スライド 1

サービス管理責任者研修テキスト
分野別演習
「サービス提供プロセス
の管理に関する演習」
<地域生活(知的・精神)>
平成23年10月6日・7日
サービス提供プロセスの管理の実際(分野別演習)
(目 次)
1.演習のねらい、内容、実施方法
2.演習1:サービス提供プロセスの管理の実際(アセスメントと個別支援計画の作成)
(1)アセスメントの実施と課題の整理
(2)時間軸に配慮した到達目標を含む個別支援計画の作成
3.演習2:サービス提供プロセスの管理の実際(中間評価と計画修正)
(1)中間評価と計画修正の演習のガイダンス
(2)演習事例の情報提供、変更要因の検討(モニタリング)
(3)個別支援会議のロールプレイ演習
(4)個別支援計画の修正
4.演習3:マネジメントの実際(サービス管理責任者の役割と業務の検討)
(1)サービス提供者への指導助言(サービス提供プロセス全般の評価)
(2)サービス管理責任者の業務整理
(3)関係機関との連携
(4)サービス管理責任者の役割と業務の総括
5.参考資料
1.演習のねらい、内容、実施方法
分野別演習のねらい
・サービス提供プロセス全般の流れ(手順)について、事例を活用しながら検証す
る。
・アセスメント、目標設定、個別支援計画の作成、モニタリングや評価による支援
方針の変更などに関する具体的な技術を習得する。
・サービス提供職員への助言や指導のあり方を理解し、指導・助言の方法を学ぶ。
(1) 研修受講者全員が主体的に参加する。
(2) 多様な職種の受講者間での意見交換により幅広い視点を持つ。
(3) グループごとの結論を導くための協働作業を展開する。
(4) 司会進行、記録、発表等の役割を分担して担う。
(5) 効果的なプレゼンテーション技術を学ぶ。
(6) 他者への助言をする者としての配慮や深い洞察力を養う。
分野別演習の内容
○演習1「サービス提供プロセスの管理の実際 :事例研究①」
※ 標準的なサービス提供のプロセスに沿って支援が実施された分野別の事例に基づき、支援方針
の基本的な方向性やサービス内容を左右する利用者像の把握や目標設定などの事項に重点を置
いて演習を展開する。
・正確な利用者像の把握のために必要となるアセスメントの実際について検討
・時間軸の設定(標準的な支援モデルを参考に達成に要する期間を設定)
・短期目標や到達すべき目標(ゴール)などの段階的な目標設定の必要性
・サービス等利用計画の目標に沿った個別支援計画の作成
本年度国研修では省略(都道府県では実施する)
○演習2「サービス提供プロセスの管理の実際 :事例研究②」
※ 個別支援計画に基づいてサービスが提供されている状況から、何らかの変動要因を導入し、
個別支援計画を修正する。
・サービス開始後のモニタリング結果を踏まえ、個別支援計画書を適切に修正
・次のステージへの移行も想定した終了時評価の実施
○演習3「サービス内容のチェックとマネジメントの実際」
※ 模擬支援会議を開催し、サービス管理責任者としての姿勢を確認する。また、サービス管理責任者
の業務内容について話し合い、確認する。
演習の展開イメージ
・各演習では、事例を用いながらサービス提供プロセス全般を扱う。
・各演習では、プロセスのどこにウェイトを置くか、演習課題の難易度の設定、事
例を検証する際の視点など、事例を取り扱うことをとおして知識や技術を学ぶ。
一連のサービス提供プロセス
2日目午後
演習1
4時間
演習用事例1
アセスメントや到達目標の設定などから個別支援計画の作成
本年度国研修では省略(都道府県では実施する)
演習2
3時間
3日目午前
演習3
3時間
個別支援計画の変更・修正に重点
模擬支援会議を通じサービス管理責任者の姿勢を確認し、サービス
管理責任者の役割の確認
演 習 の 実 施 方 法
(1)グループに分かれて実施
研修者を6人程度のグループに分けて実施。
メンバー構成は、出身地、職種などにより偏りがでないように事前に組み分けする(幅
広い視点を養う観点から演習ごとにメンバーを組み直して良い)。
また、各グループでは、演習ごとに司会進行、記録、発表の担当者を決める。
(2)演習方式
研修参加者全員が参加意識をもち、相互の意見交換により効率的に研修効果を挙げ
るよう小グループで検討するバズセッション方式を基本とする。
