い。だって噛み付くし、吠える
し、怖いんだもん。
• だから、影からこっそり産まれたての子犬を見
てみた。
「あっ。すごくかわいい!!」
•
•
•
•
•
すごく小さいし、ふわふわしてるし、
犬ってこんなにかわいかったんだ。
私はその犬に一目ぼれをした。
犬飼いたい!絶対飼う!!
小学生ながらに私は、決意を固めた。
• その日から私は、その家に通い始めた。
•
• 時には散歩したり、家に連れてきてミルクをあ
げたり。欲しい気持ちはMAX!!交渉に交渉
を重ねて、犬をもらえることになった
• その日の夜わが家では家族会議が開かれた。何
の会議かって?それは名前決め会議。
• 犬を飼う上で一番大切なことだからね。
• 私は、「チビ」がよかったんだけど、大きく
なった時、チビじゃおかしいってことになって、
お父さんが言った「太郎」に決まった。
• 多分太郎も気に入ってたんじゃないかな。
• 初めは一生懸命太郎の散歩していたんだけど、
私って三日坊主なんだよね。
• いつの間にか、私は太郎の散歩しなくなって、
太郎の散歩はお父さんの仕事になっていた。
• それに、だんだん太郎は大きくなっていて。
• 近くにいくと飛びついてくるから、怖くなっ
ちゃって私は太郎を遠ざけていたな。
• でも、太郎はいつも私を受け入れてくれて…
• 私が帰って来るとうれしそうに吠えたり、しっ
ぽをふってくれた。うれしかったな。
• 私、太郎が嫌で避けていた訳じゃないよ。
くみ、中学生
私は反抗期になった。
太郎は家に居たくない
私を小屋にいれてくれた。
一緒に過ごしたよね。
太郎のおかげで寂しく
なかった。
• でも!!!!!!!!
• この頃、太郎ったら家出ばっかりしていたんだ
よ。
• なんか、近所の家の犬に恋しちゃったみたいで
• しまいには、子供まで作ってきた
の!!! 太郎も男なんだね。
• まあ太郎は、私が選んだだけあって、かなりの
イケメン。
• モテるのは仕方ないのかな。(笑)
• くみ、高校生
• 太郎は、次第に元気がなくなっていた。
• ご飯を食べる量も減ってきて、散歩にいっても、
走らないで歩くことが多くなっていた。
• 次第に痩せてきて、もしかしから、太郎に命の
危機が迫っているのではないかって、私たち家
族は覚悟をし始めていた。
• そんな状態でも、太郎は、私たち家族に一生懸
命吠えたりしっぽふったりしてくれたよね。
• もうそんなに頑張る必要ないのに、僕はまだ大
丈夫だよって教えてくれていたのかな。
• そんな頑張りやの太郎にも、最後になる日がき
た。
•
•
夏の暑い日の朝、お母さんの「太郎」
という声が響き渡った。
• 急いで外に出ると、小屋から少し歩いたところ
に太郎が倒れていた。
• 息はもうしていなかった。
• 息を引き取る直前まで歩いていたのか足はまっ
すぐに伸びて硬直していた。
• こんな話を聞いたことがある。犬は最後の姿を
ご主人様に見せない。だから、死ぬときは、ご
主人様がいないところで静かに息を引き取るっ
て…。
もしかしたら太郎は、私たちを悲しませない為
に、どこかいこうとしていたのかな。
だから、歩きながら倒れたような形になってい
たのかな。
• 最後まで太郎は、私たち家族のことを
思ってくれていたね。番犬として、我が
家を守り私たち家族のことをいつも考え
ていてくれた太郎。
私が選んだ犬は、
そんな素晴らしい
愛犬太郎でした。