資料2-5 (2)石綿排出等作業の作業実例と留意事項 ⑤公営住宅耐震改修工事について 平成28年6月17日 大阪府環境管理室事業所指導課 梅田 一也 公営住宅耐震改修工事 ○工事概要 ・11階建ての中層住宅5棟の耐震改修の付帯工事 バルコニー手摺の転落防止版、バルコニー隔 壁の除去。 ○石綿含有成型板と『みなし』して作業を計画 ⇒条例届出対象(1,000㎡以上)のため届出 ○全体工事での除去作業の摺り合わせ ・届出(着手の14日前)時点で、事前調査の 不足、作業方法の調整を行ったため、当初予 定からの調整が必要となった。 1 公営住宅耐震改修工事 ○作業方法の調整(作業開始日の認識誤り) ・飛散防止幕を設置するための足場設置が開始 日と工事担当者は思っていた。 ⇒開始日は足場設置より先行で行う1階の転落防 止板等除去の養生日 2 『みなし』工事のメリットとデメリット (メリット) ・分析調査の省略による費用、期間の縮減 (デメリット) ・石綿含有建材でなかった場合、除去作業や 廃棄物処理が簡素化できた。(費用、期間の 縮減が可能) ・分析(定性、定量)から、より適切な作業を選定 し、住民に対して飛散防止対策の徹底を説明 できた。(事前調査結果の具体化) 3 事前調査の重要性 ○単なる届出の必要書類ではない。 ・工事発注仕様の決定に必要な情報 ・使用中の建築物の安全衛生のための対策に必要 ○資産価値の算定に必須 ・除去費用(工期)は負の資産として計上しないと後々 トラブルのもと ○なにより飛散防止対策のために ・使用中の建築物の解体・改修では、周辺への飛散防 止は勿論、建物使用者(住人、利用者)の被爆防止 のため万全を期するべき。 4
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