展開に応じて個別支援会議のロールプレイを取り入れる。
(3)演習スタッフ
講師となる演習スタッフは、全体進行と助言を担当する統括する演習リーダー1名、会
場内で各グループに対する助言などサポートを担当する者(ファシリテーター)を配置す
る。
(4)プレゼンテーションと全体総括
各演習とも、途中で1~2回の全体発表(プレゼンテーション)を実施し、グループ間で
の意見交換と演習リーダーからの助言に基づいて総括を行う。
(アセスメント等)
○ 病院や施設からの地域生活移行に伴う不安を理解し、漠然とした本人の目指す暮らしを具体
化し、実現可能なニーズとして確定する必要がある。
→ 地域で暮らしたい(GH・CHで暮らしたい、一人暮らししたい)希望を全体像の中から聴き
取り受け止めるアセスメント方法を理解する演習内容とする。
(地域生活移行後を意識した取組)
○ 本人が地域生活を営むため、基礎的な暮らしの力(体力、マナー、生活習慣など)を獲得し、
地域の社会資源(人や組織)と社会的関係を結ぶことができるよう支援することが重要である。
地域生活への移行を最終ゴールとするのではなく、地域社会の中で本人が社会的関係を構築
し、エンパワメントがはかれるような支援計画を作成する必要がある。
→ 自立訓練の支援プロセスを踏まえ、GH・CHでの暮らしや一人暮らしに向けた支援計画
において、地域生活移行後を意識した内容となるような演習内容とする。
(権利擁護の視点)
○ 地域での暮らしでは権利侵害を受けないための継続したモニタリングが必要である。
→ 地域生活支援における権利侵害事例を通して、GH・CHや自立訓練の場におけるモニタ
リング、相談支援専門員との連携、関係機関との連携の重要性について理解を深める。
○演習1「サービス提供プロセスの管理の実際 :事例研究①」
※事例①に基づき、計画を作成するための支援課題の整理について重点をおいて演習を展開する。
(1)アセスメントの実施と課題の整理
(2)時間軸に配慮した到達目標を含む個別支援計画の作成
本年度国研修では省略(都道府県では実施する)
○演習2「サービス提供プロセスの管理の実際 :事例研究②」
※事例②に変更要因を再アセスメントし、以下の項目に重点を置いて演習を展開。モニタリングにより、個別支援
計画の修正を行う。
(1)中間評価と計画修正の演習のガイダンス
(2)演習事例の情報提供、変更要因の検討(モニタリング)
(3)個別支援計画の修正
○演習3「サービス内容のチェックとマネジメントの実際」
※模擬支援会議を行い、サービス管理責任者としての姿勢の確認をする。更に、職員への指導助言や関係機関
との連携(地域自立支援協議会への参画)等、サービス管理責任者の業務、役割について再確認し、演習を総
括する。
(1)模擬支援会議の実施
(2)サービス管理責任者の業務整理
(3)関係機関との連携
(4)サービス管理責任者の役割と業務の総括
2.演習1:サービス提供プロセスの管理の実際(
アセスメントと個別支援計画の作成)
演習1:サービス提供プロセスの管理の実際
事例研究① 〔4h〕
《獲得目標》
アセスメントや個別支援計画の作成に関する知識と技術を習得する。
《内 容》
受講者には、事前課題として、事例①の概要を読み込んだ上で、「支援のための課題整理」を課
す(指定様式)。グループ内でその共有を図るとともに、個別支援計画の作成のための演習を行う。
《研修企画運営のポイント》
□ 事前課題の事例選定等、十分な準備を行い実施する。
□ 演習1の目的・手順を明確にして演習に入る。
□ 本人の状態やニーズの把握というアセスメントと支援の課題整理に演習の力点を
置く。
□ 個別支援計画の作成には、十分なアセスメントと支援の課題整理が必要であるこ
とを明確にする。
□ 演習がスムースに進行出来るよう、アイスブレイクも疎かにしない。
演習1
「サービス提供プロセスの管理の実際 :事例研究①」
4時間
13:10
13:25
ガ
演イ
習ダ
ン
ス
(15分)
○
演
習
で
の
役
割
分
担
課題の整理の
共有化
(65分)
○
事
例
の
説
明
○
事
前
課
題
の
発
表
○
支
援
上
の
課
題
を
グ
ル
ー
プ
内
で
共
有
都道府
県研修
の検討
休
憩
(
10
分
(20分) )
16:10 16:20
個別支援計
画の作成
都道府
県研修
の検討
(40分)
(20分)
○
グ
ル
ー
プ
内
で
個
別
支
援
計
画
を
作
成
○
支
援
目
標
の
検
討
○
支
援
内
容
の
検
討
○
到
達
目
標
の
検
討
休
憩
(
10
分
)
17:10
全体発表と
意見交換
(50分)
※
○
分
野
別
演
習
の
説
明
15:00 15:10
4
グ
ル
ー
プ
程
度
○
全
体
発
表
(
都
道
府
県
で
の
実
施
を
中
心
に
)
○
意
見
交
換
17:30
コメント
総括
演習②の
説明
(20分)
○
ス
ー
パ
ー
バ
イ
ズ
○
演
習
②
に
つ
い
て
都
道
府
県
で
行
う
こ
と
の
説
明
演習事例① 課題の整理
• RAさんは、幼少時代から、施設に預けられ全国を転々としてきました。
現在は、成人の施設で暮らしていますが、本人の希望がありグループ
ホームでの体験を行っています。今まで、数か所の体験を行ってきまし
たが、様々な問題行動があり断られてしまいました。
• そのような中、あなたの事業所にも相談があり、1ヶ月間の体験利用を
行いました。
• 体験中は、並行して就労継続B型を行っているC事業所も体験利用を
行っています。
• 体験中も問題はありましたが、何とかA事業所で受け入れを考えようと
あなた(サービス管理責任者)は考えています。
• 正式な受け入れを前提に、個別支援会議を行いたいと考えています。
そこで、あなたはこの会議に参加するにあたり事前準備として、「事例
概要」及び「アセスメント表」をもとに、課題の整理を行ってください。
記入様式 1
№
意向等ニーズの把握
課題の整理表
初期状態の評価
(利用者の状況
・環境の状況)
グループ
利用者名
支援者の気になること
・推測できること
(事例の強み・可能性)
さん
解決すべき課題
課題整理のポイント
• 課題整理の目的
• 具体的指導のポイント
1.
2.
3.
4.
5.
6.
利用者の意向に沿っているか
人生の一部分としてとらえているか
全体像をとらえているか
多面的にとらえているか
複数の立場、職種の意見が反映されているか
課題は検証可能か
課題整理の記入についての工夫
•
事例研究①では、(1)アセスメントの実施と課題の整理 (2)時間軸に配慮した到達目標を含む個別支
援計画の作成が目的である。
•
都道府県の研修では、ケアマネジメントのアセスメント、課題整理、ご本人の希望に即した個別支援計画
の作成について、再確認する機会となる。
•
全体像の把握(要約)は記入様式に示していないが、全体像の把握、要約の有効性を確認するため、以
下の要領を参考にして記入すると、その差異が確認出来る。
•
アセスメントでは、できることとできないことをチェックしているうちに、ご本人の全体像がぼやけてしまう
ことがある。⇒アセスメントを100字程度で要約してみる。
•
ご本人の意向等のニーズを、一つひとつ整理しながらも、支援課題を全体的に整理する。⇒全体像の把
握のために、課題整理表のニーズごとの横線を省いた。
•
ご本人の能力、家族、インフォーマルな支援等の状況等は、利用者の状況、環境の状況に整理する。
•
支援者の気になることや推測できることには、ご本人の強さ、可能性、揺れ具合も含めた見立てとして整
理する。
•
支援者の見立てのうえで、ご本人の希望に即した支援を行うためには、もう一度、ご本人の全体像を確
認する。⇒「○○さんって、どんな人」ということを、100字程度でまとめてみる(箇条書きでも可)。
•
ご本人の全体像をふまえて、ご本人の希望に即した支援を行うための解決すべき課題を整理する。
個別支援計画
記入様式
利用者名
○到達目標
グループ
作成年月日:
年
月
日
長期(内容、期間等)
短期(内容、期間等)
○具体的な到達目標及び支援計画等
具体的な
到達目標
項 目
支援内容
(内容・留意点等)
支援期間
(頻度・時間・期間等)
サービス提供機関
(提供者・担当者等)
総合的な支援方針
平成
年
月
日
利用者氏名
印
サービス管理責任者
印
優先
順位
計画作成のポイント
• サービス等利用計画に基づき個別支援計画を作る
• 本人のニーズがきちんと反映されているか?支援者側の押し付けになっていないか?
• 本人を中心とした計画を、本人と一緒に作っていく過程こそが大切
→自分の支援計画をラフスケッチする力をつける
→自分の人生に責任を持つという視点
• 本人が分かりやすい言葉で書く
• 支援内容を抽象的な言葉でごまかさない(安定した生活、楽しい暮らし、薬がちゃんと
飲めるように・・・etc)
• 具体的な目標、期間を設定する。数量化出来るように努める。
→定期的に評価を行う
• 小さなステップを踏むような計画になっているか
• 本人が出来ることは、やらない
分野別講義テキスト(サービスの提供のポイント・サービス管理プロセスの実際)を参照
本年度国研修では省略(都道府県では実施する)
3.演習2:サービス提供プロセスの管理の実際
(中間評価と計画修正)
本年度国研修では省略(都道府県では実施する)
演習2:サービス提供プロセスの管理の実際
事例研究②(個別支援計画編) 〔3h〕
《獲得目標》
個別支援計画の中間評価(モニタリング)を行い、個別支援会議の運営、個別支援計画
の修正に関する知識と技術を習得する。
《内 容》
事例を使用して、グループ毎に変更要因を検討し、本人や環境の変化等に対応した個
別支援計画の修正のポイントを明確にする。
《研修企画運営のポイント》
□ 事例選定、必要な参考資料等、十分な準備を行い実施する。
□ 演習2の目的・手順を明確にして演習に入る。
□ 新たな事例②を使用して各グループで検討する変更要因の例を予め想定して、必
要な指導ポイントを確認しておく。
本年度国研修では省略(都道府県では実施する)
演習2
「サービス提供プロセスの管理の実際 :事例研究②」
8:30 8:40
演
習
説
明
(10分)
○
演
習
の
目
的
、
方
法
に
関
す
る
説
明
9:00
(20分)
○
個
別
支
援
会
議
○
変
更
要
因
の
確
認
(
情
報
整
理
)
10:20
9:30
事例の確認 モニタリングと支援目
と追加情報 標の見直しの検討
の提示
課題整理表作成
(30分)
○
支
援
目
標
の
検
討
○
支
援
内
容
の
検
討
○
到
達
目
標
の
検
討
3時 間
11:20 11:30
個別支援計画
の変更修正
全体発表と意
見交換・コメント
(50分)
(60分)
○
グ
ル
ー
プ
内
で
個
別
支
援
計
画
の
修
正
○
全
体
発
表
○
意
見
交
換
○
講
師
に
よ
る
コ
メ
ン
ト
総
括
(10分)
○
リ
ー
ダ
ー
に
よ
る
ま
と
め
(参考様式)
個別支援計画の中間評価
利用者名
到達目標
達成状況の評価
1
達成 ほぼ達成 未達成
2
達成 ほぼ達成 未達成
3
達成 ほぼ達成 未達成
4
達成 ほぼ達成 未達成
5
達成 ほぼ達成 未達成
6
達成 ほぼ達成 未達成
達成されない原因の分析
今後の対応(支援内容・方法の変更等)
(参考様式)
中間評価のための確認表
中間時の評価等
(1)当初目標の達成状況とそれに要した期間
(2)次のステップとして利用者が希望する生活とその後の実際
① 本人の希望
② 評価時の実際の生活状況
(3)サービス提供事業者との連携状況
4.演習3:サービス管理責任者の役割と業務
の検討
【獲得目標】
・ 模擬支援会議を通じて、サービス管理責任者の視点、あり方について学ぶ。
・ これまでの演習を通じて、サービス提供プロセスの管理、サービスの質の確保、関係機関と
の連携(地域自立支援協議会への参画)等、サービス管理責任者の業務と役割について再確
認する。
【内 容】
演習1又は2において作成した個別支援計画を、本人・家族に説明する場面を想定して模擬
支援会議を実施し、利用者本人の意向を踏まえた計画になっているか確認する。
サービス管理責任者としてのサービス内容チェック、マネジメント方法について検討する。
・アセスメントから終了時評価までの支援全体を振り返り評価する
・関係機関との連携等について討議する
・今回の事例を通じて、サービス管理責任者としての役割と業務の総括
【研修企画のポイント】
□ 演習に必要な参考資料等、十分な準備を行い実施する。
□ 演習の目的・手順を明確にして演習に入る。
□ 業務と役割の検証に際して、「実施出来た業務や役割」、「課題となった業務や役割」といっ
た視点から実施出来るよう、例示資料を明示する。
28
演習3
3+1時 間
「サービス内容のチェックとマネジメントの実際」
9:00
9:10
10:30 10:40
ロールプレイ
ガ
都道府
イ
(模擬支援会議) 県研修
ダ
の検討
ン
ス
(10分)
(60分)
(20分)
日
程
・
目
標
・
ロ
ー
ル
プ
レ
イ
の
説
明
休
憩
(
10
分
)
○模擬支援会議を実施
・演習1で作成したプランを本
人・家族に説明する、など。
・本人・家族は、プラン作成グ
ループと別のグループの構成
員が担当するなど工夫を。
・2組で役割交替して実施
○G内で話し合い。
12:10
サービス管理責任者の
役割等について検討
(90分)
○G内でサービス管理責任者の
役割などについて議論
○G毎に話し合いの結果を発表
○講師陣によるコメント。
13:10
昼
休
憩
(
60
分
)
14:00
演習の
総括
(50分)
○研修全体を振り返り、
各都道府県で研修を
実施するときに工夫す
る点などをG内で話し
合う。
○G毎に話し合いの結果
を発表
○講師陣によるコメント。
演習3(前半)の進行表
(1)ロールプレイ
○演習のガイダンス ・演習の目的、進め方について説明
○模擬支援会議の設定
・事例を用いた支援会議
・設定は、個別支援計画を本人や家族に説明し、今後につなげていくための会議と
する。
○模擬支援会議
・グループごとに場面を確認し、模擬支援会議の役割を分担する。
・役割の設定について説明を受ける。
・ロールプレイは2グループで1組となり、実施と観察を交代で行う。
* 本人及び家族役は観察グループのメンバーが実施グループに入り対応する。
・ロールプレイが終了した後のフィードバック
*サービス管理責任者の役割や機能、本人の気持ちなどについて、サービス管理責
任者役、本人役、観察者などから意見や感想を述べてもらいグループとしてフィード
バックする。
(2) 発表と意見交換
・2~3グループから発表
・意見交換
30
ロールプレイについて(概 要)
1.ロールプレイとは
○現実に起こる場面を想定して、複数の人がそれぞれ役を演じ、疑似体験を通じて、ある
事柄が実際に起こったときに適切に対応できるようにする学習方法の一つである。
○学習者は、役割を演じなければならないが、演じ方はたいてい演者の自由である。
○対人関係や態度・行動を通して行われる学習に用いられる。
2.ロールプレイのメリット
○意志決定過程にみられるような物事のプロセスについて学ぶ可能性が高くなる。
3.ロールプレイの方法
1)事前準備
○シナリオ:準備の段階でシナリオを作成するか、役割だけを決めて自由に行うか、目的
によって決定する。
○時間:決まっているわけではない
○オリエンテーション:実施する前に学習者にその目的を十分に説明する。
2)実施
○実施中にロールプレイをビデオに録画しておけば、後で見直すことができる。
3)フィードバック
○ロールプレイ終了後、気づきや学びを話し合うことで、学習を深め、広げることが大切
ロールプレイ(ロールプレイイング)の目的
日常生活の中で、人は必ず様々な役割を背負って暮らしていることを考えますと、人生はまさにドラ
マと言えます。その中で、常に同じような役割ばかりをこなしていますと、新たな人間関係を作り出す
ことは大変難しくなります。
ロールプレイとは、参加者が自由な雰囲気の中で、あるテーマについて即興的に役割を演じ、
協同して、役割行動の変容を図るもので、日常生活におけるそれぞれの役割を見直し、新しい状況に
応じられるようになることを目的としています。
(1) 日常生活における自分の役割を見直し、日常生活での課題を解決する手がかりを得ます。
(2) 参加者全員が、感情の解放をします。
(3) 新しい、突発的な状況に応ずることができます。
したがって、ロールプレイは日常生活のリハーサルとも言えるでしょう。参加者はうまく演ずる
必要はありません。大切なのは、いかに自分なりに自発性を発揮して演ずるかです。
自発性が回復されれば、ロールプレイでの新鮮な役割体験は、新しい役割を日常生活に取り入れる
原動力となります。
自発性とは、新しい状況においても、周囲と自分自身にとって、より適切な、望ましい対応ができると
いうことです。一般に、人は、新しい状況に対しては、他人の意見や自分の既有の体験をよりどころと
して対応してしまいがちです。自発性は、そのような自分の外側から規制してしまうのではなく、自然
に自分の中から自分を動かしていくことです。
自発性は、まず役割をとること(役割取得)から、自発的に個性的に演ずること(役割演技)、
さらに、新しい役割を創造すること(役割創造)へと段階的に高まっていきます。
ロールプレイを行う上での注意
1)ロールプレイを理解しているファシリテーターをグループごとに配置すること
2)事前準備(オリエンテーション):参加者が主体的に関われるように情報や知識の整理
3)役割別の準備:各役割ごとに自分たちの役作りを行い,場面設定を話し合う
4)役割演技・討議:役になりきって演ずる。時間内で場面を変えて複数回実施しても良い
5)誰か一人が時間を占領しないこと
6)振り返り(フィードバック):必ず自分の役やほかの役について感じたこと、考えたこと
を振り返る時間をとり、ロールプレイの後,他の人へ感情・しこりが残らないよう配慮
振り返り(フィードバック)
役割を演じて体験したこと考えたことを全員が言葉にして分かち合う。
…例えば
・ ○○役として、自分自身が感じたこと…
・ ○○役として、他者の役について、いつもの自分とは感じ方、見方、考
え方が違ったところ…
・ ○○役として、△△役に言動に抱いた感情……等
⇒演技であっても、思ったより内面が動かされることを経験する。その内面
のざわつき、揺れ、感情的な反応を表現し共有することでロールプレイ
による気付きは深くなる。その気付きが会議の機能を上げていく。
⇒分かち合うことで、役から離れられる(終わることが出来る)効果もあるの
で時間がなくても必ず最後に行いましょう。
個別支援会議のロールプレイ
配役検討資料(参考例)
役名
利用者本人
家族等
サービス管理責任者
生活支援員
地域移行支援員
相談支援専門員
役柄
配役(氏名を記入)
【演習3】サービス管理責任者の役割
(90分)
●【演習1~2】では、サービス管理責任者の業務の中から特
に「サービス提供のプロセスと管理」を取り上げました。この時
間では、多岐にわたるサービス管理責任者の業務と役割を再
確認し、全体像の理解へとつなげます。
●【演習3】では、共通講義「障害者自立支援法とサービス管
理責任者の役割」の内容を、受講生が自分の職場でのあり様
を考え、現場感を持って理解することを目指して下さい。
●国研修では、【演習3】の模擬演習の後、都道府県研修の企
画立案に役立てるための議論、情報及び意見交換を行います。
36
演習3(後半)
「サービス内容のチェックとマネジメントの実際」
10:40
10:55
のサ
要ビ
点管
整業
理務
(15分)
11:00
のグ
役ル
割ー
決プ
め内
11:40
グループ討議
サービス管理責任者
の業務内容について
話し合う
(5分)
○ガイダンス
○演習(案)の例示
○チェックリスト
と調査資料を使
いサビ管の役割
の説明
(20分)
○
発G
表毎
者に
を司
決会
め、
る記
録
、
○サービス管
理責任者の
業務につい
て話し合う。
グループ討議
都道府県研修での【演
習3】について情報交
換と意見交換
12:00
全グ
体ル
発ー
表プ
毎
に
(20分)
○Gごとに都道府県
研修における【演
習3】の演習方法に
ついても議論
〇研修指導者として、
都道府県研修での
到達目標や工夫に
ついても情報交換
12:10
講
師
の
コ
メ
ン
ト
(10分)
○G毎に演習
案や議論内
容を発表
○一言コメン
ト
37
サービス管理責任者業務の要点整理
サービス管理責任者の業務の要点整理
(15分)
●今までの講義の内容を再確認し、【演習3】後半へ
の導入とします。
38
サービス管理責任者業務の要点整理
サービス管理責任者となる方へ
「今だって大変なのに、そんな大変なこ
と自分にできる訳ない…」と思われがち
なサビ管業務。
しかし、利用者への直接支援だけでは
なく、人材育成、事業所運営、さらに地
域社会へと活躍が期待されるとてもや
りがいがある仕事です。
サビ管となったからには、事業所内部
から関係機関へ、そして地域社会へと
目を向け足を運びましょう。
39
サービス管理責任者業務の要点整理
サービス管理責任者の業務整理
外部の関係機関
地域社会
(地域自立協議会)
事業所内
①支援プロセス
の管理
・進行管理 ・課題の整理 ・個別支援計画の修正
②職員への
指導助言
・指導と助言 ・人材育成
・質の向上
③関係機関と
の連携
④その他
・連携の要
・利用者満足度の向上
・第三者評価の導入
・地域社会への発信
・社会資源の創出
など
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サービス管理責任者業務の要点整理
①支援プロセスの管理
●進行管理
・支援計画と時間軸はセットで提供
・時間軸の妥当性のチェックとタイムキーパー役
・ゴール設定(長期目標と短期目標)の妥当性のチェック
●個別支援会議の開催
●支援課題の整理と大方針の設定
●個別支援計画の作成(←最も重要!!)
・サービス管理責任者には最終的な責任がある。署名と押印で
責任の明確化を!
⇒個別支援の質を担保する役割
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サービス管理責任者業務の要点整理
②職員への指導助言
●適宜のスーパーバイズ
●「個別支援会議(事業所内カンファレンス)」の進行
役として、議論を深める
●「サービス利用計画書」に基づく、事業所としての
「個別支援計画」の作成
●研修等で off the job trainingを行う
●利用者面接、家族面接、見学案内に同席する等
on the job trainingを行う
…やってみせ、言って聞かせて、させてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け、
承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実
らず…。 山本五十六
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サービス管理責任者業務の要点整理
③関係機関との連携(その1)
●「サービス担当者会議(サービス利用計画作成会
議)」への参加
・相談支援専門員と連携し、支援チームによるネット
ワーク構築に寄与
⇒「サービス等利用計画書」をもとに「個別支援計画」
を作成することで、 地域や外部につながる支援になっ
ていく
顔の見える関係の“顔”になるってことですね!
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サービス管理責任者業務の要点整理
③関係機関との連携(その2)
●自立支援協議会への参画 例えば…
・必要なサービスが福祉計画に盛り込まれるように働き掛ける
(ボトムアップ)、
・地域の工夫と知恵で、足りない資源を創出する、
・事例検討会を定例化し、地域の課題を地域で解決する仕組
みを作る、
・事業所の顔として地域活動や行事に積極的かつまめに参加
し、利用者が地域に溶け込む呼び水となる、
・事業の対象や効果を外部に解り易く説明し、PRする…
⇒事業所、利用者、障害者を地域社会へつなげる役割
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関係機関との連携についての指導ポイント
•サービス管理責任者は、自立訓練・共同生活援助・共同生活介護の事業だけで、本
人を支えるのではなく、様々な資源の中の1つであることを自覚しておこう。
→自分達だけで、本人を支えようとしない事が大事!!
•より豊かな本人の暮らしを支援していくためには、いろいろな社会資源を知っておこう。
→ 自分達の地域の地域診断をしてみよう!!
•サービス管理責任者は、本人と周囲とを繋いでいくコーディネータの役割がある。そ
の時には、地域にある自立支援協議会をうまく活用しよう。
→資源が足りない時には作っていく事がコーディネーターの役割。このような場合に
は自立支援協議会と連携していく事が重要!!
•何かあったら個別支援会議を開こう。
→誰が声をかけても良い会議。問題に気付いた人が声をかけよう。サービス管理責
任者はその一人。スムーズに会議が行えるように、日頃から関係機関との良好な関係
を築いておくことも大事な仕事!!
分野別講義テキスト(サービスの提供のポイント・サービス管理プロセスの実際)を参照
サービス管理責任者業務の要点整理
④その他
●利用者満足度調査の実施
・支援者の自己満足に陥らないよう“利用者満足度”に
注目して事業所を見直す
●第三者評価の導入
・客観的な評価に基づく質の向上へ
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グループ討議
【演習3】についてのグループ討議
(40分)
まずは、理想のサビ管イメージ
を共有するためにグループ討
議をしてから…
各自治体ではどんな【演習3】で総括
するのかな?
意外なご当地ネタが地元での演習企
画のヒントになるかも……?
業務のウエイトを円グ
ラフで表現してみる…
「サービス管理責任者と
は?」をテーマにグループ
毎に自由にプレゼンテー
ション…
「チェックリスト」を作成
して各自で業務を総括
する個人ワーク…
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グループ討議
グループ討議(40分)
手順
(①進行役、記録係、発表者を決めます。)
②グループで討議、情報交換、意見交換をします。
③発表内容をまとめます。
④全体発表を行います。
グループ討議は、都道府県研修での【演習3】の企画
運営のための時間です。実際に運営を担う皆さんだ
からできる実際的、積極的な議論を期待します。では、
始めましょう…。
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参考資料
(参考)サービス管理責任者の業務整理表①
業務内容
取組状況
課題
ウエイト
(1)支援プロセスの管理
見学案内
アセスメント
家族面談
支援計画の作成
支援計画案の修正
利用者・家族への支援計画の説明
モニタリング
支援の進行管理
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参考資料
(参考)サービス管理責任者の業務整理表②
業務内容
取組状況
課題
ウエイト
(2)職員への指導助言
利用者面接への同席
家族面接への同席
アセスメントへの指導と助言
課題の整理への指導と助言
支援計画作成への指導と助言
モニタリング
支援の進捗への助言
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参考資料
(参考)サービス管理責任者の業務整理表③
業務内容
取組状況
課題
ウエイト
(3)関係機関との連携
個別支援会議への出席
次ステージへの引継支援
地域自立支援協議会への参画
地域での連携事業への協力
施設見学・実習の受入れ
地域や他機関への事業PR
地域住民への普及啓発
社会資源の創出
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参考資料
(参考)サービス管理責任者の業務整理表④
業務内容
取組状況
課題
ウエイト
(4)その他
利用者満足度調査の実施
第三者評価の導入
事業展開への提案
リスクマネジメント
苦情受付
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6.参考資料
都道府県研修の企画運営にあたって
-都道府県研修を実施するための事前の準備-
• 分野別講義と演習の重点ポイントを明確に示す
• 事前学習会などの実施
– 講師は教示すべき内容を理解する
– ロールプレイの事前学習を行う
– ファシリテーターの役割を確認する
• 演習事例は自前で準備する
• 演習の流れを意識したスケジュール(進行表)を作
成
• 受講者が主体的に参加出来る工夫を検討する
(参考資料)
ファシリテーターを担っていただく皆さんへ・・・
参加者の心の動きや状況を見ながら、実際にプログラムを進行して行く人のことをファシリテー
ター(促進者)と呼びます。ファシリテーターの媒介によって、参加者の本来的な学びが促進され、
体験したことを次のステップへと、結びつけることが容易になります。
ファシリテーターとして求められること
その人の力、グループの力を引き出すために、ファシリテーターとしては、以下のような視点を持
つことが望まれます。
参加者の主体性を引き出すこと
知識と体験を統合できるような素材の提供をすること
体験をより大きな気づきへと導くこと
参加者自らが主体的に考えられるような援助をすること
状況を見ながら適切な“介入”を行うこと
ファシリテーターは指導者ではないので、全ての解答を用意している必要はありませ
ん。「葛藤を誘う場面を用意すること」と、「主体的な発言を促すこと」ができる促進者の
役割です。
H21年度サービス管理責任者指導者研修資料を一部改編
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ファシリテーターが介入するということ
介入とは、何等かの意図をもって相手にかかわっていくプロセスのこと。たとえば、ロールプレイ
が円滑に進行していない時、実施のルールが守られていない時、グループでの課題達成が難しい
と判断された時、ふりかえり・わかちあいが進んでいない時、参加者から質問を受けた時、などが
考えられます。
介入はあくまでもその立場でおこなわれるものであって、主体的な学びのプロセスを妨げないよう
に配慮してください。ファシリテーターとしては、何らかの目的や意図をもってかかわっているので、
つい自分の思いを達成したいあまりに、気づきを押し付けるような、ある種の“操作”をしがちです。
その意味では、介入とは「しなくてはならないこと」ではなくて、「必要があった時にあえて行なうも
の」と考えていいかもしれません。進行が自然であれば「何もしない介入」もあるという認識が大切
です。
ファシリテーターの基本姿勢
参加者の主体性を尊重し、操作的な言動はつつしむこと。 どのような過程を経て現在の討議があ
るのか・・・・・・といったプロセスが見えていること、または理解しようと努めること。 開放的な雰囲気
作りを心がけること。 問題の解答を教えるのではなく、解決は参加者自身にまかせること。
良き促進者とは、何でも教えてくれる人ではなくて、迷った時に解決までの道筋を、さりげなく示し
てくれる人のこと。参加者自身の成長の姿に、陰ながら満足できる人のこと・・・・・・と言うことができ
ます。
H21年度サービス管理責任者指導者研修資料を一部改編